リマーケティング・リターゲティングでは、TOPページ訪問やお問い合わせページ訪問といったサイト内のURLを条件にリスト作成ができますが、Googleアナリティクス用パラメータや参照元URLを使えば、どこから訪問したユーザーかを条件にリスト収集ができます。
今回はメルマガユーザーに対してリマーケティング・リターゲティングを行ったところ成果が好調だった事例があるのでご紹介します。
アカウント概要
- 商材:女性向けファッション、インテリア、家具のECサイト
- コンバージョンポイント:会員登録と商品購入
なぜ、メルマガユーザーに広告配信をしようと思ったか
今回の案件では広告配信前にGoogleアナリティクスを共有して頂いたので、分析をしたところ下記のデータを見つけました。
数種類のメールマガジン配信しており、コンバージョン数も多く獲得していました。また、メルマガからのコンバージョンが全体の60%以上と大部分を占めていましたので、メルマガユーザーへの広告配信は効果的だと考えました。
設定方法
今回はメールマガジンからのリンクにGoogleアナリティクス用パラメータが設定(?utm_source=mail)されておりましたので、パラメータを条件にメールマガジンユーザーの判別を行いました。
YDNの場合
「条件を設定する」の「URL」にメールマガジンからと判別できる文字列(今回は「mail」)を条件にリスト作成。
GDNの場合
「リストに追加するユーザー」の「ユーザーが訪問したページ」のURLに判別できる文字列(今回は「mail」)を記載しリスト作成。また、AdWordsとアナリティクスが連携済みであれば、アナリティクス内作成したユーザーリストを使用することも可能です。
実際に配信した結果
YDN
コンバージョン数は「お問い合わせページ訪問(01〜07日)」「TOPページ訪問(01〜07日)」に比べて少ないですが、コンバージョン率は平均値の2.8倍、CPAは平均値の70%抑制と効率よくコンバージョン獲得ができています。
GDN
GDNではコンバージョン数は「お問い合わせページ訪問」「TOPページ訪問」にほぼ同数ですが、CPAは他の配信の半額程度で獲得できています。
まとめ
リマーケティング・リターゲティング配信では、ついつい訪問ページや訪問日数などサイト内の情報を使ってリスト作成しようと考えますが、今回のようにサイト外からどのように訪問したかもリスト作成ができます。リスティング運用を行っていますと検索広告やディスプレイ広告の配信メニューだけで成果改善を目指してしまいますが、広告主様が他に行っている集客方法と連携して成果を出すことを考えられる運用者になりたいですね。