求人広告を掲載していると、「掲載が止まった」「応募数が急に減った」といった経験をすることがあります。
その原因のひとつが、Indeedの掲載基準（ポリシー）違反です。
Indeedでは、求職者が公平に求人を比較できるよう、表現や内容に厳しい基準を設けています。
特に、年齢や国籍など応募者の属性に関わる記述や、条件の不明瞭な表現は、掲載停止や非承認の対象になります。
この記事では、広告運用者が理解しておくべきIndeedの主要ルールと、NG表現の具体例・改善方法をまとめます。
年齢や年代を想起させる表現はNG
求人広告で特定の年齢層を示唆する表現は、年齢差別と見なされるおそれがあります。
NG例
- 20代活躍中
- 若手歓迎
- ミドル歓迎
Indeedでは、これらが「特定の年代を優遇している」と受け取られる可能性があるため、掲載が止まるケースがあります。
年齢ではなく、職場の雰囲気やキャリア段階を伝える言い方に切り替えましょう。
改善例
- 「未経験からキャリアアップできる環境です」
- 「幅広い年代のスタッフが活躍中です」
こうした表現なら、職場の特徴を伝えつつも差別的印象を避けられます。
国籍・出身地に関する記述も避ける
Indeedでは、国籍や出身地を条件にしたり、暗示するような表現も禁止されています。
NG例
- 日本人歓迎
- 外国人不可
- ○○出身者活躍中
これは、出身によって応募機会を制限していると見なされる可能性があるためです。
改善例
- 「語学力を活かしたい方歓迎」
- 「グローバルな環境で働きたい方」
国籍ではなく、必要なスキルや経験に焦点を当てるのがポイントです。
労働条件・報酬の不備や違法表現
Indeedでは労働基準法・最低賃金法などに抵触する表現を厳しく制限しています。
NG例
- 完全歩合制（固定給なし）
- 時給保証なし
- 月収○万円可能（ただし条件不明）
こうした表現は、実際の労働条件が不明確または誤解を招く可能性があるとして非掲載になることがあります。
改善のポイント
- 固定給＋歩合制の仕組みを明示する
- 最低賃金を下回らない給与体系を明記する
- 労働時間・勤務地・休日などの基本情報を必ず記載する
透明性が高いほど審査がスムーズになり、応募者の信頼も得やすくなります。
曖昧な表現・誇張表現にも注意
Indeedでは、求職者が「実際に働くイメージ」を持てることを重視しています。
そのため、仕事内容が曖昧だったり、求職者に誤解を与えたりするような表現もNG対象です。
NG例
- 誰でも簡単
- やりがいのある仕事
- 「高収入」「女性活躍中」だけを強調
改善例
- 「○○業務を中心に担当していただきます」
- 「月○回・○時間勤務でプライベートと両立できます」
「何を・どんな環境で・どのように働くのか」が明確になるよう意識しましょう。
まとめ
Indeedの求人広告は、単なる「原稿」ではなく、企業の採用姿勢そのものが問われる場です。
特定の属性を想起させる言い回しや曖昧な条件表現は、掲載停止のリスクだけでなく、企業イメージにも影響します。
重要なのは、「誰でも公平に応募できる」「働く内容が正確に伝わる」原稿をつくること。
ガイドラインを理解して運用すれば、採用効率とブランド信頼の両立が可能です。
