こんにちは。
今回の記事はクリック単価調整により成果が出た事例の紹介になります。
皆さん、クリック単価の調整はその時の状況や目的(予算やクリック数、掲載順位、キーワードの相性・・)に応じて行われていますよね。その目的の中でも、「クリック数」と「掲載順位」と言うのは密接に関係がありますよね。
例えば、予算が一定の場合、上位掲載を狙うのであればクリック単価を引き上げることになり、必然的にクリック数が減ります。反対にクリック数を再優先とするのであれば、クリック単価を引き下げることになるため、掲載順位が落ちることになりますよね。
<注意>
上記は極端な話ではありますが、一事例に過ぎません!上記の目標を達成するための施策は広告の品質を上げる事や、不要なキーワードを抑制することでも十分に可能です。むしろ優先すべき施策とも考えておりますが、時間的な都合でどうしてもそう行かない場合もありますよね^^;
その時々の状況で何が最善かは変動しますので、そのうちの施策の一つとして考えてくれればと思います。今回の事例紹介は、「クリック単価」の調整が最適であると判断したものになります。
ケース1(クリック数(量)>掲載順位(質))
掲載順位より、クリック数をメインに注力することで成果が上がったケースです。
- クライアント様の商材は、スポーツ器具(大体5,000~9,000円)通販。(スポーツバッグなどを取り扱っている)
- 取り扱っている商品自体少ないため、使えるキーワードが限られている。
次の運用改善としてインプレッションシェア損失改善を考えていましたが、「予算」と「広告ランク」で同程度出ていました・・・。うーん・・どちらを改善するか悩むときありますよね。
ただ、キーワードは限られている中、コンバージョンは獲得できているため、「このキーワードは掲載順位を多少下げてでも、今より流入数を増やせれば、それに応じてコンバージョン数獲得に繋がるのでは?」という仮説のもとクリック単価を引き下げました。
結果は上図のとおり、流入数が格段に上がり、それに応じてコンバージョン数も増加することができました。(数が物を言った事例かなと思います)
個人的な経験ですが、下記のいずれかに該当する場合は、掲載順位よりクリック数と相性が良いのでは!?と考えておりますので、参考程度に記載します。
- お客様となるターゲットの労力(金/時間(行動や長期待ち時間))がかからない商材
- コンバージョンの敷居が低い商材(宣伝などの認知やアンケート系)
- 競合が少ない商材
- 商材と関連のあるキーワードが限らえている
ケース2(掲載順位(質)>クリック数(量))
クリック数より、掲載順位をメインに注力することで成果が上がったケースです。
- クライアント様は、関西地方で「遺産・相続」問題解決を商材として取り扱っている。
- 関西地方ではかなりの競合数がある。
当初は1日の予算に見合ったクリック数で様子を見てましたが、問い合わせはそこそこあったようです。ただ、思ったほど、問い合わせから成約には至らないとのことでした・・。
ケース1同様、インプレッションシェア損失は「予算」と「広告ランク」どちらも同程度・・。はてさて、今回はどうしようか・・・?
そんなときクライアント様が、これまで依頼に繋がった方にヒアリングをしてくれていました。その情報の一つに「他と比べてたけど上位にあったから、信頼できるので依頼した」と興味深いものがあり、もしやクリック数ではなく、上位掲載を最優先にすればチャンスがあるのでは・・?
と言うことで、上位掲載出来るようにクリック単価を引き上げました。その結果、施策後は管理画面上あまり成果が上がったとは言えませんが、電話からの依頼・問い合わせが増えたそうです。(月単位で5-6件ほど)
どうやら、この商材では「信頼面」という管理画面では見えない要素が隠れており、上位掲載したことにより、成約までの条件を満たしたものと言えますね!こちらのケースについても、自分の経験上、下記のいずれかに該当するものは、上位掲載を狙う方が相性は良いと考えています。
- お客様となるターゲットの労力(金/時間(行動や長期待ち時間))がかかる商材
- コンバージョンの敷居が高い商材(依頼系)
- 競合が多い商材
- 商材を取り扱っているものに、信頼や安心といったプライスレスな付加価値がいるもの
- リテラシーの低いターゲットが集まる商材(とりあえず、上位の商材を選んだ)
まとめ
如何でしょうか?クリック単価調整は数字の推移状況や施策目的に合わせて変えるのがオーソドックスな施策と考えております。それでも、どうしようもない場合、お客様の動向や質・・などを管理画面では見えない要素を取り入れてやってみるのも面白かもね!って程度に参考にしていただけたら嬉しいです。