YouTube広告の出稿を検討している多くの方は「確実に売上や問い合わせにつなげたい」と考えているのではないでしょうか。
そんな運用担当者の方に、まず知っておいていただきたいのが「動画アクションキャンペーン(VAC:Video Action Campaign)」です。
2025年7月より、既存の動画アクションキャンペーンはデマンドジェネレーションキャンペーンへ自動的にアップグレードされ、クリエイティブの自由度やAI活用機能がさらに強化されました。
本記事では、YouTube広告の仕組みから、進化したデマンドジェネレーション広告の特徴までわかりやすく解説します。
YouTube広告の仕組み
YouTube広告を理解する上で、まず押さえておきたいのが「精度の高いターゲティング」と「オークション形式」という2つの仕組みです。
Googleのデータを活用したターゲティング
YouTubeはGoogleのサービスであるため、ユーザーが過去に検索したキーワード、興味・関心、視聴履歴など膨大なデータを活用できます。
これにより、「今まさに特定の商品を探している人」に絞って広告を出すことが可能です。
低予算から始められるオークション形式
広告の表示可否と掲載順位は、広告主同士のオークションで決まります。
1日数百円程度の少額から開始でき、効果を見ながら柔軟に予算を調整できるため、リスクを抑えて売上獲得を狙えます。
アクションを促すための設計
YouTube広告には単なる認知拡大にとどまらず、視聴者がその場でボタンをクリックし、WebサイトやLPへ飛べるCTA(行動喚起)機能が備わっています。
成果を最大化する「デマンドジェネレーション」
デマンドジェネレーションキャンペーンへのアップグレードにより、従来の動画アクションキャンペーン(VAC)からクリエイティブ、設定、レポートの各面で大幅に機能が拡張されました。
クリエイティブの柔軟性とAI活用
- クロスチャネル展開:動画に加えて画像アセットも使用し、複数チャネルへ配信
- クリエイティブの選好:特定フォーマットに動画を固定し、意図どおりの表示を制御
- A/Bテスト:画像と動画を組み合わせた高度な比較検証を実施
- 生成AI機能:テキストプロンプトからカスタム画像を即座に生成
高度なターゲティングと運用設定
- 類似セグメント:自社データに基づき、特徴が似た見込み顧客を効率的に発掘
- 柔軟な地域・言語設定:広告グループ単位で設定でき、予算配分の自由度が向上
- クリック数の最大化:コンバージョンを未設定のアカウントでも誘導数重視の運用を選択可能
分析の透明化
フォーマットセグメンテーションレポートにより、YouTubeショート、インストリーム、インフィード(DiscoverやGmailなど)ごとの成果を詳細に把握でき、より精度の高い改善ができます。
従来のVACとデマンドジェネレーションの違い
従来の動画アクション キャンペーン(VAC)から進化した主なポイントは、以下のとおりです。
| 項目 | デマンドジェネレーション | 動画アクション(VAC) |
|---|---|---|
| 広告枠 | ・YouTube ・Google 動画パートナー ・Discover ・Gmail | ・YouTube ・Google 動画パートナー |
| オーディエンス | ・カスタム セグメント ・広告主のデータ、興味 / 関心 ・ユーザー属性 ・最適化されたターゲティング ・類似セグメント | ・カスタム セグメント ・広告主のデータ、興味 / 関心 ・ユーザー属性 ・最適化されたターゲティング ・組み合わせオーディエンス ・季節限定イベント ・新規顧客の獲得 |
| 入札 | ・コンバージョン数の最大化 ・目標コンバージョン単価 ・コンバージョン値の最大化 ・目標広告費用対効果 ・クリック数の最大化 ・オムニチャネル入札戦略 | ・コンバージョン数の最大化 ・目標コンバージョン単価 ・コンバージョン値の最大化 ・目標広告費用対効果(過去のコンバージョン数が十分にある場合に使用可能) ・オムニチャネル入札戦略 ・単価調整比 |
| UI(ワークフロー、レポート) | ・クリエイティブの選好 ・広告のプレビュー、広告フォーマット別のレポート、下書き用キャンペーンの作成 ・地域と言語の設定は広告グループ単位で設定可能 ・動画フリークエンシー グループ | ・以前の管理画面 ・フリークエンシー キャップ ・共有予算 ・動画フリークエンシー グループ |
| 広告表示オプション | ・商品フィード ・行動を促すフレーズの表示オプション ・サイトリンク | ・商品フィード ・行動を促すフレーズの表示オプション ・サイトリンク ・リードフォーム広告 ・アフィリエイト住所アセット |
まとめ

YouTube広告は日々アップデートされていますが、売上や問い合わせなど具体的な行動を促すには、デマンドジェネレーションキャンペーンの活用が欠かせません。
従来の動画アクションキャンペーン (VAC) の強みを受け継ぎ、AIと画像アセットで拡張された新機能を最大限に活用するためにも、まずは自社素材を使ったテスト運用から始めてみてはいかがでしょうか。