ページランク(PageRank)とは、ほかのページから張られたリンクを「推薦の票」とみなして、ページの重要度を計算するGoogleの仕組みです。
数値は今は公開されていませんが、仕組みは形を変えてランキングに使われ続けています。本記事では、計算の考え方、歴史、ツール指標との違い、今できることを解説します。

この記事でわかること
- ページランクの意味と、考案した人・名前の由来
- ページランクの計算方法の考え方(数式なしで図で解説)
- ツールバーの表示が終わるまでの歴史
- ページランクが今もGoogleで使われているか
- ドメインパワーなどツール指標との違いと、調べ方
- ページランクの考え方を生かして、今サイトでできること
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ページランク(PageRank)とは?リンクを票として数える評価の仕組み

この章でわかること
- 定義①|リンクを「推薦の票」とみなす考え方
- 定義②|Googleの創業者2人が考案した
- 定義③|「ページランク法」と呼ばれることもある
- 定義④|検索順位そのものではない

ページランクの考え方は、学術論文の「引用」によく似ています。多くの論文から引用される論文ほど重要だと考えるのと同じように、多くのページからリンクされるページほど重要だと考えます。
定義①|リンクを「推薦の票」とみなす考え方
あるページから別のページへのリンクは、「このページは参考になる」という推薦の票のようなものです。ページランクは、この票がどれだけ集まっているか、どんなページから届いているかを手がかりに、ページの重要度を数値にします。
図のように、票が多く集まるページほど重要度が高くなります。さらに、重要度の高いページから届いた票は、重要度の低いページからの票より重く扱われます。
単純にリンクの数を数えるだけでなく、票を出したページ自身の評価まで計算に含める点が、ページランクの特徴です。
ページランクは、リンクの数と、リンク元のページの評価の両方から重要度を計算する仕組みです。
定義②|Googleの創業者2人が考案した
ページランクを考案したのは、Googleの創業者であるラリー・ペイジとサーゲイ・ブリン(セルゲイ・ブリンとも表記)です。2人はスタンフォード大学の大学院に在籍していたころ、リンクを手がかりにする検索エンジンを作りました。
Googleの公式サイトでは、Googleの始まりを次のように紹介しています。
寮の部屋を仕事場として、リンクを使用して個々のウェブページの重要性を判断する検索エンジンを作成しました。この検索エンジンは当初、Backrub という名前でした。
引用元:Google「Google の歴史(ガレージから Googleplex へ)」
この考え方は、2人の論文「The Anatomy of a Large-Scale Hypertextual Web Search Engine」で説明されています。あわせて、スタンフォード大学から米国で特許も出願されました。
Googleのランキングシステムのガイドでも、詳しく知りたい人向けに、この研究論文と特許が紹介されています。
ページランクは、Googleの創業者2人がスタンフォード大学で生み出した、Googleの出発点となる仕組みです。
定義③|「ページランク法」と呼ばれることもある
日本語では、ページランクの計算の手法を指して「ページランク法」と呼ぶこともあります。呼び方が違うだけで、指しているものは同じです。
英語の表記は「PageRank」で、PとRが大文字の1語です。名前の「Page」は、ウェブの「ページ」と同じつづりであると同時に、特許の発明者として記載されているラリー・ペイジ(Lawrence Page)の姓とも同じです。
ページランク、PageRank、ページランク法は、どれも同じ仕組みを指す呼び方です。
定義④|検索順位そのものではない
「ランク」という言葉から、ページランクを検索結果の順位のことだと思う方もいます。しかし、ページランクはリンクから計算するページの評価の1つで、検索順位そのものではありません。
検索順位は、検索された言葉とページの内容が合っているか、ページの品質はどうかなど、多くの要素を組み合わせて決まります。ページランクは、その材料の1つという位置づけです。
ページランクは検索順位そのものではなく、順位を決める材料の1つです。
ページランクの計算方法を図で理解する|数式なしの4つのポイント

この章でわかること
- 考え方①|票の重さはリンク元の評価で決まる
- 考え方②|1ページの票はリンク先の数で分かれる
- 考え方③|リンクをたどる人が、ときどき別のページへ移る
- 考え方④|計算をくり返して値を落ち着かせる

