2024年9月、Instagramを運営するMeta社より、広告のアップデートの発表がありました。
運用型広告をスムーズに運用していくために、9月の主要なアップデートについて確認しておきましょう。
ターゲット地域機能の拡張
まずMeta広告では今回、ターゲット地域機能が拡張されました。
これにより、大まかなエリアだけでなく市区町村単位で詳細に絞った地域で、サービスにより関心のある利用者に広告配信が可能になっています。
その地域に旅行を考えている方に向けてグルメや観光の広告を配信したり、スポーツの大会やライブ・コンサートなどイベントの広告を配信したりする際に有効です。
2024年10月1日時点では一部のアカウントのみで使える機能となっていますが、今後は拡大する見込みとなっています。
新機能の使い方
広告を作成し、「地域」を選択する際に、「広告に反応する可能性が高い人へのリーチを増やす」というオプションが表示されます。
それを選択すれば
- 指定した地域に知人・友人が住んでいる
- その地域を最近訪れた、住んでいたことがある
- その地域に関連したワードで最近検索を行った
などの条件に当てはまるユーザーをターゲットとして絞り込めます。
ティーンアカウントの導入
さらにInstagramでは16歳未満のユーザーを対象に、ティーンアカウントを導入すると発表しています。
大きな特徴としては、
- デフォルトで非公開アカウントになる
- ペアレンタルコントロール機能の追加
の2点です。
ティーンアカウントでは、DMのやり取りは相互でフォローしているユーザー同士のみで許可されます。
また、言い争い、殴り合いといったケンカの動画やルッキズムを増長させる広告、性的なコンテンツなど、子どもに悪影響とみなされる不適切なコンテンツは表示されません。
- DM・チャットの相手がわかる
- 一日に利用できる時間の設定
- スリープモードで夜間は通知がミュートに
- 子どもが興味を持っているトピックをチェックできる
という設定もでき、親の目が届く範囲で適切にInstagramを利用させることができます。
機能の設定を変更したい場合は保護者の許可が必要です。
ティーン向けには新たな試みも!
Meta社では2023年10月のアップデートで、10代(※18歳未満)のユーザーが安全にInstagramを楽しめるよう、広告のターゲティングをより厳しく制限しています。
しかし、今後はティーンがより楽しめるように、発見タブに出るコンテンツを自分の好きなものに選択できるようになっていくそうです。
この機能は2025年1月に実装予定です。
Meta社でのこういった若年層ユーザーへの取り組みは、TikTokやXと言った他のSNSにも少なからず影響が出ることが予想されます。
まとめ
Meta社で発表のあった、最新の運用型広告アップデート2点をご紹介いたしました。
コロナ禍も明け、人々の移動が活発さを取り戻した現代では、ピンポイントなエリアに絞った広告は非常に大きな効果を生むことが期待できます。
また、今や10代のInstagramユーザーは全世界で数百万人を超えると言われていますので、無視できないターゲット層になってきていると言っても過言ではないでしょう。
ぜひ今後の広告運用にお役立てください。