先日、RLSAの調整を行おうとしたところ「AdWords optimized list」や「All visitors (AdWords)」といったGoogle広告で自動作成されるユーザーリストでの成果がCPAが安価で好調でした(CV数は少ないですが)。
今まで英単語から「最適化されたリスト」や「全訪問ユーザーのリスト」だとなんとなく解釈していましたが、過去にリマケタグを設置していないのに「All visitors (AdWords)」が作られたりと謎が多いものだったので、今回どのような条件のリストなのか調べてみました。
自動作成されるリストは3種類
オーディエンスマネージャーを確認すると自動作成されるリストは3種類でした。(類似を除く)
- All visitors (AdWords)
- コンバージョンに至ったすべてのユーザー
- AdWords optimized list
All visitors (AdWords)
リマケタグが設置されたページに来た全てのユーザーを収集。有効期間は30日。
リストは自動作成されるがリマケタグが設置されていないと収集はされないとのことです。
ただ、リマケタグ・CVタグ共に設置されていないとリスト数が0ですが、CVタグのみ設置されている場合は少数ですが収集されていたので、CVタグのデータも多少反映されているようです。
CVタグ・リマケタグ共に未設置のアカウント
CVタグのみ設置のアカウント
コンバージョンに至ったすべてのユーザー
サイト上でコンバージョンに至ったユーザーで、コンバージョン トラッキング タグに基づいて選別されます。有効期間は180日。
また、管理画面に上記の説明があったので「コンバージョン列に含める」の設定は考慮せず収集されます。(すべてのコンバージョンと同じ計測方法)
AdWords optimized list
複数のオーディエンス ソース(Google広告のタグからの情報やリンクしたアナリティクス・YouTubeなどのデータ)からオーディエンスを取得し、1 つのリマーケティング リストに統合する組み合わせリストです。
組み合わせリストのため有効期間はないですが「All visitors (AdWords)」を元に作成されているので同様に30日だと考えられます。
ツイッターの公式アカウントでも下記の回答をしています。
ユーザー情報の蓄積を行うことができる複数種類のタグを基に(AdWords のリマーケティングタグとアナリティクスのタグなど)自動的に生成されるリストとなっております。- Midori (2/2)
— Google 広告 公式 (@GoogleAdsJP) 2017年11月28日
また、オーディエンスのインサイトを比較すると「All Converters」よりも「All visitors (AdWords)」に近いため、訪問ユーザーの類似に近いリストだと思います。
AdWords optimized list の使い方
成果の良いリマケリストでも、そのリストの類似は成果が悪いということがあるようにユーザーリストの拡張の精度はまだ高くはないと思います。リマケであれば入札抑制、RLSAであればモニタリングといった安全策を取ってから導入をするのが現時点では良いと思います。
ただ、AIでの最適化を各メニューで進めているGoogleですのでAdWords optimized listも将来、精度の高い有能なユーザーリストになるのではないかと期待しています。
まとめ
最後に今回の記事の内容を簡単に表にまとめておきます。機会があればぜひ活用してみてください。
リスト名 | 有効期間 | 収集条件 |
All visitors (AdWords) | 30日 | リマケタグ設置ページ訪問(CVタグも一部反映) |
コンバージョンに至ったすべてのユーザー | 180日 | CV達成(すべて含む) |
AdWords optimized list | 30日(All visitors 使用の為) |
オーディエンスソースのどこかで収集される |