Googleには20%ルールというものが存在します。
これはエンジニア、開発者に対する勤務時間の使い分けルールです。
つまり、「勤務時間の20%を好きなことに使っても良い、むしろ使う義務がある」というルールなのです。
厳密には
「グーグルは社員のビジョンを重視し、社員は社内で過ごす時間の20%を、自分が担当している業務以外の分野に使うことが義務づけられている」
ということだそうです。
Googleの狙いは、この20%の時間を使ってイノベーションを生み出すことでしょう。
そして、Googleにはそれができる環境、人材、資金が揃っています。
ここから生まれた代表的なサービスとして以下の物があります。
・Gmail
・Googleニュース
・Google AdSence
うーむ、素晴らしい!
こういった自由で革新的な経営がGoogleの成功に繋がっているのでしょう。
ちなみに、スイスにあるGoogleのオフィスはまるで遊園地のようだと話題にもなりましたよね。
ほんとにすごいですよね。こんな環境なら何か面白いアイデアが生まれる気がします。
そしてそのアイデアを20%ルールに従って、会社のお金・設備を使って自由に実現できる、まさにエンジニアにとって夢のような環境かもしれません。
私もGoogleのサービスを多数利用していますし、今後も利用し続けるでしょう。
Googleが今後どんな面白いことをしてくれるのか期待しましょう。
■----------------------------------------------------------------------------------------------■
おまけ : 20%ルールについて感じたこと
■----------------------------------------------------------------------------------------------■
これは素晴らしい!
「早速我が社にも導入だ!」
と意気込んだ企業がたくさんあったようですが、そのほとんどが失敗に終わっています。
なぜか?
私が思うに、会社として絶対にやり遂げるという意志が決まらないままに経営陣の思いつきで始めるケースが多いからだと思います。
経営陣として期待することは、結局「新たな儲けの種」を生み出すことですが、恐らくそういった思惑で始めると失敗します。
現場のエンジニアはいつでも忙しい、その上20%の勤務時間をイノベーションのために割かなくてはいけないのでさらに忙しくなる。
では、なぜこんなことをしているのでしょう?その理由が
「会社の儲けを増やすこと」
これでは、エンジニアのモチベーションは上がらないのではないでしょうか?
20%ルールの目的は破壊的イノベーションの創造であり、儲けの種を生み出すことではないのです。
儲けなど度外視で、エンジニアの時間を使い、会社として売上が落ちても構わない、とにかく面白いアイデアが出てくることに期待する!
ぐらいの感覚でないと上手くいかないのではないかと思います。