リスティング広告において、広告の「顔」となるのがタイトルと説明文(TD)です。
ユーザーがクリックするかどうかを決める重要な要素であるTDは、ポイントを押さえて作成することで高い効果が期待できます。
今回の記事では、TD作成の5つのポイントをご紹介します。
TDの概要
「TD (Title and Description)」とは、Web広告の中でユーザーが最初に目にする部分のことです。
具体的には、広告のタイトルとディスプレイ用の説明文を指します。
リスティング広告では、検索エンジンの検索結果ページの上部に表示される広告枠にTDが掲載されます。
ユーザーは、まずこのTDを見てクリックするかどうかを決めるため、広告の「顔」となる重要な部分と言えるでしょう。
TD作成の5つのポイント
TDを作成する際に押さえておきたいポイントは、下記の5つです。
- ユーザー目線で作成する
- ユーザーが知らない情報を盛りこむ
- 具体的な数値を入れる
- 特別感がある表現を入れる
- 競合他社のTDを分析する
それぞれ解説します。
ユーザー目線で作成する
ニーズや検索意図を十分に考慮せずに作られた広告は、ユーザーの興味を引くことができません。
リスティング広告で効果を得るには、ユーザー目線で広告文を作成する必要があります。
その際におすすめなのが、ユーザーが使う検索キーワードを活用することです。
例えば「屋根 塗装」というキーワードの広告の場合、「屋根を塗装します」というように検索語句をTDに含めると良いでしょう。
Yahoo!広告などでは、TDに含まれる検索キーワードが太字で表示されるため、視覚的にもユーザーの目を引きやすくなるのが特徴です。
入力した語句がそのまま広告に反映されているのを見つけると、直感的にクリックしたくなるユーザーも多いのではないでしょうか。
ユーザーが知らない情報を盛りこむ
ユーザーがまだ知らない商品・サービスの情報を上手く盛り込むのも効果的です。
例えばファッション商品の広告では、「海外セレブが愛用している最新トレンドアイテムとは?」といった表現を使って、ユーザーの好奇心を刺激できます。
また、「あの有名インフルエンサーも実践中!話題の○○ファッションテクニック」など、ユーザーにとって新鮮な情報を含めることで、クリック率の向上につながります。
具体的な数値を入れる
「春物50%オフ」「10月1日限定セール」「最短2分で申し込み完了」のように具体的な数値を使った広告は、ユーザーの興味を引きやすいです。
また、数値を記載することで商品やサービスの詳細が明確になり、信ぴょう性も増します。
特に、価格やサービス料金などの金銭的な数値は、ユーザーの購買意欲を高める効果が期待できます。
商材やビジネスモデルに合わせて、具体的な数値を盛り込むと良いでしょう。
ただし、競合他社と比べて優位性がない数字を載せると、かえってクリックを避けられてしまう可能性があるため、慎重に検討する必要があります。
特別感がある表現を入れる
「限定」「プレミアム」といった特別感のある表現を使う方法もおすすめです。
リスティング広告は競合他社の類似した内容と並んで表示されます。
そのため、このような特別感のあるキーワードの利用で、自社の商品・サービスを際立たせることができます。
例えば、「メンバー限定の特別プラン」や「今だけ!プレミアムクーポンプレゼント」といった表現を使うと、ユーザーに緊急性を感じさせられ、クリック率の向上が期待できるでしょう。
ただし、使い過ぎには注意です。新商品の発売時や期間限定のキャンペーンなど特別な機会に合わせてタイミング良く使うことが重要になります。
競合他社のTDを分析する
魅力的なTDを作成するには、競合他社のTDの分析が欠かせません。
また、自社の広告の立ち位置を把握するためにも役立ちます。
競合のTDを分析する際のチェックポイントは、次の3つです。
- 企業名や商品名が含まれているか確認する
- 訴求ポイントを分析する
- 使用されている表現(フレーズやトンマナ)の特徴を把握する
競合他社のTDをしっかりと分析し、自社の広告運用に活かしていきましょう。
まとめ
今回は、リスティング広告におけるTD作成の5つのポイントを紹介しました。
TDを作成する際は、これらのポイントを参考にしてみることをおすすめします。
今後の広告運用に、ぜひお役立てください。