皆さん、こんにちは!2019年もあとわずか・・、年末年始はイベント目白押しと楽しみは沢山ありますね!寒さに負けず、来年も筋トレを続けたいこの頃・・。
今回はGoogleの入札戦略についての事例紹介になります。既に自動入札機能がスタンダードになっていく中、皆さんも積極的に活用されていますでしょうか。今回は手動入札から自動入札、自動入札の設定見直しでパフォーマンスが良くなった事例がありましたので、2つご紹介させていただきます。
事例1
事例1は、クライアント様は美容クリームの通販・販売となり、下記案件概要になります。
- クライアント様:美容クリームの通販・販売
- 配信エリア:全国
- 配信メニュー:検索広告
- 広告費予算:5万~10万円
- コンバージョン:商品購入
- 目標CPA:6,000円
となっており、配信構成は「美容クリーム・美肌クリーム」を軸として、「通販、購入、人気」など購入意欲があると判断できるキーワードで構成しています。
自動入札実装と流れ
自動入札は目標コンバージョン単価を使用しています。
ちなみに配信初月から実装したわけではなく、1ヶ月目(手動入札)→2ヶ月目(自動入札)→3ヶ月目(自動入札の設定見直し)を行っています。
背景としましては、まず前提として目標CPA以内でのCV獲得自体は1ヶ月目から出来ていました。そのうえで「この流れを加速してより成果拡大につなげたい」という思惑があり、手動だけでは対応しきれない部分での最適化が行われるよう、自動入札を導入しました。
2ヶ月目(自動入札の導入初月)については、最適化がかかった結果CPA自体はより安定する流れになったものの、配信のボリュームが減少。
CPA面では目標値内でご満足頂けたものの、今後CV獲得量の最大化を目指すという意味では改善すべき!という状況になったため、3ヶ月目で目標コンバージョン単価の金額設定を見直ししております。
要は
- 1ヶ月目:手動入札(大体、入札単価100円を設定)
- 2ヶ月目:自動入札(目標コンバージョン単価:媒体推奨の金額で設定(約3,000円))
- 3ヶ月目:自動入札(目標コンバージョン単価:媒体推奨の金額→1ヶ月目のCPA(4,500円))
※自動入札の入札単価に下限・上限設定はなし
配信結果
結果は上図の通りになりますが、3ヶ月間を通して目標CPAを達成しながらCV獲得に繋がっています。特に大きな動きとしては、3ヶ月の自動入札(目標CPA単価)の設定変更になります。1ヶ月目・2ヶ月目と比較してクリック数が増え、CV獲得数を伸ばすことが出来ていますね。
お客様の要望としては目標CPA以内での「CV最大化」でしたので、意図通りの配信にすることが出来ました。
とはいえ、CPA3,948円とまだまだ目標CPAの6,000円に対して余裕があるため、もう少し自動入札(目標CPA単価)の金額を引き上げて良い状況ですね!この辺りはお客様報告時に情報共有しつつ、認識をすり合わせながら段取りしていく想定です。
事例2
- クライアント様:健康サプリの通販・販売
- 配信エリア:全国
- 配信メニュー:検索広告
- 広告費予算:10万~20万円
- コンバージョン:商品の定期購入
- 目標CPA:7,000円
こちらも通販商材になります。キーワード構成は「健康サプリ」を軸に「通販、購入」などの購入意欲が明確にキーワードに表れたもので構成しています。
本事例も、大枠では事例1と同様のロジックで考えて調整を実施しております。
自動入札単価について
本事例は下記のような流れになります。
- 1ヶ月目:手動入札(大体、入札単価200円を設定)
- 2ヶ月目:自動入札(目標コンバージョン単価:媒体推奨の金額で設定(約5,000円))
- 3ヶ月目:自動入札(目標コンバージョン単価:媒体推奨の金額→6,000円に変更)
※自動入札の入札単価に下限・上限設定はなし
配信結果
こちらも案件の目標CPA以内でCV獲得に繋がっております。今回は1ヶ月目・2ヶ月目のCPAが既に自動入札(目標コンバージョン単価)で設定した金額であったため、3ヶ月目は、お客様に御提案・相談のうえ1,000円引き上げた結果、クリック数・CV数が伸ばすことができました!事例1同様、目標コンバージョン単価の内容から配信抑制の基準が緩和されたことで1ヶ月目・2ヶ月目よりもしっかりと広告が配信出来たと言えます。
ひとまず1,000円上げたことに対しての結果はラッキーでしたが、こちらもまだ月額予算に対して、まだ配信出来る余力があるため、目標コンバージョン単価を6,500円~7,000円辺りに設定しても良いかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自動入札を実装した際、ご紹介した事例のように目標CPAに収まったCV獲得は出来るものの、実は予算が利用できず、CV最大化に繋がらない・・・なんてケースはよくあると思います。
目標に収まっているのにも関わらず、臆してCPAに拘りすぎた結果、目標コンバージョン単価設定をきつくして、成果数そのものを伸ばす機会を逸してしまっては勿体ないですね!
運用側だけのCPAへの拘りで判断せず、お客様に御提案・相談を行いながら、自動化をしっかり活用していきましょう!
注意
ご存知だと思いますが、自動入札機能には媒体システムの自動学習が動いています。そのため自動学習期間中は意図しない配信(商材や状況によって差はある)もあるため、スグに単価設定を変えることはお勧めできません。こちらは大体2週間~3週間程度は様子を見た上で慎重に進めていきましょう。