あなたのホームページのコンバージョンが『資料請求』だとしましょう。例えば月に100件コンバージョンがあったとして、それらに営業をかけたところオフラインで5件が成約まで結びつきました。
さてこのとき、通常ではAdWords管理画面上では100件は一律、資料請求へのコンバージョンということしか分かりません。オフラインで成約まで結びついた5件がどのキーワードによるものか?ということは当然分かりません。
Google AdWordsでは、それを詳細に計測する方法がありますので紹介します。
どういったものなの?
コンバージョン情報をあとからアカウントへインポートすることで、オフラインのコンバージョンをアカウントへ反映することが出来ます。
具体的には、GCLIDというものを使って顧客のオフラインでの成約をアカウント上に反映させることで、成約ユーザーのキーワードなどの情報を得ることができます。
GCLIDってなに?
GCLIDはGoogle Click IDの略で、自動タグ設定がオンになっている場合、リンク先URLにつく『gclid=●●●●●●●●●● 』というパラメータです。AdWordsの広告をクリックすると、飛び先のサイトのURLの後ろにこういったIDを多く見かけますね。
このIDを使ってオフラインのコンバージョンをトラッキングしますので、今回の方法を試される場合は自動タグ設定を必ずオンにしてからお試しください。
確認は『アカウント』➡『設定』で可能です。(デフォルトでオンにはなっていますので、ほとんどの方は大丈夫かと思います)
手順
オフライン用のコンバージョンを作成する
通常の作成方法とほぼ同じですが、ソースを『インポート』にする点だけ注意です。
ホームページでGCLIDを取得できるようにする
下記のコードを</body>の直前に挿入し、GCLIDを取得できるようにします。
Googleヘルプページ上の参考コード
<script type=”text/javascript”>
function setCookie(a,d,b){var c=new
Date;c.setTime(c.getTime()+864E5*b);b=”;
expires=”+c.toGMTString();document.cookie=a+”=”+d+b}function
getParam(a){return(a=RegExp(“[?&]”+a+”=([^&]*)”).exec(window.lo
cation.search))&&decodeURIComponent(a[1].replace(/\+/g,”
“))}var gclid=getParam(“gclid”);if(gclid){var
gclsrc=getParam(“gclsrc”);(!gclsrc||-1!==gclsrc.indexOf(“aw”))
&&setCookie(“gclid”,gclid,90)};
</script>
Cookieから取得したGCLIDを入力フォームの情報とひもづけて送信できるように入力フォームをカスタマイズ
AdWordsの管理画面上での設定だけでなく、サイト上の入力フォームへのカスタマイズも必要となります。
最後に記載するGoogleのヘルプに例が示されていますので、詳しくはそちらでご確認ください。
インポート用ファイルを用意する
下記よりインポート用のテンプレートをダウンロードし、項目を埋める。
AdWordsアカウントへインポートする
『ツールと分析』➡『コンバージョントラッキング』へ進み、アップロードから先ほどのエクセルファイルをアップロードします。
以上でオフラインのコンバージョンをインポートすることが出来ます。
詳しくはGoogleのヘルプページをご参照ください。
まとめ
正直、かなり手間がかかる作業ですね。設定したとしても、手作業で定期的にオフラインのコンバージョン情報をアップロードすることが必要です。
大手のサイトなどCV数も数多くあって検証が生きるようなレベルでは試した方が良いかもしれませんが、中小企業レベルでは本機能の導入はあまりお勧めできません。
中小企業のサイトでの売上という点で数値を最大化する場合、資料請求数を最大にするように運用した方が良さそうだと思います。