Google AdWordsでコンバージョン設定をする時に『アトリビューションモデル』は意識していますでしょうか?
デフォルトでは最後にクリックされたものを評価する「ラストクリック」となっていますが、他にも最初にクリックされたものを評価する「ファーストクリック」や、全てのクリックを均等に評価する「線形モデル」などがありますね。
今回は、十分なデータが蓄積されたアカウントのみ利用可能な『アトリビューションモデル』の「データドリブン」をご紹介します。
データドリブン アトリビューションとは?
「データドリブン」という言葉自体はさまざまな分野で使われていますが、Google AdWordsで使われる『アトリビューションモデル』の「データドリブン」は以下の内容となります。
データドリブン アトリビューションは、他のアトリビューション モデルとは異なり、広告主様のコンバージョン データを利用して、コンバージョン経路全体における各キーワードの貢献度を計算します。
Google 検索広告で行われたすべてのクリックを調べ、コンバージョンに至ったユーザーと至らなかったユーザーの経路を比較することで、コンバージョンに至るクリックのパターンが識別されます。コンバージョンにつながりやすい経路を割り出し、価値の高いクリックにより多くの貢献度を割り当てます。
引用:AdWordsヘルプ
「線形」ではコンバージョン経路すべてのキーワード・広告を均等に評価し、「減衰」ではラストクリックに近いキーワード・広告を評価しますが、「データドリブン」では過去のコンバージョンデータを元にクリックされた順番を含んでキーワード・広告を評価します。
(例:1番目にキーワードAがクリックされるとコンバージョンに至りやすいので、1番目にキーワードAがクリックされたコンバージョンの場合、キーワードAを高い評価にする等)
また、コンバージョン重視の自動入札戦略をご利用の場合は、このデータを使って最適化が行われます。
データドリブン アトリビューションの使用条件
アカウントでデータドリブン アトリビューションを利用するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 過去 30 日間に 15,000 回以上のクリック
- 過去 30 日間に 各コンバージョン アクションに 600 回以上のコンバージョン
また、アカウントの 30 日以内のクリック数が 10,000 回未満、各コンバージョン アクションのコンバージョンが 400 回未満になると、このモデルを利用できなくなります。
データドリブン アトリビューションを使ってコンバージョン計測するには?
管理画面上部の『運用ツール』から『コンバージョントラッキング』を選択し、コンバージョンタグの「設定を編集」内の「アトリビューションモデル」を変更します。
※名称が「データ主導」となっていますが「データドリブン」のことです。
データドリブン アトリビューションでのコンバージョン確認をするには?
管理画面上部の『運用ツール』から『アトリビューション』を選択し、左メニュー内の「アトリビューションモデリング」を選択します。
上記画像ではデフォルトの「ラストクリック」と「データドリブン」を比較しています。
赤枠内のキーワードは「ラストクリック」よりも「データドリブン」のコンバージョン数が多くなっていますので、これらのキーワードがラストクリックではありませんがコンバージョン経路内で貢献しているキーワードであることが分かります。
まとめ
入札調整だけでなくコンバージョン計測にも自動化・AI化が進んでいますね。
データドリブンアトリビューションは使用条件を満たすことが難しいですが、経路まで考慮しコンバージョン計測を行ってくれるツールですので是非、試してみて下さい。