本記事ではバナーの変更によって成果が大きく変化した事例をご紹介したいと思います。
商材
- 商材:ダイエット器具
- 配信媒体:Googleディスプレイのみ
- 成果獲得地点:大手通販サイトでの商品購入ページ遷移
配信はGoogleのディスプレイ広告のみでインタレストカテゴリ(以下インタレスト)とリマーケティング配信を行っています。LP内では商品を購入することができないため、通販サイトへの遷移までを成果地点として計測しています。
変更点
以前から使用していたバナーはダイエット器具のマスコットキャラクターと「(体の部位)が気になる方へ」というテキストが記載されたものでした。
しかしながら「はじめて見た人にはどんな商材か分かりづらいのでは?」という思いからダイエット器具の写真を使用したバナーを作成していただくこととなりました。
配信結果
変更後の配信結果です。
期間は1ヶ月間で比較を行いました。
成果数が大幅に増加しました。
クリエイティブ変更直後から以前はなかったインタレストでの成果獲得が増加したため、インタレストでの広告配信を増やすために予算配分の変更を行っています。また、以前から成果を獲得していたリマーケティングでも成果獲得率が改善しました。
通販サイトへの遷移なので決してハードルの高い成果ポイントではありませんが、これだけ成果獲得数に差が出たのは、バナーの変更によって流入しているユーザーに変化が起きたと考えられます。
考察
インタレストではダイエットに関心のあるユーザーに対して配信を行っていました。
以前のバナーではダイエットに関する商品ということ以外情報がなく、そこから流入していたユーザーは「ダイエットに興味はあるが、何をしたらいいのかわからない」という層が多かったと考えられます。
しかしダイエットの方法は食事制限、サプメント、運動など多種多様です。そして大抵の人は「楽してお金を掛けずに痩せたい」と思っています。私もそうです。
そのため、ダイエットに関心のあるユーザーを集めても「ダイエット器具を購入する」というお金の掛かるダイエット方法を選ぶユーザーは少なく、成果獲得率が低かったと考えられます。
今回の事例では実際の器具をバナーに表示することで「ダイエット器具に関心持っている」ユーザーのみの関心を集めることができ、逆に「ダイエットしたいけれどダイエット器具を購入して本格的にやる気はない」ユーザーの流入を防ぐことができたと考えられます。
これによって確度の高いユーザーの流入が増加し、成果獲得率が改善され、成果数が増加したと考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
バナーの作成となると「とにかく目を引くデザインを!」「クリックされるようなインパクトを!」という思考になってしまいがちです。しかしながら広告配信の目的が成果の拡大であるのならばその商品がどんなものでどんな人にとって必要なのかが明確でなければ、適切なターゲットからのクリックは期待できません。
自分が配信しているバナーが本当にユーザーにとって有用な情報を提供できているのか、この機会に見直してみると新たな発見があるかもしれませんね。