2025年6月16日、LINEヤフーは法人向けメッセージサービス「LINE通知メッセージ」の大規模リニューアルを発表しました。
今回のアップデートにより、「LINE通知メッセージ」はこれまで以上に多様な目的での配信が可能になり、企業はより柔軟な顧客コミュニケーション設計が可能になります。
本記事では、今回のリニューアルのポイントと、今後LINE広告との連携がどのように顧客コミュニケーションに新たな可能性をもたらすのかについて解説します。
「LINE通知メッセージ」とは?

「LINE公式アカウント」の友だち以外にも送れる「LINE通知メッセージ」を
法人向けに大幅リニューアル
「LINE通知メッセージ」は、企業が保有する電話番号とLINEユーザーが登録している電話番号をマッチングすることで、まだ友だち登録がされていないユーザーにもメッセージを送れる便利なサービスです。
配送予定の通知や支払いの連絡など、お客様にとって重要な情報を確実に届ける手段として、広い業種で活用されています。
通知の種類が約3倍に拡大!

「LINE公式アカウント」の友だち以外にも送れる「LINE通知メッセージ」を
法人向けに大幅リニューアル
今回のリニューアルにおける最大の注目点は、「LINE通知メッセージ」で配信可能なメッセージの用途が、22種類から約70種類へと大幅に拡大されたことです。
これにより、企業がユーザーに通知できるシーンが飛躍的に増加しました。
新たに加わった主な通知例は以下の通りです。
- 発送完了・配達予定通知
- 会員登録完了通知
- 注文完了通知
- 契約更新のご案内
など
LINEヤフーは今後も、ユーザーと企業の双方のニーズに応えるべく、さらなる機能拡充を進めていく方針です。
新しい3つのカテゴリで目的が明確に
LINEのメッセージサービスは、企業とユーザーのコミュニケーションをより最適化するために、目的とタイミングに応じて、以下の3つのカテゴリに再編されました。
| 種別 | 主な用途 | 特徴 |
|---|---|---|
| 通知メッセージ | 配送通知、契約更新、支払いリマインドなど | 同意不要で配信可 |
| カスタマーケアメッセージ | 問い合わせ対応、サポート連絡 | ユーザー起点のチャットに対応 |
| プロモーションメッセージ | キャンペーン、クーポン、イベント告知 | 友だち登録済みユーザーが対象 |
この分類により、ユーザーは受け取る情報の内容を理解しやすくなり、メッセージの開封率向上や企業への好意的な反応につながることが期待されます。
LINE広告との連携でマーケ効果も向上
「LINE通知メッセージ」とLINE広告の連携強化は、よりパーソナライズされた効果的なコミュニケーションを実現します。
たとえば、購入完了や配送状況の通知、予約のリマインドは、通知メッセージを開封・閲覧したユーザーの行動を把握し、LINE広告の配信に活用できるようになります。
これにより、以下のような、ユーザーの状況に合わせた「一貫したコミュニケーション設計」が可能になります。
- 購入完了メッセージを受け取ったユーザーに関連商品やアップグレードの広告を配信
- 特定の通知を見たユーザーに、そのサービスに関するより詳細な情報の広告を表示
- 支払いリマインドメッセージを受け取ったユーザーに次回の利用を促すクーポン広告を配信
このように、「LINE通知メッセージ」とLINE広告の連携は、企業がユーザーのニーズを深く理解し、それに基づいた質の高いコミュニケーションを通じて、マーケティングの目標達成を後押しする機能といえるでしょう。
まとめ
今回の「LINE通知メッセージ」のリニューアルは、単なる機能追加を超え、企業がユーザーとの関係性を根本から見直す好機となります。
通知の種類が大幅に増え、さらにLINE広告とも連携できるようになったことで、企業はユーザーに情報を「届ける」だけでなく、その後の行動へと「つなげる」ことが可能になりました。
LINEを使った顧客管理(CRM)やマーケティング施策の再構築を考えている企業にとって、今こそ戦略を見直す絶好の機会といえるでしょう。