今年に入り、Instagramのプロフィールグリッドに表示されるフィード投稿のサイズが、従来の正方形(1:1)から縦長(3:4)に変更されたことにお気づきでしょうか?
それまで1:1サイズで美しく表示されていた投稿が、左右が見切れるようになり、戸惑った方も多いと思います。
しかし、タイムラインとプロフィールグリッドでは、投稿の表示サイズに異なる特性があります。
実は多くの企業やインフルエンサーが「3:4」のアスペクト比で画像を作成しがちですが、Instagramのタイムラインで最大限にインパクトを与えるには「4:5」のアスペクト比がおすすめです。
本記事では、この4:5が効果的な理由と、既存の1:1デザインが崩れてしまった場合の対処法、今後の対策を解説します。
なぜ「4:5」が推奨されるのか?
Instagramのアルゴリズムは、より多くの画面占有率を持つコンテンツを優遇する傾向にあります。
これは、ユーザーのスクロールを止め、投稿に長く滞在してもらうことを目的としているためです。
画面上で大きく表示される投稿ほど、ユーザーの注意を引きつけ、情報が伝わりやすくなります。
具体的に、主要なアスペクト比で画面占有率を比較してみましょう。
- 「1:1」(正方形)
- 「3:4」(縦長)
- 「4:5」(縦長)
「1:1」(正方形)
「1:1」(正方形)は、Instagramが初期から推奨してきたアスペクト比です。
しかし、現在のスマートフォン画面の縦長比率から見ると、フィード上では投稿の上下に大きな余白ができてしまいます。
結果として、画面占有率が低くなり、他の投稿に埋もれてしまいやすくなります。
「3:4」(縦長)
「3:4」(縦長)は、1:1よりも縦に長いアスペクト比で、一部のデザイナーや運用者が利用しているケースもあります。
1:1よりは画面占有率が高いものの、フィードの上下に余白が残り、画面いっぱいに表示されるわけではないため、タイムラインでの最適サイズではありません。
「4:5」(縦長)
「4:5」(縦長)は、Instagramのフィードで上下の余白を最小限に抑え、ほぼ画面いっぱいに表示される最大のアスペクト比です。
画面いっぱいに広がることで、ユーザーの視界に占める投稿の割合が劇的に高まります。
結果として、投稿が目に留まりやすくなり、「いいね!」やコメント、保存、シェアといったエンゲージメントにつながりやすくなります。
つまり、同じコンテンツでも、画像サイズを4:5にするだけで、より多くのユーザーの目に触れる可能性が高まり、結果的にエンゲージメントの向上につながるのです。
既存の1:1画像が崩れた時の対処法
今回の変更によって、これまで正方形(1:1)で作成されていた投稿デザインが縦長表示に変わり、見た目が崩れてしまうケースが多く見られます。
特に、プロフィールグリッドでの表示が縦長(3:4)になったことで、以下のような影響が出るケースがあります。
- モザイクデザイン(複数の投稿を組み合わせて1枚の大きな画像)の崩れ
- 重要な要素が見切れる
これらの問題に対処するためには、「プレビューを調整」機能の活用が有効です。
手順は以下の通りです。
- 調整したい投稿を長押しする
- 「プレビューを調整」を選択する
- 表示されるグリッド内で、投稿の表示位置をドラッグして調整する
- 「画面に合わせる」を押す
- 調整完了後に右上の「完了」を押す
この機能を使えば、左右に寄ってしまった重要な情報も中央に調整できるため、プロフィールグリッドでの見栄えを改善し、より良い印象を与えられます。
今後の対策

今後の投稿においては、以下の対策を講じましょう。
- 新規投稿は「4:5」をベースにする
- 重要な要素は中央に配置する
- 投稿前に「プレビュー機能」で必ず確認
Metaの公式発表によると、フィード投稿の推奨サイズは1080×1350px(4:5)です。
プロフィールグリッドでの表示領域は1012×1350px(3:4)となるため、4:5で作成した画像の中央部分(上下に135px、左右に34pxの余白を考慮した範囲)に重要な要素を配置することで、フィードとグリッドのどちらでも美しく表示されます。
まとめ
Instagramの広告配信において、4:5のアスペクト比は、より高い広告効果を目指す上で欠かせません。
既存の1:1画像については、Instagramの「プレビューを調整」機能を使えば4:5に美しく調整できるので、ぜひ活用してみてください。