こんにちは、黒川です。
2016年5月24日(日本時間:2016年5月25日)にGoogleより、
AdWordsとAnalyticsの最新のイノベーション(機能アップデート)に関する発表がありました。
こちらがその発表の様子です。(英語)
Google Ads & Analytics Innovations Keynote
また、Google公式ブログでもアップデートについて既に紹介されていますので、こちらもご覧ください。(英語)
Ads and analytics innovations for a mobile-first world (英語)
年に一度の Google Performance Summit にて新機能の発表 2016年版
上の動画と公式ブログを見て、改めていろいろと考えさせられましたので、発表された新機能をご紹介します!
テキスト広告のフォーマット変更
上表のように、広告のフォーマットが拡張されます。
訴求できる内容・情報がより詳細に、より多くなることでユーザーにとってはクリックする前に自分のニーズとマッチしているかしっかり確認できるようになりますね。
今までよりも流入するユーザーの質(ニーズの乖離がないなど)が良くなりそうです。
また、この変更によってクリック率が20%程度向上すると予想されているようです。
(テスト的に一部事前に実施していたらしく、実際に20%程度のクリック率向上が見られたそうです。)
ちなみに年内実施予定だそうで…
それを見越して準備・提案をしていく必要がありますね。
レスポンシブなディスプレイ広告の導入
(画像:Google Inside Adwordsより)
Google ディスプレイ ネットワーク(GDN)において、レスポンシブ広告が実装されます。
200万以上のサイトやアプリの形状・サイズに合わせて柔軟に広告が表示されます。
仕様としては、見出し、説明文、画像、URLを設定することで配信可能で、それが自動でレスポンシブ化されるようです。
ネイティブ広告枠としても配信できるそうで、「広告鬱陶しいな!」とユーザーに思われることなどが軽減されて自然に表示できる広告として利用できそうですね!
デバイス別に入札価格調整が可能に
スマートフォン・PC・タブレットに個別で入札価格を調整できるようになるそうです!
(今後、数か月後にはアップデートされるそうです。)
また、入札単価調整比率の幅が広がり、全てのデバイスで最大+900%まで設定できるようになります。
ちなみに、上の動画18分~あたりからこのアップデートの説明がされていますが、デバイス別で入札価格調整率を設定できるという発表の時には会場から歓声が上がりました。
それだけ要望が多く、そして強く求められていたことがわかりますね…。
この機能アップデートによって、デバイス別でさらに緻密な調整が可能になり、また、デバイスごとに配信量の格差をさらにつけやすくなります。
スマートフォン向けの商材・サービスであったり、スマートフォンでの反響が大きい、効果が高い商材・サービスは、今よりもっと効果的な広告配信になると思われますね。
他のネットワークでリマーケティング配信が可能に
リマーケティング のリーチが拡大され(DoubleClick Ad Exchangeでの掲載に加えて)、他の広告ネットワークの広告枠も掲載対象となるようです。
(以下、ヘルプ参照)
他の広告ネットワークでのディスプレイ ネットワークのリマーケティングについて
GDN配信枠以外にも広告配信ができるようになりますので、まずはインプレッションの増加が見込めますね。
また、配信の幅だけでなく、さらにコンバージョンに繋がりやすい広告枠なども判明すれば、CV獲得数の底上げにもつながりそうです。
新しいローカル広告
検索広告と Google マップに新しいローカル検索広告が導入されるそうです。
(以下、ヘルプ参照)
Google マップでローカル検索広告を表示する
具体的には、以下の画像の紫のピンで店舗の位置がすぐわかるようになります。(画像:Google Inside Adwordsより)
ユーザーとしては、どの辺に店舗があるのかという情報がすぐわかり、また、現在地からの距離・かかる時間なども同時に算出できるようになったり、さらにユーザビリティが高まるように思われました。
実店舗型ビジネスのお客様や、来店促進目的での広告配信には非常に効果的になりそうなので是非実装したいです…!
まとめ
今回のアップデートは、スマートフォンユーザーを意識して…というようなレベルではなく、今後の広告のあり方がどんどん進化するような、壮大なイメージを感じました…。
機能の導入は積極的に行い、広告を出す側も見る側もメリットのある広告配信を行っていきたいですね。
今回のような機能アップデートに振り落とされないように日々挑戦・探求していきたいと改めて認識しました。