本日は、Facebook広告で設定可能な「標準イベント」「カスタムイベント」の違いついてご紹介させていただきます。「標準イベント、カスタムイベントがあることは知っている。コンバージョンの設定についても把握はしている。だが実際何が違うのかは分からぬ。」と言った方の参考になれば幸いです。
Facebook広告における標準イベント、カスタムイベントの違いとは
Facebook広告で設定できるイベントは大きく分けて2種(標準イベント、カスタムイベント)があり、以下のような違いがあります。
標準イベント
標準イベントはFacebookに予め定義されているイベントで、「コンバージョンの記録」「コンバージョンへの最適化」「オーディエンスの作成」に利用することが可能です。2021年1月時点ではFacebookピクセル標準イベントは13種類存在します。
- 登録完了
- 問い合わせ
- 購入
- カートに追加…など
様々なアクションが揃っており、基本的なコンバージョン設定に関しては標準イベントでまかなえます。標準イベントの一覧は、下記ヘルプページにて確認することが可能です。
カスタムイベント
カスタムイベントは標準イベントでカバーできない箇所を補う事が可能です。一例として「TELタップ」「LPスクロール100%」など、記録したいアクションを表す固有の名前を設定できます。
利用用途としては標準イベントと同じく、「コンバージョンの記録」「コンバージョンへの最適化」「オーディエンスの作成」に利用することが可能です。標準イベントとの違いとしては、カスタムイベントを最適化やアトリビューションに使用するためには、カスタムイベント=カスタムコンバージョンとFacebook広告管理画面で定義する必要があります。定義を完了することで管理画面の列としてカスタムイベントが表示され、コンバージョンとして数値確認を行うことができます。
カスタムコンバージョンを設定する手順は以下過去記事をご確認くださいませ。
Facebook広告の運用者が注意するべき点は
両者の違いを踏まえ、設定時に注意すべき点は以下が考えられます。
標準イベント
把握したいアクションを標準イベントで正しく管理できるか
「今回設定したいコンバージョンは資料請求だけど、ぴったりなものは無いなぁ・・・。”問い合わせで”とりあえず設定しておくか~!」
こんなケースは場合は注意が必要です。ドンピシャではないイベント名で登録を行った際に、担当者だけしか、どのイベントがどのアクション(コンバージョン地点)に関連しているか分からなくなってしまう場合もあります。カスタムコンバージョンを使わず標準イベントですべてを強行突破する場合は、イベント名とCVは地点を対照表で管理するなど対策を行いましょう。
カスタムコンバージョンを設定しなくてもいいということ
標準イベントはFacebookに予め定義されているイベントで、カスタムコンバージョンの設定を行わずとも「コンバージョンの記録」「コンバージョンへの最適化」に利用することが可能です。裏を返すと、(なにか意図がない場合は)カスタムコンバージョン設定はしないでください。ということです。
失敗の一例として、「標準イベント:購入」をソースに、「カスタムコンバージョン:購入ページ到達」を作成した場合、本来は1件のコンバージョンカウントで良かったのに、1回の購入で2件のコンバージョン重複カウントしてしまうなんてことになってしまいます。
カスタムイベント
コードの内容を書き換えないといけない
「今回設定したいコンバージョンは資料請求だから、カスタムイベントで”資料請求”を作って設定しよう!」
カスタムコンバージョンを利用する際、どうしてもコード内のイベント名の書き換えが発生してしまいます。「誤って消してはいけないコード部分を消してしまっていた」「書き換える場所を誤っていた」などミスが考えられます。慎重に書き換えをするのももちろんですが、サイトへの設置前にコードが正しいかを再確認する癖をつけましょう。
カスタムコンバージョン設定を忘れてはいけない
標準・カスタムイベントの違いでも記載したように、カスタムイベントを最適化やアトリビューションに使用するためには、カスタムイベント=カスタムコンバージョンとFacebook広告管理画面で定義する必要があります。この設定を忘れると、コンバージョン列には表示されず、コンバージョン計測としては一切機能しないためかなり注意が必要です。
カスタムイベントの受信のみを確認し安心してしまい、カスタムコンバージョン設定を忘れていた。。。なんてことにならないようよくよく注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。どんな機能であるかの背景を理解することで、なぜその設定が必要なのか、挙動としてどんなリスクが有るかなど把握することにも繋がります。設定として覚える段階が終わったら、一歩踏み込んで理解してみると面白いですよ!