2023年12月11日、Yahoo!広告ディスプレイ広告において、サーチキーワードターゲティングをオーディエンスターゲティングへ移行し、サーチキーワードターゲティングの提供を終了することが発表されました。
本記事は、サーチキーワードターゲティングをオーディエンスリストターゲティングの1つとして集約した、オーディエンスリストの新規リスト種別「高度なセグメント」の概要とディスプレイ広告APIに関する影響について解説します。
「高度なセグメント」とは
「高度なセグメント」とは、任意のキーワードを入力して、そのキーワードをもとに機械学習が最適なオーディエンスリストを作成する機能です。
従来のサーチキーワードターゲティングでは、候補一覧からキーワードを選択した後に作成していましたが、「高度なセグメント」を利用することで該当キーワードと検索行動の類似性が高いユーザーにも広告が配信できるようになります。
なお、既存のサーチキーワードターゲティングと「高度なセグメント」はしばらく並行稼働します。
最終的には「高度なセグメント」に移行する必要があるため、今後は「高度なセグメント」の利用を推奨します。
サーチキーワードターゲティングの移行機能の提供について
広告管理ツールにて、オーディエンスリストターゲティングへの移行機能を提供する予定となっており、提供時期は2024年秋頃としています。
移行機能提供にあわせて、サーチキーワードリストの新規作成は終了する予定となっています。
APIへの影響
オーディエンスリストターゲティングの集約にあたり、Yahoo!広告ディスプレイ広告のAPIに関する影響は、以下を参考にしてください。
AudienceListService
「高度なセグメント」のオーディエンスリストを取得すると、下記のような動作となります。
- 「audienceListType」「sourceType」はUNKNOWNで返却される
- 「audienceListName」「audienceListId」などの共通フィールドのみ取得可能となり、詳細フィールドは取得不可
AdGroupTargetService
「高度なセグメント」のオーディエンスリストをAdGroupに関連づけると、リストタイプがUNKNOWNで返却されます。
まとめ
Yahoo!広告のディスプレイ広告における、オーディエンスリストの新規リスト種別「高度なセグメント」の概要を解説しました。
このアップデートにより、従来では設定できなかったニッチなキーワードも指定可能になり、ターゲティングオプションがより柔軟になります。
今後の広告運用にぜひお役立てください。