スポーツの秋、食欲の秋、行楽の秋。
今月会社でマラソンに出ることになったのでランニングをはじめました。
ランニングのアプリを入れて、走った距離や時間、カロリーを記録しています。
走った後はお腹が空いて、帰りのコンビニで肉まんや唐揚げの買い食いが止められません。
というわけで本日は「あなたの出没スポットはあなたを表す」をテーマにお送りいたします。
みなさん広告配信の際エリア設定はしていると思いますが、あくまでキーワードや他のターゲティングがあって、その上で商圏によってエリアを選択することがほとんどかと思います。
しかしエリアも立派なターゲティングになると思いませんか?
確かにエリアだけを指定してディスプレイを配信するのは「ぶっ放し」のイメージが強いです。
それはあくまでエリアの選択が広域でしかできないGoogle、Yahoo!の話。
今回は徐々に広まりつつある「ジオターゲティング」、その中でもMicroAd社のサービスについてご紹介いたします。
ジオターゲティングとは
広義の意味では「エリアターゲティング」です。
デスクトップPCが主流の頃は、IPアドレスなどから閲覧ユーザーの位置情報を取得していました。IPアドレスですと大まかな地域は推定できるものの詳細までは判別が難しく、「エリアターゲティング」のみの広告配信はなかなかハードルが高かったのが正直なところです。
ところが最近ではスマホユーザーの拡大に伴い、アプリなどから取得されるGPSデータを使った詳細なエリアターゲティングが可能になってきています。
狭義の意味では、この「高精度な位置情報を使ったターゲティング」をジオターゲティングと言います。
常に持ち歩いているスマホから取得されるデータは、会社や自宅のデスクトップPCよりも如実にユーザーの生活パターンが表れます。
平日はどこからどこまで通勤して、何時に退社するのか。その後、そのまま家に帰るのか飲みに行くのか、買い物はどこでするのか。
休日は外出が多いのか、どんな趣味を持ってるのか。長期休暇はどこへ行くのか・・・。
極端に言ってしまえば、これらの行動全てが情報として蓄積されるのです。
MicroAdジオターゲティング
さて、ジオターゲティングを使った広告配信を行っている会社は数多くありますが、今回はMicroAd社の特徴をご紹介します。
すごく良いところ
- エリア指定が半径50mからできる。
Yahoo!は市区町村単位、Googleは1kmもしくは1マイルからしか設定できないことを考えるとかなり絞り込んだ設定が可能です。 - WEB面への配信ができる。
位置情報の取得はアプリ経由です。その特性上アプリ面しか配信できないサービスも多い中、WEB面(インフィードにも対応)へも配信が可能です。 - 設定できる地点数が多い。
出稿金額にもよりますが、最低出稿金額で99地点までピンを立てられます。
なので、学校や病院など数が多い業種をターゲティングしたいときでも安心です。
また、「数が多くて住所調べるのが大変」という場合でも、学校や病院などは既にパッケージ化されていますので導入コストが軽減されます。 - 日時指定ができる。
取得できるデータは過去10日から15ヶ月前まで、期間も1日単位で設定できます。
201○年○月○日といったピンポイントの設定もできるのが非常に嬉しいです。
ちょっと残念なところ
- コンバージョンが取れない。
理由は不明ですが、コンバージョンの機能自体が実装されていません。
今のところGA等での計測をするしかありません。
→追記:2016年11月からコンバージョン計測ができるようになりました! - PCへの配信できない。
当然のことながら、GPSデータを使用しているのでモバイル端末のみの配信です。 - 最低出稿金額が高め。
出稿期間内合計で50万円からとなってます。
中小企業のお客様にはちょっとハードルが高いかもしれません。 - クリック単価が高め。
クリック課金だと250円が固定です。インプ課金も選べるので安くなる方を選択しましょう。
活用事例
- 商材:フィギュア通販、新アニメPR、声優イベントのチケット販売など
→2016年8月12日~14日に東京ビッグサイト(コミケ)にいた人 - 商材:看護師求人、製薬会社PRなど
→毎日大型病院にいる人。かつ消灯時間後に配信。 - 商材:カードローン、幸運グッズ通販など
→競馬場、競輪場、競艇場によくいる人。
まとめ
このテクノロジーを「怖い」と思う人もいるでしょうが、これはあくまで「行動パターン」であり、個人が特定されるものではありません。
また、スマホ世代を中心に「気にならない」というユーザーの割合が多くなってきているようです。
個人的にも運用者としてもユーザーと広告のマッチングに向けてテクノロジーが進歩していくことはありがたいことです。
今後も「昔できなかったことが出来るようになった!」を楽しみに日々の運用に邁進したいと思います。