Google広告のオーディエンスターゲティングを活用すると、広告主が提供する商品やサービスに興味や関心を持っているユーザーに絞った広告配信が可能です。
ターゲットを絞り込むことで、費用の最適化や広告パフォーマンスの向上が期待できます。
本記事では、オーディエンスターゲティングについて、種類と活用ポイント、注意点を解説します。
オーディエンスターゲティングとは
オーディエンスターゲティングとは、ユーザーの属性や興味、行動履歴などに基づいて、広告を配信するターゲティング手法です。
例えば、自社サイトに訪れたことがあるユーザーや、特定の商品について検索したことがあるユーザーに広告を配信できます。これにより、商品やサービスの認知から比較検討しているユーザーまで、幅広くアプローチすることができます。
また、Googleが保有するユーザーの属性や行動履歴などの膨大なデータをもとに特定のユーザーに広告配信する仕組みのため、より精度の高いターゲティングが可能です。
オーディエンスターゲティングの種類
ユーザーの興味関心や行動履歴などのデータをもとに、ユーザーをグループ分けしたものを「オーディエンスセグメント」といいます。
オーディエンスターゲティングは、このオーディエンスセグメントを指定して広告配信します。
オーディエンスセグメントの種類は以下のとおりです。
オーディエンスセグメント | 概要 |
アフィニティセグメント | ライフスタイルや趣味、習慣などに基づいて広告配信する |
購買意向の強いセグメント | 広告主が提供する商品やサービスに近しいものを探している、または、購入を検討しているユーザーに広告配信する |
ライフイベント | 結婚、転職など、ライフイベントを予定しているユーザーに広告配信する |
詳しいユーザー属性 | 子供や配偶者の有無、住宅所有状況など、ユーザー属性に基づいて広告配信する |
カスタムセグメント | キーワードやURL、アプリ名を指定し、広告主が提供する商品やサービスに興味関心を持っているユーザーをターゲティングし広告配信する |
データセグメント | 顧客情報や広告主のWebサイト内の行動データに基づき、アクセスしたことのあるユーザーに広告配信する |
活用ポイント
オーディエンスターゲティングの活用ポイントは以下のとおりです。
- ユーザー理解を深める
- 除外オーディエンスの活用
ユーザー理解を深める
確度の高いユーザーに広告配信するためにも、まずはユーザーが「何を求めているのか」「どんな悩みを持っているか」を理解することが重要です。
理解を深める手がかりとして、Google広告の運用での蓄積したデータの活用はもちろんのこと、自社のWebサイトやアプリのアクセスログの分析は有効です。
また、CRMの活用や営業担当からのヒアリングを実施するなどして、自社の顧客像を明確にしていきます。
除外オーディエンスの活用
広告表示したくないユーザーを設定できる「除外オーディエンス」の活用は、限られた予算の中で最大限の効果を上げるためには欠かせません。
例えば、女性向けの広告を男性には表示しないよう設定することができます。
ただし、使い方を誤ると機会損失につながる恐れがあるため、慎重に設定しましょう。
オーディエンスターゲティングの注意点
オーディエンスターゲティングを活用する際の注意点は以下のとおりです。
- 訪問者が1,000人未満
- 検索広告での活用は非推奨
訪問者が1,000人未満
訪問者が1,000人未満の場合は、大きな変化は起こりにくかったり、訪問者がより減ってしまう恐れがあります。そのため、オーディエンスターゲティングの活用はおすすめしません。
まずは訪問者が増えるよう広告を改善していきましょう。
検索広告での活用は非推奨
検索広告では、検索ワードに対して広告配信されるため、すでにリーチできる層が限られています。
そのため、オーディエンスターゲティングでさらに興味や関心の高いユーザーに絞り込むと、リーチできる層が狭くなり、機会損失につながることが懸念されます。
オーディエンスターゲティングは、ディスプレイ広告で効果を発揮しやすいため活用を検討するとよいでしょう。
まとめ
今回はオーディエンスターゲティングについて紹介しました。
オーディエンスターゲティングを活用することで、自社の商品やサービスに興味のあるユーザーへのリーチ拡大につながります。より確度の高いユーザーへの広告配信は、広告の費用対効果の面でもメリットがあるといえます。
ぜひ今後の広告運用にお役立てください。