特定のエリアをターゲットとして狙うことを総称して「ジオターゲティング」といいます。
特に、店舗の周辺にいるユーザーに向けた広告配信に効果があり、利用することで多くの来店見込みが期待できるでしょう。
今回は、Google広告におけるジオターゲティングについて解説し、効果を高める方法をいくつかご紹介します。
Google広告のジオターゲティングについて
ジオとは英語で「Geography」、つまり「地理」を意味しており、「ジオターゲティング」は、特定のエリアをターゲットとすることです。
具体的には、インターネット上においてはIPアドレスから、携帯電話やスマートフォンにおいてはGPSや最寄りの基地局などからユーザーの位置を特定する技術を指します。
広告配信にジオターゲティングを利用した場合、ユーザーの居住地や現在位置に紐づいた情報提供が可能になるため、地域密着型のサービスや広告を効果的に配信できます。
また、特定エリア内でのユーザー行動が把握できることから、実店舗の集客にも効果が高いといえるでしょう。
ジオターゲティングが利用できる広告媒体には、Google広告をはじめ、LINE広告やマイクロアド、ASE、Shufoo!などがあります。
Google広告のジオターゲティングは、Google広告の既存機能を組み合わせて利用でき、クリック課金とインプレッション課金が可能です。
既存機能が使えることで、ジオターゲティング広告でよくある最低出稿金額などの制限がない点がメリットとなっています。
Google広告でジオターゲティングを使うには、設定項目の1つである「地域」を利用します。
この機能では、キャンペーンごとに広告配信する地域が設定でき、都道府県や市区郡単位で入札調整も可能です。
具体的な設定方法は下記のとおりです。
- Google広告のホーム画面から地域を選択し、鉛筆マークをクリック
- 設定画面で範囲を選択し、マイルを㎞に直してから任意の数値を入力
- 目標とする住所を入力、設定完了
簡単にできるので、ぜひ設定しておくことをおすすめします。
ジオターゲティングの効果的な活用方法
ジオターゲティングは、ターゲット周辺に集中して広告配信できる点がメリットですが、一方、店舗数や地域によっては広告配信量が少なくなるというデメリットもあります。
よって、広範囲に多くの店舗を展開しているケースにおいては特に効果を発揮しやすいです。
また、Google広告の既存の機能と組み合わせて大きく成果を伸ばすことができます。
使いやすい組み合わせ例が下記の3つです。
- ジオターゲティング&広告カスタマイザー
- ジオターゲティング&キーワードごとの最終ページURL
- ジオターゲティング&住所表示オプション
それぞれ説明します。
ジオターゲティング&広告カスタマイザー
広告カスタマイザーとは、検索されたキーワードについて、それに対応した文字列をタイトルに挿入できる機能のことです。
例えば、「ラーメン 世田谷区」のキーワードを登録していた場合、下記のカッコ内に任意のキーワード(この場合「世田谷区」)が挿入できます。
広告文登録時「{〇〇}のラーメンなら」→表示時「世田谷区のラーメンなら」
ユーザーが求めている情報により近い内容が表示でき、クリック率の向上につながります。
ジオターゲティング&キーワードごとの最終ページURL
広告文に対してランディングページを設定するのが一般的ですが、キーワードごとのランディングページの設定も可能です。
「世田谷区 ラーメン」で検索するユーザーに対して、サイトのトップページよりも世田谷店の店舗ページを直接見せた方が効果的でしょう。
設定作業は面倒ですが、これによってCVRを大きく向上することができます。
ジオターゲティング&住所表示オプション
住所表示オプションを組み合わせることも効果的です。
検索クエリにエリアが含まれている場合、ユーザーが実店舗へのアクセシビリティを気にしていることが明白です。
そのため、そのエリアに最も近い店舗の住所が表示できれば、優先的にクリックされるか、アクセスしにくいためクリックされないか、どちらかのアクションが予想できるようになります。
ただし、複数住所の中から最適なものを表示する、あるいは営業時間を表示する場合、Googleビジネスプロフィールとの連携が必要です。
まとめ
今回は、Google広告におけるジオターゲティングについて解説し、効果を高める方法をご紹介しました。
ジオターゲティングは単独でもいくつかの機能と組み合わせても高い効果が見込まれます。
ぜひ今回の記事を参考にして、広告運用にお役立てください。