ページランクの本来の計算は数式で表されますが、考え方の骨組みは4つに分けると理解できます。ここでは数式を使わず、図に沿って順に説明します。
考え方①|票の重さはリンク元の評価で決まる
ページランクでは、すべてのリンクが同じ重さではありません。評価の高いページから張られたリンクほど、リンク先に大きな評価が渡ります。
特許の説明には、この考え方がはっきり書かれています。
Not all citations, however, are necessarily of equal significance. A citation from an important document is more important than a citation from a relatively unimportant document.(和訳:ただし、すべての引用が同じ重要性を持つとは限らない。重要な文書からの引用は、比較的重要でない文書からの引用よりも重要である。)
引用元:米国特許 US6285999「Method for node ranking in a linked database」(Google Patents)
たとえば、業界で広く参照されている団体のページから1本リンクされる場合と、ほとんど誰も見ていないページから1本リンクされる場合では、渡る評価が違うということです。
評価の高いページからのリンクほど、リンク先に大きな評価を渡します。
考え方②|1ページの票はリンク先の数で分かれる
1つのページが持つ評価は、そのページから出ていくリンクに分けて渡されます。リンク先が2つなら2つに、10個なら10個に分かれます。
そのため、同じページからでも、リンクを多く張るほど1本あたりの評価は小さくなります。論文でも、すべてのリンクを同じに数えるのではなく、ページの中のリンクの数で割って計算すると説明されています。
ただし、これは当初の計算の考え方です。ページの中のリンクを減らせば評価が上がる、という単純な話ではない点に注意します。
1ページの評価は、そのページから出ていくリンクの数で分けて渡されます。
考え方③|リンクをたどる人が、ときどき別のページへ移る
ページランクは、「ウェブをでたらめにクリックして回る人」を想定したモデルでも説明されます。この人をランダムサーファーと呼びます。
ランダムサーファーは、ページのリンクをクリックして次々にページを移ります。ただし、ずっとリンクをたどり続けるわけではなく、ときどき飽きて、まったく別のページへ移ると考えます。
この人がたくさんリンクをたどったあと、あるページにいる確率が、そのページの重要度に当たります。多くの道がつながるページほど、たどり着く確率が高くなるからです。
特許の説明では、リンクをたどらずに別のページへ移る確率を、およそ15%としています。この「ときどき移る」という前提があることで、評価がリンクの輪の中にたまり続けるのを防いでいます。
ページランクは、でたらめにリンクをたどる人が、そのページにいる確率として考えられます。
考え方④|計算をくり返して値を落ち着かせる
ページの評価はリンク元の評価で決まり、リンク元の評価もまた、さらにその先のリンク元の評価で決まります。そのため、ページランクは1回の計算では求まりません。
まず仮の値を置き、リンクに沿って評価を渡す計算を何度もくり返すと、値は少しずつ落ち着いていきます。特許にも、ページの順位は、リンクでつながったデータベースの上で、くり返しの手順で計算できると書かれています。
なお、ここで紹介したのは論文と特許に書かれた当初の考え方です。今のGoogleの計算の方法は公開されておらず、当初から大きく変わっています。
ページランクは、評価を渡す計算をくり返し、値が落ち着いたところで決まります。

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ページランクの歴史|ツールバーの表示が終わるまで

この章でわかること
- 歴史①|1990年代後半に論文と特許から始まった
- 歴史②|ツールバーで数値が見えた時代
- 歴史③|2009年にウェブマスターツールから表示を削除
- 歴史④|その後、数値を見る手段がなくなった

