前置き
日々の運用、お疲れ様です。
今回は、タイトルの通り、GoogleAnalytics「インタレストカテゴリーレポート」機能で確認できた、サイトに訪問してくるユーザーのインタレストデータを利用して、GoogleAdwordsインタレストカテゴリー配信を行ってみた結果を、お伝えしたいと思います。
GoogleAnalytics「インタレストカテゴリーレポート」に関しては、弊社記事で、いくつか掲載しておりますので、機能の概要や使い方などに関して、よろしければ、ご覧下さい。
・ディスプレイ広告にAnalyticsのデモグラフィックデータを活用する
・ユーザーの分布・インタレストカテゴリを見てみよう《Google Analytics》
事例
以下の画像は、とある医療系クライアントのGoogleAdwords管理画面(GoogleAdwordsインタレストカテゴリー設定済み)です。
このカテゴリーを入稿するに至ったデータの元が、同クライアントの
GoogleAnalytics「インタレストカテゴリーレポート」です(以下画像)。
画像の補足として、ブルーの帯は、サイトに訪問した全ユーザーセッションを表しており、オレンジの帯は、サイトに訪問したユーザーの内、目標を達成したユーザー(つまり、コンバージョンしたユーザー)セッションとなります。
なお、今回の取り組みを行うのであれば、GoogleAnalyticsの「目標」設定は、実装しておいた方が、より効果が出ると思いますので、実装していないGoogleAnalyticsアカウントは、設定しておくことをお勧め致します。
さて、GoogleAnalytics「インタレストカテゴリーレポート」を見ると、今回のクライアントは医療系なのですが、その業種・業界に関連するものが出てくるかと思いきや、「Financial」「Software」など、全く想像しなかったカテゴリーが出ていることがわかります。
今回のデータで参考にすべきは、GoogleAnalytics上で目標を達成しているユーザーのインタレストカテゴリー(オレンジの帯)ですが、全てのカテゴリーを入稿することは、やはり不安でしたので、一部カテゴリーを入稿してみました。
(入稿時に、広告グループ名等がわかりやすいように、日本語に翻訳して、入稿しています。詳しい入稿方法は、本記事下部「蛇足」にて。)
その掲載結果が、以下です。
あら、不思議。
今回の取り組みを行って、約2か月経過しているのですが、業種・業界的に、関係性が見出せなかった「会計、監査」「家電」「金融」から、コンバージョンが発生しています。
なお、本クライアントの検索広告の獲得単価(CPA)は、だいたい3,000~5,000円台ですので、高めに推移しています。
しかし、GoogleAnalytics「インタレストカテゴリーレポート」を利用にして、GoogleAdwordsインタレストカテゴリーに配信すると、一定の効果があることがわかりました。
今後も、さらにGoogleAnalytics上で分析・改善していけば、このインタレストカテゴリー配信は、検索広告に代わる有効なメニューになると思います。
蛇足
GoogleAnalytics「インタレストカテゴリーレポート」で取得したインタレストカテゴリーを、GoogleAdwordsインタレストカテゴリーとして、正確に入稿する方法をお伝え致します。
上記の通り、GoogleAnalytics「インタレストカテゴリーレポート」では、インタレストカテゴリーが英語で表記されているので、正確に入稿できるか、不安になります(英語⇒日本語への翻訳が必要)。
そのような不安を払拭する為の、入稿方法となります(現時点での調査した範囲で)。
以下の画像をご覧下さい。
こちらは、普段日本語で見ている管理画面を、英語表記に変換したものです。
その方法は、見ているページURLの「?」の後ろに、「hl=en&」を付け加え、更新するだけです。
英語表記のままで、普段インタレストカテゴリーを選択する際に利用する検索窓(赤枠)に、GoogleAnalyticsのインタレストカテゴリー(英語)を、そのまま挿入し、検索すれば、同じカテゴリーがヒットします。
英語で設定が完了したら、「hl=en&」の部分を「hl=ja&」に置き換えて、更新すれば、日本語表記に戻ります。
また、英語表記で登録したカテゴリーは、日本語表記に戻すと、自動的に翻訳されて、登録された状態を維持できます。
ちなみに、GoogleAnalyticsとGoogleAdwordsの、それぞれのインタレストカテゴリー一覧は、以下をご参考になさってください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回、ご紹介した事例は、本取り組みの中では、うまくいっているクライアントの1つになります。
実は、別のクライアントでは、全く効果がなかったという事例もあります。
つまり、GoogleAnalytics「インタレストカテゴリーレポート」を利用して、そのカテゴリー通りに、GoogleAdwordsインタレストカテゴリーに配信すれば、必ず良い結果が出るとは限らないということです。
大切なことは「先入観に縛られてはいけない」ということだと思います。
先ほど申し上げたように、今回の事例のクライアントが属する業種・業界以外の、インタレストカテゴリーを、GoogleAnalyticsは、読み取りました。
おそらく、今回の取り組みが無ければ、配信カテゴリーとして登録することはなかったと思います。
そのような「先入観」を取り払ってくれた、良いきっかけになりました。
ただし、その「先入観」を取り払い、思いつくままに、インタレストカテゴリーを登録・配信することは、あまりお勧めしません。
今回は、GoogleAnalyticsから取得したデータを元に、カテゴリーを選択していますので、一定のデータに基づいています。
その「データに基づく」行動の結果が、今回のような事例になっていることを考えると、やはり、「データ」というのは、つくづく大切なものだと感じるからです。
「データ」に対して、視野を広げ、どのデータを分析し、改善に繋げていけば、最も大きな広告効果が得られるのか、こういった思考が、運用者にとって、必要なのではないでしょうか。