突然ですが、私はターゲットリストが大好きです。
リストを切り分けることによってパフォーマンスが変わったりアプローチの幅が広がって楽しいです。ただ、YDNでリスト作成する際に困った経験をしたことがあります。それはサンクスページがCVする前のURLと変わらない場合の、CVしたユーザーのターゲットリスト(以下CVユーザーリスト)作成です。
みなさんはCV計測設定を進めていく途中、「あれ?サンクスページのURLが変わらない…」といった経験はありますか?これ、結構あるあるですよね。
今回はそんなURLが変わらないときのCVユーザーリスト収集方法についてご紹介いたします。
※GTMを利用した方法になります。
※GTMのタグやトリガーの作り方については今回は割愛させていただきます。
サンクスページのURLが変わらないときのCVユーザーリスト収集方法
CVユーザーリストを作成することによって、CVしたユーザーには広告を配信しないようにしたり、CVユーザーに定期購入の広告を配信したりと違ったアプローチが可能になります。とても便利なので作っておきたいリストのひとつです。
基本的にターゲットリストは、URLを指定することによって該当URLに訪れたユーザーを収集することが多いと思います。CVユーザーリストもサンクスページをURL指定したら簡単に作成できますね。ただ、URLがCVする前と変わらない場合はURLで条件指定してしまうと、リスト内にCVする前のユーザーとCVユーザーユーザーが混在してしまいます。このような場合、GTMを併用することでCVユーザーリストが作成できます。
CVユーザーリスト
管理画面
まずは管理画面でターゲットリストを作成します。
- 新規のターゲットリスト(条件)を作成
- 条件「カスタムラベル」を選択
- 任意の文字列を記入
※カスタムラベルには半角英数記号のみ使用できます。
【使用可能な記号】・-_.!~*'();/?:@&=+$,%#
GTM
次にGTMでの設定方法になります。
- タグを新規作成
- 名前を記入
- トリガー:CVタグに使用しているトリガーを選択
- タグ:カスタムHTMLでサイトリターゲティング用タグを貼り付ける
- 先程カスタムラベルで設定した文字列を加える
下図のように「var yahoo_retargeting_label = ”;」の箇所「”」内にラベル名を加えます。
例)「var yahoo_retargeting_label = ‘ラベル名’;」
⑤の工程が超重要ポイントなので絶対に忘れないようにしてください。この工程によってラベル入りタグが発火した場合にラベルを条件指定したリストに溜まる仕組みになっています。
その他リストも
同じくURLが変わらない中でのリスト収集の場合として、ページスクロール◯◯%以上ユーザーや、サイトに◯◯秒以上滞在したユーザーのリストがあります。
上記ユーザーをCVやマイクロCVとして計測している場合もあるかと思います。CVユーザーリストとして計測していなくとも、より効果的な配信のためにリスト作成しておくことをオススメします。例えば、上記ユーザーをリターゲティング配信のターゲット対象にすると、より精度の高いリターゲティング配信になりますね。そんなときもGTMのとカスタムラベルが大活躍です!
作成方法は先ほどと変わらず、カスタムラベルを分かりやすい文字列で設定し、GTMでトリガー・カスタムラベルを入れたタグを作成するだけです。
オマケ ~Googleのやりかた~
ちなみにGoogleは管理画面だけで設定が簡単に出来ますので、下記をご参考ください。
- オーディエンスマネージャーから「ウェブサイトを訪れたユーザー」で新規作成
- オーディエンス名を記入
- リストのメンバー:特定のタグがあるページを訪問したユーザーを選択
- タグ:該当タグを選択
まとめ
いかがでしたしょうか?
媒体タグだけだと出来ることに限りがありますが、今回のようにGTMやカスタムラベルに着目すれば色々なことが出来そうですね。「設定項目無いから出来ないジャン…」で終わるのではなく、どうしたら出来るようになるかをしっかり考えて工夫できる運用者になりたいです。