こんにちは、今井です。
リスティング広告はCV獲得クエリが把握できているのであれば「完全一致」「フレーズ一致」「絞込部分一致」のマッチタイプをメインで使用することがセオリーだと考えています。
「部分一致」は様々なキーワードに拡張するため、CVに繋がりにくいクエリの流入を招き、CVが思うように獲得できないケースが発生する可能性のあるマッチタイプです。
ただ、商材によっては「部分一致」でも安価にCVを獲得できる可能性があります。
今回の記事は部分一致キーワードの追加でCVが大幅に増加した事例紹介をさせて頂きます。
「キーワードはとにかく絞り込んで配信すべきだ!!」とお考えの方、リスティング運用初心者の方の参考になれば幸いです。
アカウント情報
- 商材:お手伝いさんの派遣
- 商圏:東京
- 配信媒体:Yahoo、Google検索
- CVポイント:お問い合わせ(問い合わせフォームor電話)
お手伝いさんを派遣するサービスです。
下記のようなキーワードを「完全一致」「フレーズ一致」「絞込部分一致」で配信しました。
- 配信キーワード:「東京 お手伝いさん」「お手伝いさん 安い」「お手伝いさん 派遣」「お手伝さん 掃除」など
7月のCV実績
部分一致の配信はしていない時期のパフォーマンスです。
- CV:59件
- CPA:5,810円
- COST:344,763円
クライアント様は成果に不満はありませんでしたが、よりCVを増やしたいということで
- 配信してCVに繋がったキーワードの部分一致追加
- 予算増額
上記2点をご提案し8月に実施しました。
8月のCV実績
- CV:153件
- CPA:3,438円
- COST:529,180円
CVを約3倍に増加させることができました。
予算増額と部分一致の追加によりCV獲得できるキーワードの配信量を増やすことで、CVが大きく増加しました。
考察
なぜ部分一致キーワードの追加がCV増加に繋がったか考察してみました。
CVクエリが広がった
クライアント様に配信前にヒアリングしたところ、受注に繋がる仕事にはある程度偏りがあるとのことでした。
そのため配信当初は受注に繋がりやすい仕事のキーワードを「完全一致」「フレーズ一致」「絞込部分一致」で配信していました。
しかし、実際に配信してみたところCVの獲得できたクエリに一貫性がなく、偏りがない状態でした。
以上のことから登録している「完全一致」「フレーズ一致」「絞込部分一致」で獲得できないCVに繋がるキーワードが多数あるのではないかと想定し、CVの獲得したクエリの「部分一致」を追加しました。
結果、上記のマッチタイプでは拾うことができないCVに繋がるキーワードを「部分一致」で獲得することができ、CVを大きく伸ばすことに成功しています。
CPA抑制に繋がった
CPAが抑制できることは想定しておりませんでしたが「部分一致」でCV獲得したキーワードを確認するとても安価なCPAででCVを獲得することができているキーワードが多数見受けられました。
CPAを安価で獲得できるキーワードの調査という目的でも「部分一致」の配信は有効的ですね。
まとめ
基本的にリスティング広告はCVの獲得できると想定されるキーワードに注力して配信することがセオリーだと考えていますが、絞込絞込..とキーワードを狙い撃ちすぎた結果、CVが思うように獲得できない、ということもあります。
基本的には上述した通りの運用で問題はありませんが、CVの獲得できるクエリに偏りのない商材は「部分一致」をメインで配信したりと商材に合わせてマッチタイプも選定をしていきましょう。