2020年3月月初にGoogle広告管理画面の、検索アトリビューションレポート画面がシンプルな構造にアップデートされました。名称も「検索アトリビューション」から「アトリビューション」に変更されるそうなので、今後は検索広告以外のデータも見れるようになるのかなと期待が膨らみます。(以下、アトリビューション)
アップデート後は、以前よりも直感的に操作が出来て見やすくなった印象を受けます。今回はそんな新画面に則ったアトリビューションの見方についてご紹介します。
そもそもアトリビューションって何?
アトリビューションとは、ユーザーがコンバージョンに至るまでの様々な要因や経路を確認できるツールのことです。例えばコンバージョンに至ったキーワードより前にクリックされたキーワード(アシストキーワード)が分かったり、コンバージョンに至るまでの日数が分かったりします。
また、コンバージョン設定しているアトリビューションモデル以外のデータも見ることが出来ます。ラストクリックモデルがまだ一般的な計測方法かとは思いますが、ラストクリックだけでは分からないコンバージョンまでの過程が確認出来る、有り難い機能ですね。
ちなみに下図のようにアトリビューション画面に遷移出来ます。
新・アトリビューション画面
新画面は下図のようになりました。旧画面はそれぞれの項目にさらに階層があって、どこをどう見たら良いのか正直分かりづらかったです。対して新画面は5つの項目のみに絞られました。
それでは各項目についてざっとご紹介します。
「概要」 =グラフで見やすい
概要ページは他4つの指標の総合的なページです。グラフがあり視覚的に分かりやすいことが特徴です。左上でコンバージョンアクションをフィルタ出来るようになっています。
「コンバージョン経路」 =アシストクリック
コンバージョン経路はアシストクリックが分かるページです。アシストクリックとは、コンバージョン達成したユーザーが直近以外でクリックしたものを指します。ラストクリックモデルだと直近のクリックにコンバージョンが付きますが、ユーザーが1回の訪問でそのままコンバージョンに至るとは限りませんよね。その前にクリックされたときに商材を認知してもらえていたり、検討のきっかけになっていたらコンバージョンをアシストしたクリックになるということです。
こちらはディメンションとコンバージョンアクションごとにデータが確認できます。ディメンションは「コンバージョン経路」に関わらず他項目でも共通して「キャンペーン」「広告グループ」「キーワード」「デバイス」が選択できます。
例えばキーワードごとに見ると、ユーザーがどんなキーワードを何回クリックしてコンバージョンに至ったのかが分かります。キャンペーンごとに見てみると、全然コンバージョンが取れていないように見えたキャンペーンが実はユーザーへのファーストアタックとして効果的だったなんて発見もあります。
また、ディメンションのフィルタやアシストクリックの数のフィルタが出来ます。
「経路の指標」 =達成までの平均時間
コンバージョン達成までの時間が分かるページです。
コンバージョンアクションごとに確認できます。時間は日数単位なのか、1時間単位なのか指定できるようになっています。また、時間の数え始めを起点からにするか、終点からにするかも選択できます。
「アシストコンバージョン」 =アシストがあったコンバージョン数
アシストクリックがあったコンバージョン数が分かるページです。
ディメンションとコンバージョンアクションごとに確認ができます。
「モデル比較」 =違うアトリビューションモデルと比較
現在設定しているアトリビューションモデルと、その他の設定していないアトリビューションモデルの比較データが分かるページです。
ディメンションとコンバージョンアクションごとに確認ができます。下図はラストクリックで測定しているアカウントですが、ファーストクリックの場合のデータと比較しています。ショッピング広告は若干ながらもファーストアタックとして貢献していることが分かります。
※まだ移行段階のためかコンバージョン単価に「$」マークが表示されてはいますが、金額的には日本円のようです。
まとめ
今回は検索アトリビューションの見方についてご紹介しました。
ラストクリックモデルにしてたら分かりづらいアシスト部分やコンバージョンに至るまでの経路が見れたり、設定していないアトリビューションモデルで分析が出来るため重宝したい機能ですね!今まであまり見たことの無いという方も、今回のアップデートで分かりやすい画面になったため、是非見てみてはいかがでしょうか。