リスティング広告 運用代行サービス|株式会社カルテットコミュニケーションズ|Yahoo広告/Google広告正規代理店

【Google AdWords】ターゲティング方法の最適化「慎重な拡張」と「積極的な拡張」とは?

公開日:
更新日:

突然ですが、みなさんはGoogleAdWordsの「ターゲティング方法の最適化」を使っていますか?

「ターゲティング方法の最適化」を用いることで、”ディスプレイネットワークのみ”型キャンペーンの広告グループにターゲティングを追加して、より多くのユーザーにアプローチできます。

例えば、新規のユーザーを増やしたい場合や、現状のターゲティング方法より優れたターゲティング方法を探している場合などに使うと効果的な手法です。
設定には、AdWords管理画面上では下の緑枠の部分から設定できます。
ScreenClip
AdWordsEditorでも下の緑枠の部分から設定ができます。ScreenClip

今回はこの「ターゲティング方法の最適化」について調べてみました。

「ターゲティング方法の最適化」は2種類ある

上の画像からも確認できますが、「ターゲティング方法の最適化」は2種類あります。

  • ターゲティングの慎重な拡張
  • ターゲティングの積極的な拡張

の2種類です。
では「慎重な拡張」と「積極的な拡張」は、何が違うのでしょうか?

2つの違いは、CPAの変動率の違いです。

Googleのヘルプページには、「ターゲティングの慎重な拡張」では、CV数を増やしたいがCPA等の目標は現状に近い水準に保ちたい場合に、「ターゲティングの積極的な拡張」では、CV数を増やすためならCPAが多少変動しても構わない場合に利用する事をオススメしています。と記載してあります。

CV数が増加するなら「ターゲティングの積極的な拡張」を使いたいアカウントはたくさんあるかと思いますが、それによってCPAがどれだけ変動するかも気になります。
次に「ターゲティング方法の最適化」を使うことによって、具体的にどれだけCPAが変動するのか調べました。

CPAはどれだけ変動するのか?

ヘルプページでは、2つの「ターゲティング方法の最適化」でCPAの変動率が違うとのことでしたが
Googleのサポートセンターによりますと、

  • 慎重な拡張
    CV数増加に伴い、CPAが10~20%変動する可能性がある
  • 積極的な拡張
    CV数増加に伴い、CPAが20%以上変動する可能性がある

とのことでした。
次に、2つの「ターゲティング方法の最適化」で何が、どれだけ拡張されるのかを調べました。

ターゲティング方法の拡張では、何が?どれだけ拡張されるのか?

何が拡張されるのか

拡張されるターゲティングは2つの「ターゲティング方法の最適化」で共通で、GoogleAdWords管理画面上で設定できる”ディスプレイネットワーク”が拡張されます。

GoogleAdWords管理画面上で設定できる”ディスプレイネットワーク”は、

  1. ディスプレイネットワークのキーワード
  2. プレースメント
  3. トピック
  4. インタレストカテゴリとリマーケティング
  5. ユーザー属性(性別・年齢・子供の有無)

の5つのみです。
「ターゲティング方法の最適化」を設定することで、これら5つのターゲティング方法が拡張されます。
「ターゲティング方法の最適化」を設定しても、”ディスプレイネットワーク”で設定できない、”配信地域”や”デバイス”、”広告のスケジュール”等は拡張されることはありませんし、ターゲティング方法に”リマーケティング”のみを設定しているのに、”プレースメント”ターゲティングにも勝手に拡張されているといった事はないようです。

どれくらい拡張されるのか

拡張の度合いは「慎重な拡張」と「積極的な拡張」で違います。

  • 慎重な拡張
    ターゲティング方法が約10~20%拡張される
  • 積極的な拡張
    ターゲティング方法が約20%以上拡張される

設定してあるターゲティング内での拡張になるので、例えば”インタレスト”ターゲティングの”スポーツ・フィットネス”カテゴリに対して広告を配信している場合、「慎重な拡張」では”スポーツ・フィットネス”カテゴリを元に10~20%拡張されますが、「積極的な拡張」では”スポーツ・フィットネス”カテゴリを元に”インタレスト”ターゲティング内で20%以上拡張されるので、場合によっては”スポーツ・フィットネス”と同じ”インタレスト”内の”金融サービス”や”旅行”等のカテゴリに拡張されることもあるそうです。

次に、実際に「ターゲティング方法の最適化」を使う際の注意点をまとめました。

「ターゲティング方法の最適化」を使う際の注意点

「ターゲティング方法の最適化」を使うには、対象となるキャンペーンに条件があります。

  • 慎重な拡張
    すべてのディスプレイネットワークキャンペーン
  • 積極的な拡張
    月間CV数15件以上のディスプレイネットワークキャンペーン

「積極的な拡張」では月間15件以上のCV数が必要です。「積極的な拡張」でターゲティング方法が拡張される場合、ディスプレイキャンペーンオプティマイザーを使用するため、月にある程度のCV数がないとディスプレイキャンペーンオプティマイザーが適切な拡張ができないそうです。

月間CV数が15件以上無いと「積極的な拡張」は使えませんが、例えばフォーム入力完了をCV計測地点に設定している場合、フォーム入力完了のみでは月間15件以上のCVを計測できないが、電話番号クリックもCV計測地点として設定することで月間15件以上のCV数になるのであれば、CV計測地点を増やして「ターゲティングの積極的な拡張」を使うのも良いかもしれません。

まとめ

「ターゲティング方法の最適化」を使うことで、現状のCPAより低いCPAの新規ユーザーを見つけることができたり、実施中のターゲティング方法より優れたターゲティング方法が見つかるかもしれません。
ディスプレイ広告の成果が伸び悩んでいるアカウントや、思っていたユーザーに配信したもののCVに繋がらない場合は、2つの「ターゲティング方法の最適化」を上手く使い分けて成果に繋げたいですね。

ディスプレイ ネットワークのターゲティング方法の最適化について
https://support.google.com/adwords/answer/190596?hl=ja

1営業日以内に返信いたします 広告の運用代行についてのお問い合わせはこちら
シェアする

ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


リスティング広告の
情報をお届け

メルマガではリスティング広告に詳しくなれる記事を毎週一週間分まとめてお届けします。不定期にはなりますがリスティング広告に限らず、Web集客改善に繋がる資料もお送りしていきますので、興味のある方はぜひご登録ください。

同じカテゴリの最近の記事