今回は、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)への変換方法と注意点についてご紹介いたします。※以下、ディスプレイ広告(運用型)
昨年からYahoo!広告へのリニューアルが始まり、ディスプレイ広告(運用型)用の新管理画面を見れるようになっている方も多いと思います。今のところ既存のYDNで広告配信の継続も可能ですが、YDNは将来的に終了する予定です。
新しく開設したアカウントは最初からディスプレイ広告(運用型)で入稿すればいいですが、既にYDNで配信しているアカウントはディスプレイ広告(運用型)へ変換する必要があります。
ディスプレイ広告(運用型)は?
ディスプレイ広告(運用型)とは、Yahoo!広告の商品体系の変更により新しくなったディスプレイ広告のことです。配信目的にあわせてパフォーマンスを最大化されるようなアルゴリズムに変更し、より効果的な広告出稿を実現できるようになっているようです。詳しくは公式サイトをご覧ください。
ディスプレイ広告(運用型)への変換方法
上述したとおり、YDNはいつか終了しディスプレイ広告(運用型)へ移管されるため、既存で配信しているものはディスプレイ広告(運用型)への変換が必要です。
方法としては下図のとおり、基本的に全てのキャンペーンをディスプレイ広告(運用型)へ変換するだけでOKです。新しくなったアルゴリズムを使えるようにするために、ディスプレイ広告(運用型)に設定を切り替えるようなイメージでしょうか。
元々YDNで配信しているキャンペーン自体を変換するか、コピーして変換するか、新規入稿する方法があります。下図作成パターン1or2の方法で変換すると、入稿の必要もなく、実績が引き継げます!
ディスプレイ広告(運用型)への変換手順
では、どのようにしてキャンペーンをディスプレイ広告(運用型)へ変換すればよいのでしょうか。それは、新管理画面にある変換機能を使えば簡単に出来ます!変換手順は以下2パターンあります。
- 新管理画面のキャンペーン一覧から変換する
- CSVファイルをインポートして変換する
今回は新管理画面のキャンペーン一覧から変換する手順をご紹介します。
- キャンペーン一覧ページにて全てのキャンペーンを選択
- 「一括操作」をクリック
- 「ディスプレイ広告(運用型)形式に変換」を選択
- 各項目を入力
キャンペーン変換時の注意点
①キャンペーン目的は変更不可
一度設定したキャンペーン目的の変更は出来ません。また、一度変換したキャンペーンはYDNキャンペーンに戻すことも出来ません。設定されたキャンペーン目的に合った指標に沿って配信が最適化するロジックのため、誤った目的を設定してしまうと希望とは違う指標を最大化して配信されてしまいます。キャンペーン目的を設定するときは充分注意するようにしましょう。
②自動で変更される設定に注意
ディスプレイ広告(運用型)は廃止や変更になった機能がいくつかあります。そういった機能は基本的に「削除」または「設定なし」に自動的に変更されます。中でも私が特に気をつけた方が良いと思った項目を3つピックアップしました。
廃止になる機能の一覧は弊社過去記事を、自動で変更される設定はヘルプページをご覧ください。
デバイスターゲティングキャリア→「設定なし」に変更
ディスプレイ広告(運用型)では提供されない機能です。
フリークエンシーキャップ→「設定なし」に変更
フリークエンシーキャップは類似機能として、フリークエンシーキャップ(ビューアブルインプレッションベース )が新登場します!ディスプレイ広告(運用型)へ変換後はこちらに設定し直す必要があります。
※今まではインプレッションベースだったのが、視認範囲ベースでの回数でフリークエンシーキャップがかけられるようになりました。
広告の入札価格→「設定なし」に変更
ディスプレイ広告(運用型)では提供されない機能です。
③ブラパネは変換前にリスト作成が必要
広告掲載方式が以下のキャンペーンを変換する場合のみ、「プレイスメントターゲティング」の設定画面が表示されます。
- PCブランドパネル(静止画・動画)
- PCブランドパネル(動的ディスプレイ広告)
該当キャンペーンの変換の際は、「toppage.yahoo.co.jp」のみが登録されているプレイスメントリストリストを指定する必要があるため、事前にプレイスメントリストを作成しなければいけません。
オマケ:オーディエンスカテゴリーも自動設定されるようになった
ディスプレイ広告(運用型)はインタレストカテゴリが廃止されるため、YDNでインタレストカテゴリを配信してる場合はインタレストカテゴリ設定は無しになります。ただ、2020年7月1日より、YDNでインタレストカテゴリが設定されているキャンペーンを変換する際に、類似するオーディエンスカテゴリを自動で設定されるようになります。これにより、変換したらノンターゲティングだった‥なんてことが防げますね!
リリースノート:【ディスプレイ広告】ディスプレイ広告(YDN)のキャンペーン変換時のオーディエンスカテゴリー自動設定について
まとめ
今回はディスプレイ広告(運用型)への変換方法や注意点について執筆しました。
いつまでYDNが使用出来るか分かりませんが、ディスプレイ広告(運用型)は順次提供開始されており、2020年7月頃にすべての広告主に提供予定とのこと。急に新管理画面&ディスプレイ広告(運用型)に切り替えるよりも、徐々に新管理画面に慣れていき余裕を持ってディスプレイ広告(運用型)に変換したほうが、戸惑いも思わぬミスも少なそうですね。
本記事が変換時のご参考になりますと幸いです。