GA4には自社と同業他社のビジネスパフォーマンスを比較できる「ベンチマーク」機能が備わっています。
2024年10月28日よりGA4の管理画面にベンチマーク機能が反映されるようになり、より効率的にマーケティング戦略を立てられるようになりました。
本記事では、GA4におけるベンチマーク機能の概要や利用方法を解説します。
ベンチマーク機能とは
GA4におけるベンチマーク機能とは、自社と同業他社のビジネスパフォーマンスデータを比較分析できる機能です。
ベンチマーク機能には以下のような特徴があります。
- 24時間ごとのデータ更新
- プライバシーを保護したままデータ分析が可能
- 1,000以上の業界カテゴリーが選択可能
比較可能な指標は下記があります。
集客 | 新規ユーザー率 |
エンゲージメント | セッションあたりの平均エンゲージメント時間 ユーザーあたりの平均エンゲージメント時間 平均セッション継続時間 エンゲージメント率 エンゲージメント セッション数(1 ユーザーあたり) ユーザーあたりのイベント数 セッションあたりのイベント数 セッション キーイベント率 ユーザーあたりのセッション数 ユーザー キーイベント率 セッションあたりのページビュー数 ユーザーあたりのビュー |
維持率 | 直帰率 1 日のアクティブ ユーザー数 / 1 か月のアクティブ ユーザー数(DAU / MAU) 1 日のアクティブ ユーザー数 / 1 週間のアクティブ ユーザー数(DAU / WAU) 1 週間のアクティブ ユーザー数 / 1 か月のアクティブ ユーザー数(WAU / MAU) |
収益化 | カートに追加した回数(ユーザーあたり) ユーザーあたりの平均収益額(ARPU) 有料ユーザーごとの平均収益(ARPPU) ユーザーあたりの平均購入収益額 決済回数(ユーザーあたり) 初回購入者率 新規ユーザーあたりの初回購入者数 月間課金アクティブ ユーザー数 / 1 日のアクティブ ユーザー数(課金 MAU / DAU) 1 週間の有料アクティブ ユーザー数 / 1 日のアクティブ ユーザー数(PWAU / DAU) 総広告収入(ユーザーあたり) 購入者あたりのトランザクション数 ユーザーあたりのトランザクション数 |
ベンチマークでは、以下3つのベンチマークデータと自社サイトデータを比較します。
【ベンチマークデータ】
- 75パーセンタイル(企業パフォーマンスが高い)
- 中央値(同業他社のパフォーマンス)
- 25パーセンタイル(企業パフォーマンスが低い)
たとえば、自社サイトの新規ユーザー率が78%、中央値が68%の場合、自社サイトは同業他社よりも優れたパフォーマンスを保持していることを指します。
また、75パーセンタイルが90%だった場合は、90%を目指すことで競争力のある新規ユーザーを獲得できることを示しています。
ベンチマークの利用方法
ベンチマークを利用するには「モデリングのためのデータ提供とビジネス分析情報」の設定を有効にする必要があります。
手順は以下のとおりです。
- 「プロパティの管理」をクリック
- 「アカウント設定」を選択
- 「モデリングのためのデータ提供とビジネス分析情報」を有効化
ベンチマークにアクセスする手順は次の通りです。
- 「ホーム」ページの概要カードで変更する指標を選択
- 「ベンチマーク」カテゴリを開く
- 指標の中から比較したいデータを選ぶ
※期日が「今日」に設定されている場合はベンチマークデータが利用できません。
まとめ
GA4におけるベンチマーク機能の概要や利用方法を解説しました。
自社の強みと改善点を客観的に把握できるベンチマーク機能は、マーケティング戦略立案に欠かせない強力なツールです。
ぜひ、今後のマーケティング戦略に活用してみてください。