ページランクは、Googleの誕生とともに生まれ、一時はサイト運営者が数値を気にする代表的な指標になりました。図の流れに沿って、表示が終わるまでの経緯を見ていきます。
歴史①|1990年代後半に論文と特許から始まった
Googleの公式サイトによると、Googleの歴史は1995年にスタンフォード大学で始まりました。当初「Backrub」という名前だった検索エンジンは、まもなくGoogleという名前に変わります。
ページランクの特許は、1998年1月にスタンフォード大学から米国で出願され、2001年9月に特許として発行されています。発明者はラリー・ペイジで、特許の名前は「Method for node ranking in a linked database」です。
Googleの公式ブログでも、1998年の設立時にGoogleを検索エンジンとして有名にしたのはページランクだったかもしれない、と振り返っています。
ページランクは、Googleの設立と同じころに、論文と特許で形になった仕組みです。
歴史②|ツールバーで数値が見えた時代
かつてGoogleは、ブラウザに追加する「Googleツールバー」で、閲覧中のページのページランクを数値で表示していました。サイト運営者のあいだで、この数値はサイトの評価の目安として広く注目されました。
ただ、ツールバーの数値は年に数回しか更新されませんでした。さらに、スパム行為を行っていると判断されたサイトは、表示上の数値を下げられることがあったと、Googleは説明しています。
つまり、公開されている PageRank は、Google のアルゴリズムが実際にランキングの算出に用いる数値とは異なっているのです。
引用元:Google検索セントラル ブログ「PageRank をこえて ― より実用的な指標へ」
ツールバーで見えていた数値は、Googleが実際に順位づけに使う値とは別のものでした。
歴史③|2009年にウェブマスターツールから表示を削除
Googleは2009年、ウェブマスターツール(今のSearch Console)からページランクのデータの表示を削除しました。2011年の公式ブログでは、何年もの間、ページランクばかりに注目すべきではないと伝えてきたと述べています。
代わりに勧められたのは、コンバージョン率、直帰率、クリック率のような指標です。どれもビジネスの成果に直結し、毎日や毎週の変化を追えるものです。
広告運用の現場でも、成果を測るのはコンバージョンやクリック率です。ページランクのような間接的な数値より、成果に近い数値を追うという考え方は、SEOでも同じです。
Googleは早くから、ページランクの数値ではなく、成果につながる指標を見るよう勧めていました。
歴史④|その後、数値を見る手段がなくなった
その後、ツールバーでのページランクの表示も終わり、今はGoogleの公式のツールでページランクの数値を見る方法はありません。Search Consoleにも、ページランクを表示する機能はありません。
ネット上には今も「ページランクを調べる」とうたうサービスが見つかることがあります。しかし、Googleが数値を公開していない以上、そうしたサービスが示すのは、各サービスが独自に出した値です。
今、Googleのページランクの数値そのものを外から調べる方法はありません。
ページランクは今も使われている?Googleの公式の説明

この章でわかること
- 現在①|今もコア ランキング システムの一部
- 現在②|仕組みは当初から大きく変わった
- 現在③|多数のシグナルの1つにすぎない
- 現在④|リンクは品質を判断する手がかりにもなる

表示が終わったことで「ページランクは廃止された」と受け取られることがあります。しかし、終わったのは外から見える数値の表示で、ランキングの中での扱いは公式のドキュメントに説明があります。
現在①|今もコア ランキング システムの一部
Googleは、検索の順位づけに使う主なシステムを紹介するガイドで、ページランクを「リンク分析システム」の1つとして取り上げています。サービスを始めた当初から使っているコア ランキング システムの1つ、という位置づけです。
そのうえで、今の扱いについて次のように書いています。
PageRank の仕組みは当時から大きく進化しており、コア ランキング システムの一部として機能し続けています。
引用元:Google検索セントラル「Google 検索ランキング システムのご紹介」
ページランクは廃止されたのではなく、今もGoogleのコア ランキング システムの一部です。
現在②|仕組みは当初から大きく変わった
同じ一文には、ページランクの仕組みは当時から大きく進化している、とも書かれています。前の章で紹介した計算の考え方は、あくまで論文と特許に書かれた当初の形です。
今の計算の方法や、どんなリンクをどれだけ評価するかは公開されていません。「この形のリンクならページランクがいくつ上がる」といった説明を見かけても、Googleが公表した内容ではないことに注意します。
今のページランクの計算方法は公開されておらず、当初の形とは違うと考えておきます。
現在③|多数のシグナルの1つにすぎない
GoogleのSEO スターター ガイドでは、ページランクを「Google が重要でないと考えること」の項目で取り上げています。ページランクはリンクを利用する基本的なアルゴリズムの1つだが、Google検索はほかにも多くのものを使っている、という説明です。
同じ項目では、多数のランキング シグナルがあり、ページランクはその1つにすぎないとも書かれています。ページランクだけを高めても、検索順位が上がるとは限りません。
検索した人の疑問に答える内容か、ページが使いやすいかといった、ほかの要素も合わせて判断されます。
ページランクは多数のランキング シグナルの1つで、それだけで順位は決まりません。
現在④|リンクは品質を判断する手がかりにもなる
Googleの「検索の仕組み」の説明では、品質の判断に使う要素の1つとして、ほかの著名なサイトがそのコンテンツにリンクしたり参照したりしているかを挙げています。それが一般に、情報の信頼性の高さを示すからです。
ページランクの「票」という考え方は、形を変えながら、信頼できる情報を見分ける手がかりとして今も生きているといえます。信頼性の考え方は、E-E-A-Tとはでも解説しています。
信頼できるサイトからのリンクや参照は、今も品質を判断する手がかりの1つです。

