ユーザーの行動に応じた広告を掲載する「ダイナミック広告」は、マーケティングに活用しやすい仕組みの一つです。
ダイナミック広告を運用する際はタグとデータフィードを一致させる必要がありますが、一致率の低さに悩むことが多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ダイナミック広告・タグやデータフィードについて改めて解説し、一致率が低い原因について説明します。
ダイナミック広告とは
ダイナミック広告は、サイト閲覧などの行動に合わせて、最適な広告が自動的に生成・掲載される仕組みの広告配信方法です。
Google広告やYahoo!広告の「動的ディスプレイ広告」、Facebook広告の「Facebookダイナミック広告」などが有名でしょう。
同じ広告枠でもユーザーによって違う広告が表示されることから、主にECや旅行など、取り扱う商品やサービスが多岐にわたる業界で多く利用されています。
例えば、通信販売のサイトで北海道のカニについて閲覧した後、別のサイトを見ている時に北海道のカニの広告が表示されるといった具合です。
ダイナミック広告では、出稿媒体のデータベースに保存された情報を活用してユーザーごとに異なる広告を掲載しますが、その際に重要となるのが「タグ」と「データフィード」です。
タグとデータフィードについて
「タグ」は、どのページやどの商品を閲覧したかといった、ユーザーの行動を把握するために利用します。
情報を収集するためのタグをページに設置し、そのページにユーザーが訪れると、閲覧履歴などの情報がデータベースに送られます。
ユーザーの行動履歴を詳しく把握するため、基本的にサイト内のすべてのページに適したタグの設置を行っておくことが重要です。
また、「データフィード」は、サイト上にある商品やサービスの詳細データのことで、これらのデータを配信先のフォーマットに変換してネット広告に活用したり、クリエイティブ生成のもとにしたりします。
データフィード内にある商品の情報と、タグによって取得したデータがどれだけマッチしているのか確認できるのが、タグとデータフィードの「一致率」です。
ユーザーが行動をとった商品について情報を送信するダイナミック広告では、タグによって商品データを取得・照合しているため、一致率が低いと広告配信にも影響が及びます。
一致率が100%に近づくほど適切な広告配信が可能になるため、低い場合は対応の必要があるでしょう。
一致率が低い原因は?
タグとデータフィードの一致率が低い原因は主に下記の4つです。
- データフィードの商品情報が不正確
- データフィードの設定ミス
- タグから商品情報が取得できていない
- 媒体側の取得エラー
それぞれ解説していきます。
データフィードの商品情報が不正確
タグで取得した情報をデータフィードで照会する際、必要な商品情報がないと当然一致率が低下します。
この場合、ある商品をプッシュするため、他の商品の情報を除外していることが原因になっているケースが多いです。
また、最新の商品情報が反映されていないことも一致率を下げる原因になります。
カラムの設定やツールの活用で、データフィードの商品情報をしっかり管理しておくと良いでしょう。
データフィードの設定ミス
データフィードの設定が間違っていると情報を照会できなくなり、一致率が0%になるおそれがあります。
データフィードを設定する際は、商品のIDや価格といった「設定必須の情報」を正しく入力しておくことが重要です。
タグから商品情報が取得できていない
タグから商品情報を取得できていない場合も、照会できなくなることから一致率の低下につながります。
データフィードの状況だけでなく、タグについても確認しておく必要があるでしょう。
媒体側の取得エラー
データフィードやタグが適切な状態でも、媒体側で情報取得エラーが発生していると一致しなくなります。
どのようになっているのか、定期的に状況確認することをおすすめします。
まとめ
今回は、ダイナミック広告の運用に必要なタグとデータフィードについて解説し、これらの一致率が低い原因について説明しました。
一致率が下がると広告効果が低下するのはもちろん、配信自体ができなくなる可能性もあるため、必ずチェックしておきましょう。
ぜひ、今後の広告運用にお役立てください。