昨今、IllustratorやCanvaといったさまざまなデザインツールの利用が一般的になりました。
しかし、「もっと効率的にデザイン作業を進めたい」「チームでの連携をスムーズにしたい」と、さらなる改善を求めている方も多いのではないでしょうか？
そんな悩みを解決するのが、デザインツール「Figma（フィグマ）」です。
Figmaは、クリエイティブなコンテンツの制作はもちろん、Webサイトやランディングページ（LP）の構成といったワイヤーフレームから、広告クリエイティブのプロトタイプ制作まで一貫して管理できる非常に便利なツールです。
本記事では、広告運用におけるFigmaの概要と使用するメリットを紹介します。
Figmaとは
Figmaは、WebサイトやモバイルアプリのUI/UXデザインをはじめ、構成の設計からデザイン制作、フィードバック対応まで、すべてのプロセスを一貫して管理できるクラウドベースのデザインツールです。
工程数の多いWebサイトやアプリの設計も効率的に行えるだけでなく、LPや広告コンテンツなどのデザインも直感的な操作で作成できます。
また、ソフトウェアのインストールが不要で、Webブラウザ上で使用できるため、どんな環境からでもすぐに作業を始められるのが特徴です。
Figmaが多くのユーザーに選ばれる理由は、特に以下の5つの機能にあります。
- リアルタイム共同編集: 複数人で同時にデザインを編集できる。
- プロトタイプ作成: デザインに動きをつけ、実際のWebサイトやアプリのように動作するプロトタイプを簡単に作成できる。
- コンポーネントとデザインシステム: よく使うデザイン要素を登録して効率的に再利用・一元管理できる。
- 豊富なプラグインとコミュニティ: さまざまなプラグインで機能を拡張したり、世界中のユーザーが共有するテンプレートや素材を活用したりできる。
- バージョン管理と自動保存: 作業内容は自動でクラウドに保存され、過去のバージョンにもいつでも戻せる。
Figmaを使用するメリット
Figmaを使用するメリットは、主に以下の3つです。
- プロセス全体を一貫して管理
- 複数人での編集・閲覧が可能
- 基本機能を無料で使用可能
それぞれ解説します。
プロセス全体を一貫して管理
1つ目は、デザインプロセス全体を一つのツールで完結できることです。
FigmaはWebサイトやアプリのワイヤーフレーム作成から、詳細なデザイン制作、そして実際に動作するプロトタイプ制作まで、すべての工程を一貫して行えます。
また、ベクトル描画やレイアウト調整といったデザインに必要な機能がFigmaにあらかじめ搭載されているため、SNS投稿用の画像や広告コンテンツのクリエイティブ制作・編集も、他のデザインツールを介さずに進められます。
複数人での編集・閲覧が可能
2つ目は、複数人での同時編集・閲覧に対応していることです。
Figmaはクラウドベースのツールであるため、チームメンバーが異なる場所にいても、同じデザインファイルをリアルタイムで共有し、作業を進めることができます。
充実したコメント機能も備わっており、デザイン上の特定の箇所に直接フィードバックを残せるため、認識の齟齬を防ぎ、スムーズなコミュニケーションを促進します。
また、誤操作を防ぐためのロック機能や、コメントや編集の履歴を詳細に確認できる機能も搭載されており、チームでの共同作業において非常に連携しやすいのが魅力です。
基本機能を無料で使用可能
3つ目は、基本機能が無料で使用できることです。
Figmaは、ワイヤーフレームの作成、デザイン作業、そしてプロトタイプの制作といった核となる機能を無料で使用できます。
さらに、複数人でのファイル共有や共同編集、編集履歴の確認も無料で行え、バージョン履歴も直近30日間のものであれば修正・復元が可能です。
ただし、無料版にはプロジェクト数とファイル数に制限があるため、案件が多くなったり、より高度な管理が必要になったりする場合は、有料版へのアップグレードを検討するのがおすすめです。
まとめ
Figmaの概要と使用するメリットについて紹介しました。
基本機能が充実したFigmaは、プロ・アマチュア問わず幅広く活用されているツールです。
他のツールを介さないシームレスな作業と、複数人でのリアルタイム共有・編集ができることから、特にチームでのプロジェクトや、迅速な対応が求められる広告運用においてその真価を発揮します。
ぜひ、今後の広告運用にFigmaを活用してみてはいかがでしょうか。
