こんにちは。荻野です。
8月も今日で最後。今月は台風やら豪雨やらで天候が優れませんでしたね。
雨といえば、私はお盆休みにズブ濡れで佐久島観光を楽しみました。
それはそれでいい思い出ですが、9月はカラッとした秋晴れを期待したいですね!
さて、今回は雨にまつわるリスティング広告のお話です。
雨という外的要因の影響で成果が獲得できた案件のご紹介をいたします。
よろしければ御覧くださいませ。
アカウント概要
ご紹介するアカウントの概要は以下の通りです。
- 商材:雨漏り修理専門店
- 配信エリア:中部エリア
- CVポイント:お問合せフォーム、電話タップ
- 配信キーワード:雨漏り×修理、雨漏り×修理×エリア 等
運用方針
今回のアカウントは雨漏り修理専門のお客様で、雨の日は検索母数が多く、天気という外的要因に非常に左右されやすいアカウントです。そのため、できる限りのクリックを集めてCVが獲得できるよう、雨が降ったら日予算を上げたり、入札を強化してみたりという調整をしています。
雨の日と晴れの日のクリック数の差
雨の日と晴れの日でのクリック数の差を確認するため、1か月間、日予算設定を8,000円から変更を加えず運用を進めていきました。その間、入札の変更や除外などの調整はしています。
下記の表は、7月の雨の日7日間と晴れの日7日間の数値を比べた結果です。(※念のためですが、下記の数値は1日あたりではなく、7日間の合算データです)
日予算8,000円で7日間MAXに使ったとしても、合計コストは56,000円なので、雨の日も晴れの日も日予算に制限はかかっていないことがわかります。そのため、晴れの日は自然とクリック数が少なくなり、コスト消化がされていないことが証明されました。
やはり、雨の日は晴れの日に比べて約2倍近くのクリックを集められており、CVも獲得できています。そのため、このアカウントの運用方針は間違ってなさそうだと言えますね!
ちなみにこの数値だけ見るとCVが少ないように思えますが、PCを見ながら電話をかけてくるお客様もいらっしゃるようです。あくまで管理画面上の数値が全てではありません。
台風5号、名古屋到来
2017年8月7日(月)に我らが聖地、名古屋を襲った台風5号を覚えていますか?
あの日の雨風はすごかったですね。私は傘を一本ダメにしてしまいました。
余談はさておき、傘をダメにしてしまうほどの雨風だったので、この日は普段雨の日に上げている日予算よりもさらに予算を上げ、入札も強化するといった調整を行いました。台風の影響で雨漏り被害も増えるだろうなと想定したため、本当に修理を求めているユーザーから検索されたときに、きちんと配信が行われるようにと先述のような調整を行いました。
配信結果
台風当日の8/7と翌日の8/8まで同じ日予算設定で運用を行いました。その結果が以下の通りです。
狙い通りこの2日間で2件のCVを獲得することができました。先述の通り、PCを見てから電話でお問い合わせがあるパターンも少なくないので、CVは有効な数字だと考えています。
雨が降れば検索ユーザーが増えるとわかっているなら競合他社には負けてられないので、適切な日予算の設定・入札の強化などの基本調整から先手を打っていきたいものですね。
上記のような調整を行う場合は、クライアント様へ伝えておくのがベストだと思います。
余談:Googleの天気ターゲティング配信?!
超余談でAdWordsのデフォルト機能ではありませんが、今や天気連動型広告なんてものもあるそうです。簡単に説明すると、AdWords Scriptを使用してターゲット地域の気象データを取得し、広告配信を行う事ができるといった機能です。気象条件が一致する場合に、指定したキャンペーンの入札単価を調整して配信を行ってくれます。さすがですね。(ちなみに天気連動型広告についてはYahoo!プレミアム広告においても、2017年7月より天気連動型広告の正式提供を開始しています)
現状、AdWordsでの設定方法は複雑ですが、将来 これがAdWordsのデフォルト機能になり、管理画面で簡単に設定できるようになったら配信手法の幅が広がりますね!今後のリリースが楽しみです。何度も言いますが、AdWordsのデフォルト機能としては実装されていないので、「へぇ~」くらいの感覚でいていただければと思います。
参照:AdWords Script・Yahoo! JAPAN
まとめ
いかがでしたでしょうか?
お客様の業種によっては天気や季節といった、外的要因で集客の増減が左右されることもありますよね。リスティング広告は設定をすぐにアカウントに反映できるというのがひとつの特長です。
そのため色々なパターンを繰り返し試してみて、より成果の上がる方法を見つけていくことが重要だと思います。今回ご紹介したような、天気の影響でユーザーの検索母数が増えるといった傾向があれば、集客を伸ばす一手として外的要因に合わせ、日予算・入札調整をしてみても面白いかもしれません。
以上、荻野でした。