リマーケティング・リターゲティングは通常、サイトへの訪問ユーザー全てを
リスト収集した上で、フリークエンシーキャップや期間、URLでのセグメントを行います。
しかし、Googleタグマネージャーと組み合わせることで滞在時間など、今までにできなかった新しい側面でのリスト収集が可能になります。
リスティングの管理画面だけでは出来なかったリマケ・リタゲのセグメント方法をご紹介します。
専用のタグを発行しよう
通常のリマケ・リタゲタグでリスト収集を行いますと、管理画面上でのセグメントしか使えないので新たにリマケ・リタゲタグを準備します。
Googleの場合
Googleでは最初に自動作成されるリマケタグ以外にも、リマケタグの発行が可能です。
「リマーケティングリスト」から「特定のタグが設定されたページを訪問したユーザー」を選択。『+新しいタグ』をクリックし保存をすると、次のページで新規のリマケタグが発行されます。
YDNの場合
YDNではGoogleのようにタグの複数発行ができないので、通常のリタゲタグにラベルを設定します。
①リタゲタグの中にある「var yahoo_retargeting_label 」の箇所を任意のラベル名を記述します。(上記画面の例ではラベル名を●●●●●●●●と記述)
②その後、ラベルを条件にしたターゲットリストを作成します。
Googleタグマネージャーのルールでセグメントしよう
例1:滞在時間が10秒以上のユーザーのリスト収集
サイトを訪れるユーザーの多くが10秒以内に離脱をしているので、滞在時間10秒以上のユーザーをリスト収集ができれば、広告配信をより関心が高いユーザーへ行えることが考えられます。
①タグを新規作成し、タグの種類から「イベントリスナー」→「タイマーリスナー」を選択。配信のルールを全ページに指定して、下記の設定をします。
- イベント名:任意のイベント名(例はtimer10)
- 間隔:10000(ミリ秒単位)
- 制限:1
②ルールの新規作成から{{event}}を選択し、任意のイベント名を記述します。
③上記で設定したルールを、任意のタグの配信のルールに追加をします。
例2:流入元がFacebookのユーザーのリスト収集
Facebookからの流入ユーザーに対してのみ「Facebook見たで10%OFF」などといった広告文やバナーを配信すれば、ユーザーとのマッチングが高い訴求が行えます。
飲食店などはSNSやブログを行っていることが多いので効果的かもしれませんね。
①ルールの新規作成から{{referrer}}を選択し、「facebook.com」を記述
②上記で設定したルールを、任意のタグの配信のルールに追加をします。
まとめ
私自身、Googleタグマネージャーを実際に使用するまでは、複数のタグをURL毎に配信変更できる「少し便利な外部ファイル」といった印象でしたが、上記の例をはじめクリックやフォーム送信など様々な条件で配信設定が行える便利なツールですので、是非使ってみて下さい。