Metaでは、FacebookやInstagramを利用する一部の広告主向けに生成AIの新たな機能を検証できる「AI Sandbox(AIサンドボックス)」を提供しています。
AI Sandboxでは、広告文の書き換えや背景画像生成、画像のアスペクト比を自動調整などを試すことができます。
広告主からのフィードバックをもとに、2023年後半にはこれらの機能の一部が製品に追加される予定とのことです。
本記事では、AI Sandboxの概要について紹介します。
Metaの「AI Sandbox」とは
AI Sandboxは、Metaが開発したGenerative AIを活用した新機能などを検証できる機能です。これは生成AIを利用した広告ツールを含め、新しいツールや機能をテストするための環境となります。
AI Sandboxにより、広告主にとって何が効果的であるかを把握し、それらの機能をMetaの広告ツールで簡単に使えるようにすることを目指しています。
AI Sandboxでは、以下の機能が利用可能です。
- テキストバリエーション
- 背景生成
- 画像の外向きクロッピング
これにより、広告のテキストをより魅力的なものにしたり、広告クリエイティブの一部を改善したりすることができます。
機能その1:テキストバリエーション
テキストバリエーションでは、広告主が作成した広告文を複数バージョン作成できる機能です。
重要な点を強調する複数バージョンの広告文を生成することで、特定のオーディエンスに対してさまざまなメッセージを試せるようにしています。
機能その2:背景生成
背景画像のイメージをテキスト入力することで広告画像を自動作成できる機能です。
入力されたテキストから背景画像を生成することで、さまざまな背景をより素早く試すことができます。
機能その3:画像の外向きクロッピング
様々な広告フォーマットで利用できるように、アスペクト比を調整した画像を生成できる機能です。
ストーリーズやリールなど、複数の場所の異なるアスペクト比に合わせる画像が自動生成できるため、クリエイティブアセットの再利用にかかる時間や手間を節約することができます。
まとめ
今回は、MetaのAI Sandboxについてご紹介しました。 AI Sandboxは、Metaが開発したGenerative AIを活用した新機能である広告コピーのバリエーション、背景の生成、画像の比率調整などのツールを提供されています。
これらの機能は、一部の広告主によるテストを行い、2023年後半には製品に追加されるとのことです。
またMetaでは、AIと機械学習を使ってキャンペーンの結果を最適化し、広告をパーソナライズするための自動化製品ポートフォリオ「Meta Advantage」も2022年3月に発表されています。これは、AIと機械学習を利用して、キャンペーンの最適化、広告配信のパーソナライズ、広告主の作業軽減を実現するものです。
このような機械学習の活用により、これまで広告運用者が手動で調整していた「入札」や「ターゲティング」の自動化が標準的なものとなってくるでしょう。
今回ご紹介した新機能のようにクリエイティブの自動化も今後進んでいくことが予想されます。 MetaはAIを活用し、より興味を引く広告を生成できるように広告主をサポートしていくとしていますので、ぜひ今後の広告運用にお役立てください。