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お客様の要望を鵜呑みにしてませんか?

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リスティング広告運用において、目標設定は非常に重要です。

目標設定には、お客様の目的を正しく理解し、筋道を立てて整理してあげることが求められます。

そんなことは当たり前だ、と言う方もいらっしゃるかと思います。

しかし、往々にして、この点が疎かになっているのでは?と感じることが多いので、改めて問い直してみたいと思います。

とあるはさみ職人の場合

例えば、はさみ職人のお客様がいらっしゃったとします。

手作りのオーダーメイドで、量産品では出せない細やかな作りに定評があります。
現在、美容師さんの間で毛流れもよく切れ味が落ちないと、口コミを通じての注文が絶えないそうです。
さてこのお客様、もっと多くの方にはさみの良さを知って欲しいと、主婦向けに新たにはさみを作りました。

糸切りはさみです。

糸がほつれず、手に馴染んで疲れない、職人渾身の自信作。

今回はその力作の糸切りはさみをリスティング広告で売りたい、とのご要望でした。
また目先の売り上げにはごだわらず、ユーザーのニーズがどの程度あるのかを知りたいとのことでした。

さて、貴方はお客様のご要望通り、「糸切りはさみ」を売りますか?

大事なのは「売れる」こと

上記ケースのお客様、求めているのは以下の3点です。

  • ①主婦層向けの糸切りはさみの販売(販路拡大)
  • ②熟練職人のはさみの認知(ブランディング)
  • ③リスティング広告を通じてのユーザー動向・ニーズのリサーチ

でもちょっと待ってください。

このお客様、本当に「糸切りはさみ」をリスティング広告で掲載することを望んでいるのでしょうか?

また、それが本当にお客様のためになるのでしょうか?

否です。

どんなに良いはさみでも、売れないことにはその良さは伝わりません。

お客様が求めていることは、はさみが「売れる」ことであって、主婦向けに糸切りはさみを「売ること」、ましてや単なるリサーチではないはずです。
リスティング「広告」 である以上、まず売上を上げることが求められます。

であるならば、売れる見込みのある、「既に需要がある人」に、はさみを届けるのが先決ではないでしょうか?

この場合は、「美容師さん向けにはさみを売る」ことですね。

まずは「美容師さん向けのはさみ」で売上を担保した上で、改めて販路拡大のために糸切りはさみに挑戦することを検討してみるべきでしょう。
糸切りはさみではなくて、同じ毛をカットするトリマー向けのはさみの方が需要が見込めるならば、そちらを提案する方が良いですね。

まとめ

今回のケースは極端ですし、主婦向けの糸切りはさみに潜在的需要があるかもしれません。
また、「需要を知りたい」という要望に応えることで一定の満足は得られるかもしれません。
何より、「糸切りはさみ」でなかったらリスティング広告はやらない、とまで言われれば強くは言いにくいものです。

しかし、「糸切りはさみを売りたい」という言葉を真に受けて、「美容師向けのはさみ」を扱うことを検討しないのは本末転倒です。

何が目的なのか、達成するために最適な手段は何なのか。

そこにずれを感じたら遠慮なく意見を提示することが、我々運用者に求められていることではないでしょうか。

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