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《リスティング広告》綿密な配信地域設定で機会損失が生まれているかも?

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ローカルビジネスでリスティング広告を配信する場合、配信地域設定を行うのは当たり前且つ重要となります。
ですが、スマートフォンに注力して広告を配信する際、配信地域を細く設定する事で機会損失が生まれてしまう可能性があります。

スマートフォンの所在地特定方法

関心のある地域

  • 検索語句(検索クエリ)の中に識別可能な地域名が含まれている場合
  • 検索結果にカスタム地域が設定されている場合

端末の位置情報

現在地機能が有効になっている場合、以下の方法で得られる情報の中で最も精度の高いものが使用されます。

  • GPS:精度はGPS信号と接続状況によって変動する
  • Wi-Fi:精度は通常のWi-Fiルーターのアクセス範囲と同程度

現在地(IPアドレス)

端末がWi-Fiネットワークに接続している場合は、その IP アドレスから所在地を特定します。端末が携帯電話会社のプロキシ サーバーに接続している場合は、その会社のIPから端末の場所を特定します。

検索履歴

最近の検索内容から、とある地域に対しての検索を頻繁にしている場合、その地域を所在地と認識し、その地域の広告が掲載されるようになります。

所在地を特定するには上記の条件に該当する必要があります。
所在地が判別されていない場合は『不明な地域』と判別されます。
3Gや4G-LTEの環境で検索をした場合は、広告配信該当地域にいても「不明な地域」として判別され、広告が配信されない場合が多くなります。
そのため、地域を細かく設定することで機会損失が生まれてしまっている可能性があります。

実際の管理画面の状況

今回は名古屋でピザの宅配サービスを行っているお店の広告を配信することになりました。
有名店舗に味も価格の安さも負けていませんが、いかんせん知名度が低く、成果獲得よりも認知拡大を優先したいと言うお店となります。
ターゲットはPCをわざわざ立ち上げて検索している暇なんてないハングリーなスマホユーザーとなります。

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①は配信地域を設定して配信した場合のデータ、②は配信地域以外を除外して配信した場合のデータとなります。
※どちらも10日間のデータとなります
インプレッション数が3倍程度違い、クリック数も5倍近く違っています。
結果として②の様に配信地域以外を全て除外することで、『不明な地域』と判別されてしまっているスマホユーザーにも広告を配信出来、広告を多く表示しクリックを多数集め結果成果を獲得する形となりました。

Yahoo!スポンサードサーチでは名古屋以外の全地域を除外設定
GoogleAdWordsでは配信地域『日本』を選択し、名古屋以外の全地域を除外設定
することで、今回の配信方法を取る事が出来ます。

注意点(デメリット)

勘の良い方はお気づきかと思いますが、この配信方法を実施すると名古屋以外の不明な地域と判別されているユーザー(例えば北海道にいて不明な地域と判別されているユーザー)にも広告が配信されてしまいます。
この方法で広告を配信をする場合は日々の状況を細かくチェックする事をお勧めします。

 まとめ

今回の場合はローカルビジネスではありましたが広告費が多く使え、成果獲得よりも認知拡大を目的としていた事、とにかくスマホユーザーに広告を配信したいという要望があったため上記の配信方法にて広告を配信しました。

ローカルビジネスで広告費が少なく、とにかくCPAを抑え成果を獲得したい場合は今回の配信方法を実施するとコストを多く使用し成果がつかないという結果に繋がってしまう場合もあります。
そんな場合はこちらの記事を参考に配信設定をするほうが意向に沿った配信が出来るかと思います。

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ブログ記事の中で広告運用の事例をご紹介することがありますが、実際の事例を一部加工した内容となっておりますのでご留意ください。

また、2018年7月24日よりGoogle AdWordsはGoogle広告に名称変更されました。それ以前の記事に関してはGoogle AdWordsと表記されておりますのでご了承ください。


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