リスティング広告 運用代行サービス|株式会社カルテットコミュニケーションズ|Yahoo広告/Google広告正規代理店

要件が厳しいWeb広告配信で、特に注意すべきターゲティングの設定

公開日:
更新日:

お客様の要望によって、様々な配信設定が存在するWeb広告。
今回は、トラブルにつながりやすいVACやディスプレイ系、Youtube系の配信でターゲティング設定(年齢・性別など)をする際に注意したいポイントをご紹介します。

ターゲティングとは

ターゲティングとは、広告を配信するターゲット層を設定するための機能です。

  • オーディエンス ターゲティング(ユーザー側を指定、属性や興味関心、サイトへのアクセス有無等)
  • コンテンツターゲティング(Webサイト側の何かを指定、記事のトピックや使われるキーワード、Webサイト自体(プレースメント)等)

これらを活用することで、広告を届けたい対象へ効率的なリーチが可能となります。

ただし、設定したからといって「厳密さが高い」というわけではないことにまず注意が必要です。

ターゲティング設定の定義

コンテンツ系のターゲティングは、除外設定などを設定する際にもURLを直接設定することができるなど、精度として厳密さは高めです。

※ただし、Web広告自体が日々進化するのが早く、無告知アップデートが多いシステムであるので、思いがけない事態というのは起こる可能性はあります

オーディエンス系のターゲティングの定義は、一見した内容と異なる面があります。
そもそもプライバシー的な意味合いも含めて「個人を特定しているレベルの厳密さがあるわけではない」ため、例えば
“30代の女性に配信”という設定をしたとしても、本当に30代の女性のもと「のみ」へ広告が出ているわけではありません。

あくまで、そのユーザーのブラウザを利用したWeb上の動きの中で”この傾向の人は恐らく30代の女性であろう”と定義されているということです。
※それでもそこそこの精度があるのがすごい点です

Googleアカウントの設定にて、広告にどのような情報が利用されるのかを確認可能です。

学士号などはさておき、年代はあたっており、性別もあたっています。高い精度と感じます。

ただし、これは会社のアカウントなので、業務用PCの利用履歴にもとづいたもの。家族がいる方で利用者が入り乱れる場合などは一致しにくかったり、男性だけど女性系のカテゴリ興味が強いなど、動きと実態に異なる何かがあれば、判断がずれることもあります。そういう意味で推定となります。

ターゲティング設定とシグナル

オーディエンス シグナル: 選択した目標に応じた Google の AI による最適化を促進するため、オーディエンスの候補を追加できます。追加するかどうかは任意ですが、オーディエンスのシグナルを使用すると、機械学習モデルの学習効率が向上し、キャンペーンの最適化が促進されます。

引用:Google広告ヘルプ

オーディエンス設定の中に、”シグナル”扱いで設定する場合と”ターゲティング”扱いで設定する場合では、定義や意味合いが異なります。シグナルは入札の最適化などAIのためにあるもの。ターゲティングは特定の層を狙って出そうという設定。

そのため、シグナルで設定されている場合は「ターゲティング」ではない=特定の層に出すという状態ではないということです。ターゲティングとしての設定なのか?を把握する必要があります。

例えば、以下はYoutube配信などで特定の年齢層を除外している設定です。ターゲティング扱いで、特定の年齢層への配信をしない、という設定です。

以下は、VAC(動画アクションキャンペーン)の設定における画面です。上記と同じように除外を追加しようとしても、エラーが発生して設定できません。他の配信のように、ターゲティングで除外設定しておけばOKというわけではないのです。

この場合、”オーディエンスの最適化”という広告グループ単位の設定+アカウント設定の”自動最適化案の設定”をOFFにしなければ、除外扱いのターゲティング設定にして、意図しないユーザーへの配信を回避できませんので注意しましょう。

筆者の場合、広告グループ単位での設定をOFFしたら除外扱いの表示が出た(エディタでの除外は不可能)ために、配信が止まったかと安堵した翌日に、勝手に設定が戻されていました。

理由を調査したところ、新たにアカウントの設定にある自動最適化の適用に「最適化されたターゲティングを使用する」という項目ができており、これを外していなかったために、最適化を外したはずなのに設定が戻されてしまう…という流れになっていました。

皆様も注意しましょう。

まとめ

本記事は、シグナルとターゲティングの違いをご紹介したり、案件の要件の実現のために設定すべきやり方が違う場合があるので注意しましょうというお話でした。

AIが進化してよりよい配信ができるようになっていくのは魅力ですが、お客様のニーズとしては明確にここをこうしたい、これはしたくないがあってご要望が強いケースもまだまだ多いため、そことはマッチしておらずありがた迷惑となっている側面も否めないですね。要件によっては本当に注意しましょう。

今後の広告運用に、ぜひお役立てください。

1営業日以内に返信いたします 広告の運用代行についてのお問い合わせはこちら
シェアする

ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


リスティング広告の
情報をお届け

メルマガではリスティング広告に詳しくなれる記事を毎週一週間分まとめてお届けします。不定期にはなりますがリスティング広告に限らず、Web集客改善に繋がる資料もお送りしていきますので、興味のある方はぜひご登録ください。

同じカテゴリの最近の記事