2024年11月26日、Yahoo!広告は検索広告において、オークションランクの構成要素を計算する指標の見直しとヘルプ表現の変更を発表しました。
本記事では、変更にあたって押さえておきたい表現内容を解説します。
変更概要
Yahoo!広告検索広告は、オークションランク、広告品質に関して次の2点を変更します。
- オークションランクの構成要素を計算する指標の見直し
- オークションランク、広告の品質のヘルプ表現を変更
指標の見直しにより、広告の関連性の精度や広告品質の向上が見込めます。
また、オークションランク、広告の品質のヘルプ表現の変更は実情に即した内容とわかりやすい表現を目的にしています。
オークションランクの構成要素について
オークションランクの構成要素はこれまでどおりですが、広告の関連性の精度向上を目的に指標が見直されます。
なお、オークションランクの指標詳細は非公開となっています。
実施期間は2025年1月から順次適用され、1月末を目途に適用完了となります。
※期間は変更になる場合があります。
オークションランクのヘルプ表現変更
オークションランクの構成要素の計算指標見直しに伴い、ヘルプ表現が以下に変更されます。
変更前 | 変更後 |
---|---|
広告グループやキーワードに設定した入札価格 広告の品質 ・推定クリック率 ・表示URLの過去のクリック率 ・ランディングページの利便性 ・広告文と検索クエリーの関連性 ・広告が掲載された地域別の掲載実績(アカウント全体) ・インターネットユーザーの検索クエリー ・各種デバイス(PC、スマートフォン、タブレット)での広告の掲載実績 | ・入札価格 ・広告の品質 ・インターネットユーザーが検索に至った背景(コンテキスト) ・オークションランクの下限値 ・広告オークションにおける競争力 ・広告表示アセットやその他の広告タイプの効果 |
広告の品質の決定要素のヘルプ表現変更
実情に即した内容とわかりやすい表現にするため、決定要素の代わりに広告の品質向上に影響がある要素とない要素が明確になります。
変更前 | 変更後 |
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「広告の品質」の決定要素 ・推定クリック率 ・表示URLの過去のクリック率 ・ランディングページの利便性 ・広告文と検索クエリーの関連性 ・広告が掲載される地域別の掲載実績(アカウント全体) ・インターネットユーザーの検索クエリー ・各種デバイス(PC、スマートフォン、タブレット)での広告の掲載実績 など | 広告の品質向上に重要な要素 ・インターネットユーザーの使用デバイス ・インターネットユーザーの検索意図との関連性の高さ ・新しいキーワードを追加する際の関連キーワードでの過去の掲載結果 広告の品質向上に影響がない要素 ・入札価格 ・アカウントの構造 ・提携パートナーの配信面における広告掲載 ・広告の掲載順位 ・広告の表示頻度 ・コンバージョン件数 |
注意点
オークションランクのヘルプ表現の変更に伴い、下記アカウントの数値が変動する場合があります。
- クリック数
- クリック率
- インプレッションシェア損失率
各数値は設定状況で異なるため、レポートから確認するようにしましょう。
まとめ
オークションランクの構成要素を計算する指標の見直しとヘルプ表現の変更概要を解説しました。
指標の見直しやヘルプ表現の変更により、広告の関連性の精度や広告品質の向上が見込めます。
一方、変更によりアカウントの各数値が変動する可能性もあるので、レポートをしっかり確認するようにしましょう。