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ページランクとドメインパワーなどツール指標の違い

この章でわかること
- 違い①|計算しているのがGoogleか、ツールの会社か
- 違い②|代表的なツール指標(UR・DR・PA・DA)
- 違い③|ページ単位か、ドメイン単位か
- 違い④|ツール指標の上手な使い方

ページランクの数値が見られなくなった代わりに、SEOツールの会社が、リンクのデータをもとにした独自の指標を出しています。
ドメインパワーとは、こうしたツールの指標をまとめて呼ぶ日本での通称で、サイトがどれだけリンクで評価されているかを推定した目安です。
違い①|計算しているのがGoogleか、ツールの会社か
いちばん大きな違いは、誰が計算しているかです。ページランクはGoogleが自社の検索のために計算する値で、外には公開されていません。
一方、ツール指標は、各ツールの会社が自社のクローラーで集めたリンクのデータから計算した値です。集めたリンクの範囲も計算の方法も会社ごとに違うため、同じサイトでもツールによって数値が変わります。
ページランクの考え方を参考に指標を作っているAhrefsも、ヘルプで次のように書いています。
Nobody knows exactly how PageRank is calculated except Google themselves.(和訳:PageRankが正確にどう計算されているかは、Google自身以外には誰にもわかりません。)
引用元:Ahrefs ヘルプセンター「What is URL Rating (UR)?」
ページランクはGoogleの中の値、ツール指標は各社がリンクのデータから出した推定の値です。
違い②|代表的なツール指標(UR・DR・PA・DA)
よく使われるのは、AhrefsのURL Rating(UR)とDomain Rating(DR)、MozのPage Authority(PA)とDomain Authority(DA)です。URとDRは100点満点、DAは1から100の数値で示されます。
| 指標 | 出しているツール | 単位 |
|---|---|---|
| URL Rating(UR) | Ahrefs | ページ |
| Domain Rating(DR) | Ahrefs | ドメイン |
| Page Authority(PA) | Moz | ページ |
| Domain Authority(DA) | Moz | ドメイン |
MozもDomain Authorityの説明で、Domain AuthorityはGoogleが直接使うランキングの要素ではないと書いています。ツールの数値が上がっても、Googleの評価が同じだけ上がったとは限りません。
UR・DR・PA・DAは、Googleではなくツールの会社が出している指標です。
違い③|ページ単位か、ドメイン単位か
ページランクは、その名のとおりページごとに計算される値です。一方、ツール指標には、URやPAのようなページ単位のものと、DRやDAのようなドメイン(サイト全体)単位のものがあります。
ドメイン単位の数値が高くても、個々のページの評価が高いとは限りません。新しく公開した記事は、どこからもリンクされていなければ、ページ単位の指標は低いところから始まります。
サイト全体の数値と、1ページごとの評価は分けて考えます。
違い④|ツール指標の上手な使い方
ツール指標は、自社と競合のサイトを同じ物差しで比べたり、リンクの増減の傾向をつかんだりするのに役立ちます。比べるときは、同じツールの同じ指標どうしで比べるのが基本です。
注意したいのは、数値を上げること自体を目的にしないことです。数値を上げるためにリンクを買うと、Googleのスパムに関するポリシーに反するおそれがあります。
ドメインパワーの考え方と見方は、ドメインパワーとはの記事で詳しく解説しています。
ツール指標は比べるための目安として使い、数値を上げること自体を目的にしません。
ページランクの考え方を生かして今できること

この章でわかること
- 実践①|評価を集めたいページへ内部リンクでつなぐ
- 実践②|Googleがたどれる形でリンクを張る
- 実践③|どこからもリンクされていないページをなくす
- 実践④|推薦したくなる中身のページを作る
- 実践⑤|広告のデータで、評価を集めるページを決める

