Google広告で配信できる検索広告の一つに、検索キーワードを登録する代わりに対象となるページを登録し、動的に広告配信できるDSAという機能があります。
あらかじめサイトのコンテンツを登録しておくことで、ユーザーの検索語句に関連した広告を自動で作成し配信してくれるため、従来の検索広告では拾いきれなかったキーワードにも対応でき、新規顧客獲得を効率的に進められるという点が魅力です。
特にECサイトなど商品別に広告キーワードを設定することが難しいサイトにおいてよく活用されています。
本記事では、DSAの仕組みと設定方法について紹介します。
DSA(動的検索広告)の仕組みとは
ここでは、DSAの仕組みについて紹介します。
DSAが表示される仕組み
DSAは、広告主のサイトに関連性の高いキーワードで検索が行われた際に表示される仕組みです。
新規ユーザーにリーチできそうなキーワードを考えて一件一件手動で設定せずとも、見込み顧客になってくれそうなユーザーを効率よく誘導できます。
DSAのターゲティングの仕組み
DSAでは、以下の項目においてターゲット設定が可能です。
- サイト内の特定ページ
- 特定のカテゴリ
- サイトの全ページ
さらに、除外設定で一部のページをブロックしたり、除外キーワードを追加して特定の検索キーワードで広告が表示されないよう制御することもできます。
例えば「売り切れ」といった販売できない商品を掲載しているページが誘導されないようにも設定可能です。
DSAの広告見出しの仕組み
DSAでは、ページやドメイン、サイトなどを登録しておくと、自動的に広告見出しに使用できるテキストを検出して生成する仕組みになっています。
また、出品数の多いECサイトを運営している広告主の場合、商品フィードを登録しておくことで運用工数を減らすことが可能です。
DSAの設定方法
DSAの設定手順は大まかに以下の3つに分けることができます。大まかに分けると検索広告と同様に見えますが、DSAの設定は通常の検索広告とは選択する項目等が異なりますのでご注意ください。
- キャンペーンの作成
- 広告グループの設定
- 広告の作成
DSAの設定に関する詳細を次の項で詳しく解説します。
キャンペーンの作成
DSAのキャンペーン作成手順は以下の通りです。
- 「新しいキャンペーンの作成」からキャンペーンを作成
- キャンペーンの目標を選択
- キャンペーン タイプ「検索」を選択し、「キャンペーン設定を選択する」まで進む
- キャンペーン設定(キャンペーン名、配信地域、予算など)の設定
- サイトのドメインとターゲティング ソースの設定
キャンペーン設定では、配信するネットワークを選択するチェックボックスが出てきます。
デフォルトで「Google検索パートナーを含める」と「Googleディスプレイネットワークを含める」の両方にチェックが入っていますが、DSAの設定においては、「Googleディスプレイネットワークを含める」のチェックを外しておきましょう。
広告グループの設定
次に広告グループの設定を行います。
まずは、広告グループの種類から「動的広告」を選択しましょう。
つづいて、DSAの配信に使用するページを選択します。
使用するページは、以下の3つから選択可能です。
- 「お客様のサイトにおすすめのカテゴリ」
- 「特定のウェブページ」
- 「すべてのウェブページ」
配信に含めたくないページがある場合は「特定のウェブページを対象とするルールを新しく設定します」を選択し、配信に使用するページだけを登録することがおすすめです。
広告の作成
DSAでは広告見出し、最終ページURL、表示URL が生成されるため、広告の作成で設定するのは、「説明文1」と「説明文2」になります。
どちらも半角90文字以内で、商品やサービスの説明を記載します。
まとめ
今回は、Google広告のDSAについて、仕組みと設定方法を紹介しました。
ぜひ今後の広告運用にお役立てください。