最近リスティング広告の配信準備を進めていく中で、広告のリンク先ページ(以下、リンク先ページ)が要因で広告が審査落ち→修正→また審査落ち…と繰り返すことが多くありました。その際に「リンク先ページの要件のまとめがあったら便利だな」と思ったので、今回は本記事にまとめてみました。
要件を事前に知っておくことで、何度もページを修正する手間を減らせると思いますので、リスティング広告配信をお考えでリンク先ページの作成に関わる方や、現在配信中のページの修正を考えている方のお役に立ちますと幸いです。
まずリンク先ページに最低限必要な事項をご説明した後、その他にも気をつけた方が良いことを今までのケースを踏まえてご紹介していきます。
リンク先ページに最低限必要な記載事項
はじめに、Yahoo!広告とGoogle広告で要件が異なるので、媒体ごとに分けてご説明いたします。
Yahoo!広告
Yahoo!広告の出稿の際にリンク先ページに必要な記載事項は以下の3つです。3つのうちどれか一つでも記載がない場合、広告の掲載が出来ません。
- 主体者の名称(主体者を特定できる会社名または氏名)
- 主体者の住所
- 主体者の電話番号
【補足】主体者の名称(主体者を特定できる会社名または氏名)について
会社名がない場合は、サイト所有者の個人名を記載する必要があります。また、以下のような場合は広告が掲載されませんので注意が必要です。
- 主体者名の記載が屋号や事務局名のみの場合
- 広告アカウント名とWEBサイトの主体者名が異なる場合
- 主体者の名称や連絡先の一部を伏せる、暗号化している場合
- 主体者情報の全部または一部を画像形式にて表示している場合(下記画像参照)
「4.主体者情報の全部または一部を画像形式にて表示している場合」について、主体者情報は下記のように画像形式で表示するのではなく、テキストで記載しましょう。
ご紹介したYahoo!広告の主体者情報の記載について、弊社過去記事とヘルプページにて、より詳しくまとめてありますので是非ご参照下さい。
Google広告
Google広告はYahoo!広告と違い、公式ヘルプページに具体的な要件の記載はありません。そこでヘルプセンターに問い合わせたところ、下記が必要ということが分かりました。
- 会社名
- 宣伝する商品・サービスの内容
Yahoo!広告のように会社の住所や電話番号などの具体的な必須事項はありません。そう聞くと、Yahoo!広告よりは厳しくないのでは…?というイメージを抱くかもしれませんが、「リンク先の要件」という下記ポリシーに抵触して審査落ちするケースもよくあるので、注意が必要です。
Yahoo!とGoogle両方で広告を出稿する場合
リスティング広告を出稿する場合、Yahoo!広告とGoogle広告の両方で配信を行う方が多いと思います。その際、Yahoo!とGoogleで共通のリンク先ページを使用すると思いますので、より要件の細かいYahoo!のポリシーに合わせて作成するのが良さそうですね。
+α 気をつけた方が良いこと
リスティング広告を配信する上で最低限必要な記載事項は上記となりますが、これらを満たしていても他のポリシーに抵触して審査落ちとなるケースもあります。そこで一例にはなりますが、審査落ちの例と共に、上記の他にも気をつけた方が良いことをご紹介します。
ポリシーに抵触して審査に落ちたサイトの例
- 読み込み速度が遅いサイト(Google広告)
- エリア制限があるサイト(Google広告)
1.読み込み速度が遅いサイト(Google広告)
ページの読み込み速度が遅いWEBサイトも不承認となります。体感速度に問題はなくても、こちらの理由により不承認となるケースもありますので、以下のWEBサイトで読み込み速度を確認してみるのがオススメです。
このサイトの活用の仕方としては、検証したいWEBサイトのURLを入力し、分析ボタンを押すと速度スコアが表示されます。速度スコアの値が大きいほど読み込み速度が速いことを示し、速さによって下図のように3段階に分けられます。Googleは速度スコア90以上を推奨していますが、不承認にならないためには少なくとも速度スコアが50以上であれば大丈夫だそうです。
逆にWEBページまでのリダイレクトが多かったり、単純な読み込み速度が遅いなどの要因で、速度スコアが50未満となると、審査落ちの可能性が高くなるので、サイトの修正が必要です。そもそも、読み込み速度が遅いと「ユーザーがせっかく広告をクリックしたのに離脱してしまう…」ということが多くなってきますので、それを防ぐためにも読み込み速度は速い方が良いですね。
【参考】該当するポリシー:Google広告ヘルプページ「機能していないリンク先」
2.エリア制限があるサイト(Google広告)
アクセスできる地域に制限があるWEBサイトも、不承認の対象となります。WEBページにエリア制限がかかっているかどうかは以下のWEBサイトから確認することができます。
下記画像赤枠にWEBページのURLを入力すると、そのページへアクセスすることができる地域を調べることができます。
画像の赤枠のように、アクセスが許可されていない地域が一つでもあると広告の配信先として不承認となってしまいますので、配信前に一度確認してみましょう。
【参考】該当するポリシー:Google広告ヘルプページ「機能していないリンク先」
まとめ
いかがでしたでしょうか?必須事項はそこまで多くないものの、細かいポリシー等守らなくてはいけないことが多いので、そちらに気を付けながらリンク先ページを作成していきたいですね。この記事が皆様のお役に立ちますと幸いです。