ページランクの数値は見られなくても、「リンクで評価が渡る」という考え方は、サイトづくりにそのまま生かせます。自社で手を入れられるところから順に見ていきます。
実践①|評価を集めたいページへ内部リンクでつなぐ
内部リンクとは、同じサイトの中のページどうしをつなぐリンクのことです。ほかのサイトからの被リンクは、トップページや一部の人気の記事に集まることがよくあります。
図のように、被リンクが集まるページから、サービスのページや問い合わせにつながる記事へ内部リンクを張ると、読者を大事なページへ案内できます。
ページランクの考え方でいえば、集まった評価を、サイトの中で大事なページに回す道を作ることになります。
被リンクが集まるページから、評価を集めたいページへ内部リンクでつなぎます。
実践②|Googleがたどれる形でリンクを張る
リンクで評価を渡すには、まずGoogleがリンクを見つけられることが前提です。Googleは、通常、href属性を持つa要素のリンクだけをクロールできると説明しています。
ドキュメントで紹介されている例から、推奨と非推奨の書き方を抜き出すと次のとおりです。
<!-- 推奨(Googleが解析できる) -->
<a href="https://example.com">
<a href="/products/category/shoes">
<!-- 非推奨(Googleが解析できないことがある) -->
<a routerLink="products/category">
<span href="https://example.com">
<a onclick="goto('https://example.com')">
JavaScriptのクリックの処理だけでページを移る作りや、hrefのないリンクは、Googleが読み取れないことがあります。サイトの作りを変えるときは、制作会社にリンクの書き方を確かめてもらいます。
リンクの文字(アンカーテキスト)も、リンク先の中身がわかる言葉にします。「こちら」より「料金プランの一覧」のほうが、読者にもGoogleにもリンク先が伝わります。
評価を渡したいリンクは、href属性を持つa要素で、中身がわかる文字にして張ります。
実践③|どこからもリンクされていないページをなくす
サイトの中に、どのページからもリンクされていないページがあると、読者もGoogleもそのページにたどり着きにくくなります。Googleは次のように勧めています。
関心のあるすべてのページに、同じサイト上の少なくとも 1 つ以上の別のページからのリンクがあることが推奨されます。
引用元:Google検索セントラル「Google のリンクに関するベスト プラクティス」
Search Consoleのリンクレポートの「内部リンク」の表を見ると、サイトの中でよくリンクされているページがわかります。大事なページがほとんどリンクされていなければ、関連する記事やカテゴリのページからリンクを足します。
Search Consoleの基本の使い方は、Google Search Consoleについてで紹介しています。
大事なページには、サイトの中の少なくとも1つのページからリンクを張ります。
実践④|推薦したくなる中身のページを作る
ほかのサイトからの被リンクは、自社だけでは増やせません。ページランクの考え方でいえば、ほかのページが「推薦したくなる」中身があって、初めて票が集まります。
業界のデータをまとめたページ、作業の手順を詳しく説明したページ、よくある疑問に答えるページなど、ほかの書き手が出典として紹介したくなるページを作ります。
取引先や加盟している団体の紹介ページで、自社の社名やURLが正しく載っているかを確かめるのも、すぐにできることです。
被リンクは集めるものではなく、推薦したくなる中身を作って生まれるものと考えます。
実践⑤|広告のデータで、評価を集めるページを決める
内部リンクで評価を回す先は、問い合わせや購入につながるページにするのが基本です。どのページがそれに当たるかは、検索広告のデータを見るとわかりやすくなります。
リスティング広告の検索語句やコンバージョンのデータを見ると、どんな言葉で調べた人が問い合わせに至っているかがわかります。その言葉に合うページを、内部リンクで評価を集めるページの候補にします。
広告とSEOの組み合わせ方は、リスティング広告とSEOを併用するメリットでも解説しています。
どのページに評価を集めるべきか社内で判断が分かれる場合は、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングで、広告とSEOの両方のデータから優先するページを一緒に整理することもできます。
広告のデータで成果につながるページを見極め、そこへ評価を集めます。

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ページランクのよくある質問と誤解

この章でわかること
- 質問①|ページランクは廃止されたのでは?
- 質問②|ページランクを今調べる方法は?
- 質問③|ほかのサイトへリンクすると評価が減る?
- 質問④|nofollowのリンクは評価を渡す?
- 質問⑤|数値の高いサイトのリンクを買えば順位は上がる?

