2023年2月14日、Meta社はFacebookで「この広告が表示される理由」機能をアップデートしました。
もともとこの機能は、プラットフォーム上で表示されている広告の情報をユーザーに提供するものでした。
今回のアップデートでは、ユーザーが広告を表示するために、機械学習モデルをどのように使うかの情報を追加しています。
本記事では、アップデートの背景と追加された3つの新たな機能について解説します。
アップデートの背景
今回のアップデートを実施した理由は、広告表示の決定に機械学習モデルがどのように使われているかをより明確にすることが目的となっています。
広告の透明性向上のため、Meta社がアップデートを実施した背景には、以下の2つが挙げられます。
- ユーザーに安心感を与えることができる
- 事業者としての説明責任の向上
今回のアップデートはFacebookのみとなっていますが、今後はInstagramにも拡大をしていく予定となっています。
アップデートによる追加機能
ここでは、「この広告が表示される理由」のアップデートで追加された、3つの機能について解説します。
1つ目は、Facebookプラットフォーム上、およびプラットフォーム外の利用者の行動が、機械学習モデルにどのように影響して広告表示するか、トピックごとにまとめた情報を追加しました。
この行動については、友人のFacebookの投稿に「いいね!」をしたり、好きなスポーツに関するWebサイトで交流するものなどが含まれます。
2つ目は、機能の追加ページから広告設定にアクセスできるようになりました。
この追加機能によって、広告表示の設定方法が見つけやすくなるでしょう。
3つ目は、新たな例やイラストを追加して、機械学習モデルが様々なトピックをどう結び付けて関連性の高い広告に表示するか説明します。
これら3つの機能は、Facebookのフィードに表示されている広告の右上の[…]のメニューをクリックし、「この広告が表示されている理由」に移動することで確認できます。
また、[…]のメニューでは、これまで通り特定の広告主からの広告すべてを非表示にすることも可能です。
まとめ
Facebook広告の透明性向上につながるアップデート情報を解説しました。
今回のアップデートによって、広告表示にどのテクノロジーやデータを活用しているのかがより明確になったはずなので、広告主の方は新しい追加機能をぜひ今後の広告運用にお役立てください。