広告運用をしていく上で、必ず気にしなくてはいけないのがインプレッションです。
出稿した広告に対してどんな影響が出たのかを確認できる重要な指標の一つですが、その捉え方や改善方法など、知らない方も意外と多いかもしれません。
そこで今回は、インプレッションの基本的な見方やコンバージョンへのつなぎ方についてを解説します!
インプレッションとは?
インプレッションとは、Google広告やYahoo広告、Instagram広告など様々ある媒体に出稿した広告が、サイトを訪れたユーザーにどのくらい見られたかを示す指標のことです。
その広告がサイト内で1回表示された場合は「1imp(1インプレッション)」という数え方をします。
ページ内に何箇所か広告の枠があり、同じ広告が2か所、3か所と表示されれば2imp、3impと数えます。
ただし、広告媒体によって若干数値が変わってくるので注意が必要です。
たとえば、Facebook広告では広告の全体が表示されたときに初めて1impと数えられますが、Yahoo広告では部分的にでも表示されれば1impとカウントされます。
同じ1インプレッションでも、全体を見てもらえるのと部分的にしか見えないのとではコンバージョンは大きく変わってきますので、自社の広告をどの媒体に出すかは慎重に選ぶ必要があります。
PVやリーチとはどう違うの?
広告を運用していると、PVやリーチ数といった数値も追うことになります。これはインプレッションとはどう違うのでしょうか。
どちらもインプレッションと混同してしまいがちですが、2つの数値は以下の意味を表します。
- PV(Page View)=「特定のページが何回表示されたか」を示す数値で、広告が見られたかは関係なく計測される
- リーチ=「自社の広告がどれだけのユーザーに到達したか」を示す数値
このように、同じ広告の数値でも表しているものが異なるため、全ての数値が必ずしも一致するわけではありません。
たとえば、1人のユーザーが3箇所のサイトでとある広告を目にした場合は、インプレッションは3ですが、リーチは1となります。
なぜインプレッションを計測する必要があるの?
インプレッションは単なる「表示回数」を示す数値なので、そこまで重要なものとは考えていない方もいるかもしれません。
ですがインプレッションは直接的にコンバージョンにつながるものではないにしても、自社サービスの認知を拡大するためには必要不可欠な指標と言えます。
その広告がより多くの人に届けばサービスや会社自体の認知度が上がり、結果的にコンバージョンにつながることも多いのです。
インプレッションの増やし方
せっかくWeb上に広告を出すなら、インプレッション数を高めることも目標にしたいところです。
インプレッション数を改善するためには、
- 広告予算を増やして露出回数を上げる
- キーワードごとの入札単価を上げる
- 逆に検索ワードを競合の少ないキーワードに絞る
などの施策が代表的ですが、いずれも取り扱うサービスや出稿する媒体によっては逆効果になってしまうこともあります。
そのキーワードで検索するユーザーがどのくらいいるか、またそれはどんなユーザーか、を常に考えながら調整していきましょう。
まとめ
インプレッション数を増やすことはWeb広告を運用するうえでは不可欠な施策です。
しかし数値だけを追うのではなく、インプレッションが「その後どのくらいコンバージョンにつながったか」までを測定することが最も重要です。
たくさんの媒体で表示されたとしても、表示されただけで終わってしまってはその広告の効果が高いとは言えず、広告の出し方を考え直さなくてはいけません。
インプレッション数からその広告のもたらす効果全体を俯瞰して分析し、より効果の高い広告を出稿していきましょう。