Googleは2022年10月5日に、Googleタグを広告とアナリティクスに統合する機能などの発表を行いました。
ウェブサイトに訪問するユーザーへの正しい理解は、タグによる正確な計測によって実現します。
そのためには、ウェブサイト全体を網羅でき、迅速で使いやすいタグ機能が必要です。
今回は、Gogleタグの広告とアナリティクスへの統合と、新しい機能「タグの対象範囲」について紹介します。
広告とアナリティクスに統合
Googleでは、Googleタグをより使いやすいものにするため、Google広告とGoogleアナリティクスのアカウント設定とコンバージョン設定のフローに統合します。
この新機能によって、コンバージョン測定の設定が迅速で容易になるのはもちろん、これまで専門的な知識が必要だったコードの追加も不要になります。
一般的なCMS(コンテンツ管理システム)やウェブサイトビルダーを利用していれば、手動でサイトコードを変更しなくても、ウェブサイト全体に新しいGoogleタグがインストール可能です。
また、既存の「gtag.js」の実装を再利用したり、新しいGoogleタグを作成して、ウェブサイトのコードを変更せずに導入したりすることもできます。
これらの作業は、CMSのGoogle広告およびGoogleアナリティクスアカウント設定フローで直接行えるため、大変利便性が高くなるでしょう。
ユニバーサルアナリティクスを使用している場合、ウェブサイトにGoogle広告またはユニバーサルアナリティクス用の「gtag.js」があれば、Googleアナリティクスの設定アシスタントで既存のGoogleタグを選択することができます。
ウェブサイトにGoogleタグがない場合や、「analytics.js」タグを使用している場合は、あらかじめ新しいタグを作成する必要がありますが、その作成も簡略化されたワークフロー内で行うことが可能です。
「タグの対象範囲」について
計測の精度を高めるには、ウェブサイトのすべてのページでタグを使用することが必須です。
しかし、デジタルプレゼンスが大きくなるにつれて、ページを見落としたり、新しいサイトセクションを見落としたりすることがよくあります。
今回新しく導入された「タグの対象範囲」を使用すると、ウェブサイトのどのページにGoogleタグが実装されているかを確認し、タグが実装されていないページをすばやく特定できます。
タグが実装されているページがサジェストで表示されるので、それをサマリーに追加して、後でこれらのページでのタグの適用範囲が把握可能です。
サジェストにウェブサイトのすべてのページが含まれていない場合は、URLを入力するか、CSVファイルをアップロードしてすぐに追加できます。
また、各ページの横にあるタグアシスタントのアイコンをクリックすると、タグが正しく実装されているかどうかを調べることができます。
タグの対象範囲でできることとして以下が挙げられます。
- サイト全体のタグの対象範囲の概要確認
- サイト定義(URLのリストのアップロード、無視するページの選択)の変更
- タグ付けされていないページの迅速な特定
- タグの対象範囲の改善点の検証
- タグ付けステータスの概要(URL単位)のダウンロード
まとめ
今回は、Gogleタグの広告とアナリティクスへの統合と、新しい機能「タグの対象範囲」について紹介しました。
今後の広告運用にぜひお役立てください。