今回は最近のGoogle広告のアップデートで変化の要因の説明が確認できる機能をご紹介いたします。
この機能により管理画面上で期間を比較で設定したときキャンペーンと広告グループの掲載結果の変化を効率よく確認できるよう、説明が表示されるようになりました。説明では、ボタンをクリックするだけで表示回数、クリック数、費用における変化の最も可能性の高い要因を確認することができます。
変化の要因の確認の仕方
始めに、この機能を利用するには以下の条件を満たす必要があります。
・現在のところ、説明が表示されるのは個別クリック単価か拡張クリック単価を使用している 検索キャンペーンに限られます。
・説明では、過去 90 日間のうち、期間の長さが同じ2つの期間を比較できます。
・キャンペーンの掲載結果に大幅な変化があった場合にのみ説明が表示されます。
では、実際に確認していきましょう。
①期間を比較に設定
管理画面上の数値を同じ長さの期間の比較で表示させます。そうすると図のように変化の割合が青字で表示されます。
②青字にカーソルを合わせ「変化の要因を見る」をクリック
上図のように青字の変化の割合の理由が表示されます。
次に出てきたパネル内をスクロールして確認していくと
上図のようにどのキーワードを追加し、どれだけクリックが増えたなどの要因を確認することができます。
このようにアカウント分析時に掲載結果の変化に対しての要因が簡単に確認することができます。要因を探す時間が短縮できるのでより効率的にアカウント分析ができますね。
変化の要因ってほんとにつかえるの?
実際にこの機能で表示される変化の要因をいくつかのアカウントで確認してみました。
ケース1 キャンペーンの費用減少の要因
上図のキャンペーンの費用が25.41%減少した変化の要因を確認しました。するとこれらのウェブサイトの広告がお客様の広告より上位に表示される頻度が高いですと表示されました。
競合に負けているから費用が減っているということは少し考えればわかります。しかしオークション分析の数値の比較は管理画面上で一括で表示できないので、どのサイトの上位掲載が増加したか棒グラフで表示されるとわかりやすいですよね。
ケース2 広告グループのクリック数増加の要因
上図の広告グループのクリック数が23.57%増加した変化の要因を確認しました。するとこの期間にターゲティングが変更されましたと表示され、どのキーワードを追加したのが要因か表示されました。
この場合はクリック増加を目標にいくつかキーワードを追加した結果、クリックが増加したことと特にクリックを集めたキーワードがすぐにわかりました。
ケース3 キャンペーンの表示回数減少の要因
上図のキャンペーンの表示回数が24.32%減少した変化の要因を確認してみました。するとこの期間に2 個の除外キーワード リストと7 個の除外キーワードを追加しましたと表示されました。
これを見ると表示回数が減った原因が外的要因ではなく除外キーワードを登録したことによる内的要因だとすぐにわかることができます。
上述したケースのようにアカウントの変化の要因はかなり使えるかと思います。しかし変化の要因の説明がダイレクトで改善点につながるとは限りません。自分がアカウントにどのような変更を行ったか把握した上で施策がうまくいったかの確認程度にとどめるのが有効だと思いました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。現在はβ版とのことで機能に制限がかかっていますが、ゆくゆくは自動入札戦略を利用しているアカウントでも活用できたり、コンバージョンの変化の要因なども確認できるといいですね。要因分析の時間削減につながり効率的な運用ができそうです。今後のGoogle広告のアップデートが楽しみです。