Google:90.37% Yahoo!:2.95% bing:4.0% Baidu(百度):0.56%
突然ですが、この統計が示している数字は何でしょうか。勘の良い方は既におわかりかもしれません…。この統計はとあるリサーチ会社の調査による2015年度の「世界で利用されている検索エンジンのシェア率」を媒体別に示したものです。ご覧の通り、世界中でGoogleが圧倒的なシェア率を誇っており、90%を超えています。
海外に広告を配信したい広告主様にとっては、世界的に見ても圧倒的なシェア率を誇るGoogleでの広告配信をまずはやってみたいところですね。
そこで本日は、Google Adwordsでの海外広告出稿をする前に確認しておきたい注意点を幾つか上げてみたいと思います。
1.時差
最も注意を払うべくは”時差”です。
管理画面に表示される時間はアカウント作成時に設定したタイムゾーンにより左右されます。『タイムゾーンが東京で、広告配信エリアがニューヨーク』なんて場合には細心の注意を払わなければなりません。管理画面に表示される時間は東京の時間になるので、東京とニューヨークの時差(14時間を差し引いた時間)で数値を管理しなければならないからです。
『ニューヨークに土日のみ配信』となると、設定では『土曜日のP.M.2:00~月曜日のP.M.2:00』となるわけですね!
アカウント作成時に設定するタイムゾーンと、配信エリアとの時差は事前に確認しておきましょう。
2.キャンペーン言語設定
海外に広告配信する場合、事前準備として、入稿するキーワードや広告を配信エリアの言語に合わせることはもちろんですが、キャンペーンのターゲット言語設定にも注意を払わなければなりません。
ターゲット言語の仕組み:ターゲット言語を設定すると、その言語でGoogleサービスやウェブサイトを利用しているユーザーに広告を配信することができます。この機能により、アプローチしたいユーザーが使う言語のサイトに広告が表示されるようになります。
参照:AdWordsヘルプ
個人的には、特定の言語を話すユーザーにのみ広告を配信したい場合以外は、すべての言語に設定すれば良いかと思います。すべての言語を設定しておけば、2つ以上の言語を話し、数種類の言語で検索を行うユーザーにも広告配信ができるからです。
海外にいる日本人にのみ広告を配信したい場合は、言語は日本語に設定し、ターゲットのエリアを海外の対象地域にすることで、効果的なアプローチができます。
商材と向き合い、適切な言語設定をしましょう。
※新規キャンペーン作成時のデフォルトの設定は日本語になっているので要注意!
3.配信対象エリアのポリシー
国ごとに独自の文化や法律があるように、Google AdWordsでも配信エリア(国単位)ごとに異なったポリシーを提供しています。
商材によっては、日本では配信できている広告でも海外では配信できなかったり、反対に、海外では配信できる広告でも日本では配信できなかったりする場合があります。
例:アルコールの販売、ブランディング アルコールに関する商材には配信を制限されるエリアがあります。文化や宗教的な背景から中東でのアルコールの販売、ブランディングは一切許可されていません。また、韓国や香港ではアルコールのブランディング目的での広告配信は許可されているものの、販売までは許可されていません。他にもアルコールに関する広告配信ができない国や地域があるので、AdWords 広告掲載のポリシー で一度確認してみましょう。 |
その他にも様々な商材で、制限付きで許可される場合と完全に制限される場合があります。「日本で配信できているからといって海外でも配信できる!」という考えは通用しません。商材がそもそも対象エリアで配信できるのかどうかは AdWords 広告掲載のポリシー で事前に必ずチェックしましょう。
4.和製英語
普段使っているカタカナ言葉が、実は日本で作られた英語(外国語)風の日本語だったりします。キーワードとして入稿してしまうと、本来狙っているユーザーに配信されなかったり、広告文に利用してしまうと、意味が通じなかったりします。以下はごく一部ですが、海外で通じない和製英語をあげてみました。
和製英語 | 正しい英語表記 |
ノートパソコン | laptop |
キーホルダー | key chain |
ホチキス | stapler |
コンセント | outlet |
フロント | reception |
和製英語に限らず、自動翻訳ツールで翻訳された英文や英単語(その他の言語も含む)は、本来の意味と異なる場合があるので要注意です。入稿する前に一度、対象の言語のネイティブの方や語学が堪能な方に確認していただくとミスは減るかと思います。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、Google AdWords で海外に広告配信する上での注意点をまとめてみました。
今後、海外配信のニーズが高まることも考えられます。ミスをなくすためにも、最低限上記4項目はチェックし、注意して運用しましょう。