今回は、「ニッチな商材×少額な予算」という案件でキーワード追加を行った結果、成果が拡大した事例がございますのでご紹介いたします。
アカウントの概要
まずは案件概要をご紹介をします。
- 業種:食品衛生講話の講師(講演会開催)の募集
- CV地点:お問い合わせフォーム送信
- 配信媒体:Google検索広告・Yahoo!スポンサードサーチ
- 目標:月に1件のお問合せ獲得
予算も極めて少額なお客様だったため、キーワードをむやみに拡張させることはせず、配信開始時から「食品衛生×講話」といった見込みの高いユーザーを狙った構成を考えました。
最初の構成案
私が最初に考えた構成案は以下の通りです。
キーワード
- 食品衛生 講話
- 食品衛生 講師
- 食品衛生 式次第 etc..
上記キーワードのように、食品衛生に関する講話や講師を検索している可能性が高いユーザーにのみ、絞り込んだ広告配信を行おうと考えました。目的が明確に決まっているユーザーに広告配信を行うことで、少額な予算でも効率よくコンバージョン獲得を狙うことが出来ると想定し構成しました。
結果
結果から分かるように、キーワードを絞り込みすぎたために広告表示回数が極端に少なく、思ったようにクリック数を獲得できない初動になりました。利用したい広告費の約半分しか消化できてない状況です。配信量がまだまだ足りない…。
見込みの高い人への広告表示だったため、クリック率が2.88%と高い水準となったのですが、いくらクリック率が高くても、そもそもの広告表示回数が少なければクリックは集まらず、コンバージョンまで結びつく想定はできません。
リスティング広告は初動が命。
配信2日目ですがキーワード追加を実施しました。
追加構成案
追加で配信するキーワード案としては、「飲食業×セミナー」など飲食業に関係がありセミナーや講話について調査している人を狙いました。
「食品衛生講話」とは直接的に関係はないですが、狙うユーザー層として適していると判断したため、コンバージョン獲得を狙うために以下のようなキーワード追加を実施しました。
キーワード
- セミナー 飲食業
- セミナー 調理師
- 講習 飲食業
- 講習 調理師 etc…
すでに配信していた「食品衛生講話」のキャンペーンでは、インプレッションシェア最大化を目指して運用を行い、余剰予算を利用し上記のようなキーワードで表示回数とクリック数の拡大を狙いました。
結果
追加したあとの2日間のデータは以下となります。
配信開始2日間と比較して表示回数とクリック数を多く獲得できました。また、追加したキーワードで、コンバージョン獲得も行えています。
追加後2日間の配信結果を踏まえると狙いたいユーザー層と大きくずれていないと考えられるため、この構成で初月の配信を行っていくことにしました。
またキーワードを追加した結果、飲食業で独立するためのセミナーや調理師免許に関わるセミナーなどの検索語句が確認できたため、ニーズのずれた検索語句は除外を徹底しました。
「食品衛生×講師」で最大限の広告表示を行い、追加したキーワードで潜在的なニーズにもアプローチした結果、配信開始1カ月で6件のコンバージョン獲得に至りました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ニッチな商材はキーワード選定がとても難しいですよね。加えて今回は予算が少額だったため、追加するキーワードも慎重に選ぶ必要があると実感しました。
始めの構成のままだったら十分なデータも集めることが出来なかったため、状況に応じたスピーディーな追加提案が今回は功を奏しました。お客様の期待を上回るコンバージョン数で喜んでいただけました。今後も早め早めに動いていきたいと思います。
以上、高木でした。この記事が少しでもご参考になれば幸いです。
追記
弊社で似ている記事があったので紹介します。ぜひこちらもご覧ください。
【リスティング広告】ニッチな商材だけど検索連動型広告で潜在層まで狙ったら成果が良かった件