こんにちは、先日40着以上服を売って200円だけ返ってきた古田です。1着5円以下。
今回はFacebook広告での予算設定方法についてご紹介します。Facebook広告は基本指示通りに動いてくれる他、イイ感じに配信方法を固めてくれるため個人的には好きな媒体です。しかし、如何せんボタンクリック一つで項目が出たり消えたりと複雑。特に頭を抱えがちなのは、予算設定方法どうしよう問題です。今回の記事で、「この設定方法にしたい場合、予算設定はどうするのが良い?」という疑問が少しでも解決できればと思います。
Facebook広告の予算設定
Facebook広告の予算設定には大きく分けて2つあります。
- 1日の予算
- 通算予算
1日の予算は、GoogleやYahoo!でもよく使いますね。名前の通り、「1日に平均いくら使うか」を指定します。GoogleやYahoo!だと、設定日予算よりも大幅にブレることがありドキッとする場面も多いですが、Facebook広告ではほぼブレることなく設定した日予算で運用してくれます。Facebookいい子。こちらは、継続的に配信している広告で使う場面が多いかと思います。ただし「1日の予算」で設定をすると、スケジュールの設定ができず常に広告を配信することになるため注意が必要です。
通算予算では、「指定の期間内で上限いくらまで使うか」を指定します。ターゲット範囲が少ない場合などは、指定した期間内で金額を使えないこともありますが、基本的には上限金額に近い投下ができるため、配信期間が決まっている案件では重宝しています。「通算予算」を設定している場合のみ、スケジュールの設定が可能となります。
「キャンペーン予算の最適化」によって、設定項目や場所が変わる?
キャンペーン作成時に「キャンペーン予算の最適化」のON・OFFが選択できます。キャンペーン予算の最適化とは、キャンペーンの各広告セットへのキャンペーン予算の配分を最適化する手段です。基本Facebook広告では、媒体に任せて最適化を行っていく方がパフォーマンスが良くなっていくので、最適化をONにして予算設定を行うことが推奨されています。この設定を変更することで予算の設定項目場所が変わったり、そもそもで選択できる項目が変更になったりします。
「キャンペーン予算の最適化」をONにした場合
キャンペーン単位で「通算予算」か「1日の予算」どちらかを選びます。この際、通算予算を選択している場合は、広告スケジュールを「常に広告を配信」か「スケジュールを設定して広告を配信」か選ぶことができます。スケジュールの詳細を設定する場合は、キャンペーンではなく広告セットにて詳細設定を行います。
また、予算の最適化をONにしている場合にのみ広告セット上で表示されるのが「この広告セットに最小・最大消化金額を追加」という項目。こちらも広告セットに表示されます。お客様によっては「この地域には◯◯円、あの地域には△△円で配信したい」「Facebookは厚めに配信、Instagramは薄く配信する感じで」といったご要望があるかと思います。そんなときは、エリア別・プラットフォーム別に広告セットを作成し、広告セットに上限予算を設けましょう。そうすることで、厚く配信したい広告セット、薄く配信したい広告セット、というように配信ボリュームに強弱をつけることができます。
通算予算
キャプチャのように「通算予算」に設定している場合には「lifetime」と記載されており、指定の期間内で上限いくらまで使うかを広告セットごとに設定できます。
1日の予算
「1日の予算」に設定している場合には「daily」と記載されており、1日に使う上限予算を設定できます。
それぞれ、キャンペーン単位で「キャンペーンの上限予算」を設定しておくと安心です。私の体感では、広告セットごとに上限予算を設けると、上限よりもセーブして走っていることの方が多いです(特に通算予算で設定していると)。そのため、キャンペーン単位で「キャンペーンの上限予算」を設定した上で、広告セットの予算上限を少し多めに設定してあげると進捗がいい具合に進みます。こちらは進捗具合を見つつ、広告セットの予算上限を上げていくと良いでしょう。
「キャンペーン予算の最適化」をOFFにした場合
予算の最適化をOFFにしている場合は、広告セット単位で「通算予算」「1日の予算」を設定できます。予算の最適化をONにしているときと、予算の設定するコンポーネントが異なります。広告のスケジュールについても、広告セットにて「スケジュールを設定して広告を配信」を選択することで、下部にスケジュールの設定項目が追加されます。
予算の最適化をOFFにしている場合には、広告セットに最小・最大消化金額を追加することができません。…が!「通算予算」か「1日の予算」を選択する項目が広告セットに存在しているため、実質同じように広告セットごとに強弱をつけることはできます。こちらも、キャンペーン単位で「キャンペーンの上限予算」を設定すると一安心です。
おまけ
スケジュール設定について
スケジュールを設定すると、「ターゲット層の時間帯を使用」「この広告セットの時間帯(日本時間)を使用」と選択できる項目があります。こちらは基本日本国内での配信であればどちらでも問題ありません。予算の配分については、時間単位で配分されます。以下条件の場合、消費される金額は初日に100円、2日目に900円となります。
- 通算予算1,000円
- 初日のスケジュール設定:1時間
- 2日目のスケジュール設定:9時間
継続的な配信だけどスケジュール設定が必要だよ!という場合は、
- 「通算予算」で設定したキャンペーンをコピペして日付を1ヶ月ごとに更新したキャンペーンを作成する
- 次月予算が確定し次第、終了日と通算予算を更新する
といった根気が必要になります。Facebook広告はパフォーマンスの良いものに寄せてくれる傾向が強いため、お問い合わせ受付時間が限られているなどの理由がない場合は、スケジュール設定はせず配信しても良いと考えられます。
広告セットを分ける必要性
私は以下の理由で広告セットを分けることが多いです。
- お客様からの要望で、配信エリア別・プラットフォームごとに強弱を付ける必要があるとき
- 配信エリアごとにレポート上でデータを見たいとき
愛知県、三重県、静岡県のエリア設定で1つの広告セットにまとめて配信を行うと、レポート上に県別で出力されないため注意しましょう。
まとめ
如何でしたでしょうか?この設定をしたときにどんなことができるのか、念頭に置いておくと構築の際に迷わなくて済みますね。お客様から「スケジュール設定をしたいんだけど…」「やっぱりもっと広告を配信したいんだけど…」と言われた際に(今の構築設定で可能なのか!?)と焦らないためにも、当記事がお役に立てば幸いです。