こんにちは。営業部の高木です。
YouTubeが9月12日に新広告「縦型の動画広告」を発表したとのことでしたのでご紹介したいと思います。
縦型の動画広告の概要
これまでTrueView広告は16:9の横長で表示される形式でしたが、今回新たに「縦長」で表示できるモバイル向けの動画広告が可能になりました。
背景として、Google社はその背景を下記のように説明しています。
全世界では、モバイル端末での再生時間が YouTube の総再生時間の 70% 以上を占めています。TrueView キャンペーンやユニバーサル アプリ キャンペーンでこれらのユーザーに効果的にアプローチするには、その視聴行動に合わせて、スクエア動画や縦長の動画などのさまざまな種類の動画広告を作成することが重要です。
確かに、私もスマートフォンでしかYouTubeは見てないなぁ…。
ちなみに、YouTubeアプリでは自動的に動画のサイズに合わせて調節される為、縦長の動画を表示する際は、従来の横長の動画よりも大きく表示され、画面の75%を占めるとのことです。
ユーザーがモバイル端末で広告を視聴すると、動画のサイズに基づいてプレイヤーが拡張されます。これまで横長の動画しか表示できませんでしたが、縦長の動画も表示できるようになるとスマートフォン用の動画としてクリエイティブを工夫できそうですね。
縦長の動画広告のメリット
- クリエイティブのバラエティが広がる
- スマートフォンを縦向きモードで使用しているユーザーに大きな表示領域で商品のメッセージを伝えることができる
- 縦長の動画は、縦向きモードで動画を見るのに適している
確かに横向きの広告より縦長の広告の方が、表示面積は広いので視認範囲が広く印象に残りやすいと思います。私もスマートフォンで動画を見る際は、縦向きのまま視聴することが多く、わざわざ横向きにしないので視聴率は高いかもしれませんね。従来の横型と縦型で効果がどのように違うのか、デバイスごとに比較してみると面白そうですね。
表示方法について
以下の画像は、YouTube上でどのように表示されるのかを示したものです。
- 左:広告インプレッション時の動画広告の表示方法
- 中央:最初の広告インプレッション時にトリミングされた縦長の動画(9:16)の部分
- 右:全画面モードでの縦長動画の表示方法
つまり、設定次第では左の図のように自動調節された動画が表示され、全画面モードであれば右の図のように表示されるようなので、クリエイティブには気をつけたいところです。
また、ユーザーが縦長の動画でより多くのメッセージを見られるよう、動画の上部10%と下部25%には重要なメッセージを表示しないよう推奨されています。
なお、以下の画像のように縦長動画の場合でもユーザーがコンテンツを操作できるようユーザーがYouTubeアプリを操作すると、動画プレーヤーは最大16:9のアスペクト比に圧縮されます。
動画のサイズに関しては、これまでTrueView広告は16:9の横長動画だけでしたが、これからは縦長9:16かスクエア1:1またはその両方となります。
配信例
自動車メーカーHyundaiでは、最新のSUVモデルを紹介するYouTubeの縦長の動画を横向きの動画アセットと組み合わせて施策したところ、ブランド認知度は33%上昇、比較検討で約12%上昇を記録したそうです。
※参照元:https://support.google.com/google-ads/answer/9138237
まとめ
いかがでしたでしょうか。
縦型の動画広告の配信開始によって、今までの横型広告よりダイナミックな動画クリエイティブの出稿が可能となる為、ユーザーへの商品訴求の強化が見込めそうですね。
最近では、食べる際にスマートフォンが汚れるという理由から生産終了するチョコフレークが世間を騒がせていますが(チョコフレーク好きな私としては大変ショックなニュースでした)、広告の世界でもスマートフォンに特化したサービスが必要となってきたようです。