ページランクは長く話題になってきた分、古い情報や誤解も残っています。よく出る質問を、Googleの説明に照らして整理します。
質問①|ページランクは廃止されたのでは?
終わったのは、ツールバーなどで外から数値を見る仕組みです。前の章で紹介したとおり、Googleはページランクを今もコア ランキング システムの一部として使っていると説明しています。
「ページランクは古い」という記事を見かけたら、数値の表示の話なのか、仕組みそのものの話なのかを分けて読むと、誤解を防げます。
数値の表示は終わりましたが、ページランクの仕組み自体は今も使われています。
質問②|ページランクを今調べる方法は?
Googleのページランクの数値そのものを調べる方法はありません。代わりにできるのは、自社のページがどこからリンクされているかを、Search Consoleのリンクレポートで確かめることです。
リンクの強さの目安がほしい場合は、AhrefsやMozなどのツール指標を使う方法もあります。ただし、前の章のとおり、これらはGoogleの値ではなく、各社の推定の値です。
ページランクの代わりに、Search Consoleのリンクレポートとツール指標を目安にします。
質問③|ほかのサイトへリンクすると評価が減る?
「発リンクを張ると自社の評価が外に流れる」と考えて、出典へのリンクを避ける方がいます。しかしGoogleは、ほかのサイトへのリンクを用意することは問題にならないと説明しています。
同じリンクに関するベスト プラクティスでは、情報の出典を引用するなど、外部リンクを使うことで自分のサイトの信頼性を高められるとも書かれています。
読者の役に立つ公的機関の資料や、参考にした一次情報へのリンクは、ためらわずに張ります。避けたいのは、内容と関係のないサイトへのリンクを大量に並べることです。
出典や参考になるページへのリンクは、自社の信頼性を高めるために張ってかまいません。
質問④|nofollowのリンクは評価を渡す?
nofollowは、リンク先と自社のサイトを関連付けたくないときに付ける属性です。Googleは、反論のために紹介する記事など、リンク先にランキング評価を与えたくない場合にnofollowを使う例を挙げています。
一方で、Googleは、すべての外部リンクにnofollowを付けることは避けるよう案内しています。自社のサイトの中のリンクも、読者に必要なものをふつうに張っておくのが基本です。
nofollowは関連付けたくないリンクにだけ使い、すべてのリンクには付けません。
質問⑤|数値の高いサイトのリンクを買えば順位は上がる?
ページランクの考え方を逆手に取り、評価の高いサイトからのリンクを買おうとするのは危険です。Googleは、ランキングを上げることを目的としたリンクの売買を、スパムに関するポリシーでリンクスパムの例として挙げています。
2011年の公式ブログでも、意図的にページランクを操作する目的でリンクを売買することはガイドラインの違反になり、たいていはマイナスの結果しかもたらさないと書かれています。
ページランクを目的にリンクを売買すると、評価が上がるどころか逆効果になるおそれがあります。
まとめ|ページランクは数値ではなく「推薦される構造」で考える

この記事の要点
- ページランクは、リンクを推薦の票とみなし、票の数と重さからページの重要度を計算するGoogleの仕組み
- 考案したのはGoogleの創業者のラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンで、スタンフォード大学で生まれた
- 計算の考え方は、リンク元の評価・リンク先の数・ランダムサーファー・くり返しの計算の4つ
- 数値の表示は終わったが、今もコア ランキング システムの一部として使われている
- ドメインパワーなどのツール指標は各社の推定の値で、Googleのページランクとは別のもの
- 今できるのは、内部リンクの整理と、推薦したくなる中身のページづくり
ページランクは、Googleの出発点となった、リンクを票として数える仕組みです。数値は見えなくなりましたが、リンクを評価の手がかりにする考え方は、今もランキングの中で使われています。
大切なのは、見えない数値を追いかけることではありません。ほかのサイトから推薦される中身を作り、集まった評価を内部リンクで大事なページへ回すことです。
カルテットコミュニケーションズでは、検索広告の運用で得たデータも生かしながら、評価を集めるページの選び方から内部リンクの整理まで支援しています。リンクの状況や進め方に迷ったときは、カルテットコミュニケーションズのSEOコンサルティングにお気軽にご相談ください。

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