皆さんこんにちは。今の御時世、外を歩けば看板広告、街角の大型ディスプレイにはCMが流れ、SNSのタイムラインには広告が挟まり、ネットサーフィンをすればバナーがピョコピョコ。
多くの広告を目にする毎日、それらにどれだけ影響を受けていますか?自分が広告主ならすごく気になりますよね。Facebookにはそんな広告の効果を正確に測定できちゃう機能、「コンバージョンリフト」なるものがあります。
Facebookコンバージョンリフトってなに?
コンバージョンリフトとは「Facebook広告が実際どれくらい売上に貢献しているのか、正確に測定してくれる効果測定機能」です。
従来のラストクリックによる成果計測では、広告を見たことによる効果を正確に計測することはできませんでしたが、コンバージョンリフトでは純粋に広告を見たことによる効果を測定することができます。
どうやって測定するの?
気になるのはその測定方法ですが、以下公式ヘルプセンターより抜粋です。
・コンバージョンリフト調査を実施する際は、広告のターゲット層を、Facebook広告を見せるグループ(実験群)とFacebook広告を見せないグループ(統制群)へと無作為に分けます。
・広告を見たグループ(実験群)と広告を見なかったグループ(統制群)のコンバージョンを比較することで、リフト(上昇値)を計算します。
・分析処理の結果は、Facebookセールス担当者か広告マネージャ経由で提供されます。
簡単に言うと、広告を見た人と見ていない人の成果を比べて広告の効果を測る、ということですね。単純に広告を見た人たちの成果が良ければ、Facebook広告の効果を実感することができます。
ここで使用するコンバージョンデータは以下から得られるデータです。
- Facebookピクセル
- Facebook SDK
- POSデータ(オフライン売上データ)
オンラインのデータだけでなくオフラインの売上データも使用できるので、実店舗での購入に至った場合でもデータとして使用でき、より正確な効果が測れそうです。これらの広告主の売上データとFacebookデータをマッチングし、効果を測定します。データのマッチングにはメールアドレス、住所、電話番号などの登録情報が使われるようです。
実施の条件は?
コンバージョンリフトを実施するにはFacebookの営業担当者と直接やり取りしていることに加え、2つの条件があります。以下公式ヘルプセンターより抜粋です。
・統計的に有意で正確な結果を得られる規模の、開始前のキャンペーン。
・アクセス可能なコンバージョンデータ。Facebookピクセル、Facebook SDK、オフラインコンバージョンのデータのいずれかの手段で取得。
規模に関しては具体的な数字などは書いてありませんでしたが、キャンペーンがコンバージョンリフト実施に適しているかどうか、Facebookの営業担当者に相談することができます。
こんなこともできる
★デバイスをまたいだ測定が可能
ユーザー識別にはFacebook IDが使われるため、Cookieベースでは計測が難しかったPC・スマホ・タブレットのデバイスを跨いだ測定も正確に行うことができます。
★キャンペーン間での効果の比較ができる
広告の有無の違いだけでなく、複数のFacebook広告で効果を比較することができます。
同じ目的で実施した広告の異なるキャンペーンを比較することで、どの広告手法がより効果的だったのかまで正確に見ることができます。
まとめ
実際にコンバージョンリフトで分析したところ、コンバージョン率が上昇した、ラストクリックでの測定に比べて成果獲得単価が下がったなど、Facebook広告の効果を実感できたという事例も多いようです。
Facebookの他にTwitterでもコンバージョンリフトは一部の広告主に提供されています。Googleでは「ブランド効果測定」という名前で提供されています。今まで目に見えなかった成果も見えるようになれば戦略も変わってきそうですし、最適化により活かせるのではないでしょうか。
導入のハードルは少し高いですが、条件に当てはまる広告主の方は実施してみるとより効果を実感できるかもしれません。