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【Google広告】カスタマーマッチで既存顧客・類似ユーザーにアプローチしよう

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Google広告のカスタマーマッチという配信方法について、「名前は知っているけど、具体的な配信方法はよく分からない…。」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。リスティング広告を出稿する企業が増えている中で、競合他社が持っていない自社の顧客データを有効活用することは非常に重要であると考えます。

本記事ではカスタマーマッチの概要から設定方法、活用例をご紹介いたします。

カスタマーマッチとは?

カスタマーマッチとは、メールアドレスや電話番号など、自社が所有する顧客データを活用してユーザーに広告配信を行う手法です。広告管理画面で顧客データをアップロードすることで設定することができます。カスタマーマッチを利用することで、企業は、自社商品やサービスの認知度の向上、コンバージョン獲得など様々な目的達成につなげることが可能になり、Google広告のさまざまな配信面で費用対効果を高めることができます。

カスタマーマッチを利用できる配信面は以下の通りです。

  • 検索
  • ショッピング
  • Gmail
  • YouTube
  • ディスプレイ

自社で保有する顧客リストに対して、これら5つの配信面でアプローチができます。カスタマーマッチが配信される仕組みは、広告の管理画面から保有する顧客リストを登録し、そのリストのユーザーが各自のGoogleアカウントにログインした状態でこれらの配信先を閲覧すると広告が表示されます。

類似オーディエンスリストも対応

通常のリマーティングリストと同様に「顧客リスト」を元にした類似ユーザーリストは自動作成されます。活用方法として、対象となる顧客リストと近しい興味・関心を持っている、または行動や属性を持つユーザーに向けて広告配信が可能になります。それにより、購入リピート率の高い顧客の類似ユーザーリストを使用することでコンバージョン確度が高いと考えられる新規ユーザーへ広告を配信できます。

カスタマーマッチの利用要件

カスタマーマッチはどのGoogleアカウントでも利用できる訳ではありません。いくつかの条件を満たしている必要があります。

  • これまでポリシーを遵守してきた実績があること
  • これまでお支払いに関して問題が発生していないこと
  • 90日以上の Google 広告のご利用実績があること
  • ご利用金額が全期間で5万米ドルを超えていること(米ドル以外の通貨でアカウントを管理している広告主様のご利用金額は、その通貨の月別平均換算率により米ドルに換算されます)

上記の条件を満たす場合でもGoogleのアカウント担当にリクエストを申請する必要があります。またGoogleのアカウント担当が決まっていない場合は、上記の条件を満たしていても、現在カスタマーマッチを利用出来ないとのことです。これらの要件を満たしてカスタマーマッチの利用を希望する広告主様を対象に将来的に申請プロセスが用意される予定とのことですので、こちらは続報を待ちましょう。

参考:カスタマーマッチ – Google 広告ポリシー ヘルプ

カスタマーマッチの設定方法

ここからは管理画面での実際の設定方法をご紹介します。

管理画面上での大まかな設定手順は以下です。

  • キャンペーンの作成(配信先に応じてキャンペーンタイプを選択)
  • オーディエンスリストの作成(顧客リストのアップロード)
  • オーディエンスリストをキャンペーンに適用

キャンペーンの作成は通常の作成方法と変わりませんのでここでは割愛します。

オーディエンスリストの作成(顧客リストのアップロード)

1. 管理画面右上の「ツールと設定」→「オーディエンスマネージャー」を選択

2. オーディエンスの「+ボタン」(新規作成)→「顧客リスト」を選択

3. 任意のオーディエンス名を入力 → データの種類を選択 → リストをアップロードして作成

これでオーディエンスリストの作成は完了です。カスタマーマッチのオーディエンスリストは個人情報を取り扱うため、ハッシュ化などセキュリティ対策を万全に行い不用意に第三者に知られないよう注意しましょう。

顧客リストの作成方法は下記をご参照下さい。

参考:顧客リストを作成する– Google 広告 ヘルプ

オーディエンスリストをキャンペーンに適用

  1. リストを適用するキャンペーンを選択し、左側のタブから「オーディエンス」を選択
  2. ターゲット設定を選択
  3. 「閲覧」タブの「顧客リスト」から適用するリストにチェック
  4. 保存して完了

リマーケティング でリストを適用する際と同様の手順ですので、設定方法は非常にシンプルです。

カスタマーマッチの活用例

カスタマーマッチの使用例は多岐にわたりますが、代表例としては以下のような内容が考えられます。

  • 既存顧客への購入の促進(例:新商品のアプローチなど)
  • 休眠ユーザーの掘り起こし(例:セール時での購入促進など)
  • 来店購入ユーザーをオンラインサイトへ誘導(例:コロナ禍におけるオンラインサイトでの購入促進など)
  • 見込み顧客への認知度の向上(例:バナーや動画での刷り込みなど)

カスタマーマッチでどのような配信を行うべきかは、広告主様によって異なり、自社が抱える課題・達成したい目的からどのような配信を行うべきかという点を考慮して決める必要があります。

まとめ

カスタマーマッチを配信するためには複数の要件があり、他の広告メニューと比較すると配信のハードルは高いです。また、お客様の情報を取り扱うため、情報の管理には重々注意する必要はありますが、様々な配信面でアプローチできるという特長と、競合他社が持っていない自社の顧客データを有効活用活用することが可能なため、上手に利用できれば強力な配信方法になると考えます。

配信が可能なアカウントでは積極的に活用していきたいですね。

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また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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